洋書を読むことに挑戦してみると、あることに気がつきます。
日本語でも普段の会話より、いざ文章を書こうとすると難しく感じるものですが、実際にアメリカ人と英会話をしているよりも、英語の本を読んでいるときのほうが、さらに難しいことに気がつきます。
それは、文化の差といえるかもしれませんね。
言語とは、文化で構成されていることから、文化の理解なくして、言葉の理解は大変難しくなります。
言葉の意味を正しく理解した上で、文脈のイメージが全ての読書にとって、言語から文化をイメージできなければ、理解が困難であることは明らかですよね^^;
つまり、言語の能力だけの問題ではないってことです!
だからこそ、外国語を理解するということは、言葉の習得以上に、その国の文化を理解する幅を広げるということにつながってくるのです。
そのことを念頭において、洋書を読むメリットを考えてみると、文化を勉強できるという点が挙げられます。
私の英語を学ぶ目的として、英語を使う人と意思疎通することです。
そういう意味で、文化まで学ぶことの出来る洋書、その中でも手軽に購入できるペーパーバックは、大変にありがたい存在です。
それからもう一つの理由として、忘れにくい上に、もう一度勉強しやすいという点が挙げられます。
人間というのは、いろんなことを忘れていきます。
でも、洋書で印象に残ったフレーズならば、なかなか忘れません。
そして、適当な時に読み直すことで、さらに記憶に定着させることが出来ます。
おまけに一冊として纏まっているので、保存も簡単です。
例えばTIMEのような英語雑誌を数年後に読み直す気になるでしょうか?
そもそも保存していますか?
昔、Newsweekを購入していて、10年分?くらい保存しておりましたが、ほとんど再読していません^^;
ちなみに私は日本語の小説などを読み直したことはありますが、雑誌を読み直したことはあまりありません。
雑誌記事はすぐに忘れますが、小説で記憶に残っている部分も多く、おそらくみなさんも同じではないでしょうか?
高度な英語力というのは、身につけた後は、維持する方法も考える必要があるのです。
だから、外国語から情報を得るということは、自分の知っている以上の出来事ことを想像したり、思いを意識的に張り巡らせるわけですから、非情に高度な知能が必要になるのです。
英語で書かれた本を見ただけで、もう読むものとは思わない人もいますが、日本人のほとんどの人は、少なくとも、義務教育の英語を習っているわけですから、絶対的に読解不可能というわけではありません。
だから、自分の興味がある分野の本を選んで、たとえ時間がかかったとしても、ゆっくりと読み進めていくと、読み終わったときには、頭が鍛えらていることは確かです。
それでは、ペーパーバック初心者にも読みやすくおもしろい作品をいろいろ紹介していきますので、よかったら、チャレンジしてみてください(^^)
<<ペーパーバック初心者におすすめな洋書>>
「From the Mixed-Up Files of Mrs. Basil E. Frankweiler」E. L. Konigsburg(著)
コメント:英文はとても読みやすく、あきさせないストーリー展開です。最初の1冊としてもオススメです。
「Emil and the Detectives」Erich Kastner(著)
コメント:テンポが早くスリルにあふれているので、飽きることがありません。英語は平易でとっても読みやすいです。
「Charlie and the Chocolate Factory」Roald Dahl(著)
コメント:子ども向けの奇想天外でファンタジーにあふれた作品です。英語はかなり平易で読みやすいと思います。
「The Story of Doctor Dolittle」Hugh Lofting(著)
コメント:英文はとても読みやすく、あきさせないストーリー展開です。最初の1冊としてもオススメです。
「Chasing Vermeer」Blue Balliett(著)
コメント:英語は平易でストーリーのテンポもよく初心者向きといえます。
「The Giver」Lois Lowry(著)
コメント:読みやすい英語で独特の世界観を通じて、人生に本当に大切なものは何かを問う人気作品です。
「The Door into Summer」Robert A. Heinlein(著)
コメント:かなり構成がしっかりしたSF小説ですが、英語は比較的平易で読みやすいです。
「James and the Giant Peach」Roald Dahl(著)
コメント:英語は平易で初心者むきです。またかわいいイラストが豊富でストーリーの理解を助けてくれると思います。
「Someday Angeline」Louis Sachar(著)
コメント:子どもの切ない思い、誰もが経験したような、はがゆさ、そして小さな幸福、といったものがうまく描かれていますね。
「Message in a Bottle」Nicholas Sparks(著)
コメント:大人の愛のすがたを、平易な英語で見事に描いているNicholas Sparksの力量を存分に感じることができる作品です。
「Lizzie Zipmouth」Jacqueline Wilson Nick Sharratt(著)
コメント:なんてことのない日常の中の人々を、しっかり描いた大好きな作品です。
「Pippi Longstocking」Astrid Lindgren(著)
コメント:英語は平易で読みやすいです。読んでいて本当に楽しい気分にさせてくれます。
さて、英文を読む際に、目を左から右へ動かしながら読む最大の理由は、左から右へ順送りに情報処理をすることが言語学的に正しいからだそうです。
情報の重要性という観点から考えると、英文の左側には軽い情報が、右側には重い情報が来ます。
軽い情報は旧情報、重い情報は新情報と呼ばれることがあります。
後ろからひっくり返って訳すと、軽い情報と重い情報の扱いが逆になります。
みなさんは、英語を以下の様に処理していないでしょうか?
・英作文で名詞を考えてから冠詞を付けていませんか?
・文全体を作ってから、冒頭の副詞や助動詞を作っていませんか?
・助動詞を付ける際に、動詞を原形に戻す作業をやっていたりしませんか?
・倒置文は、本来の文章の形に戻して理解していませんか?
・関係代名詞は、関係詞になった部分を見つけてから文を読み直していませんか?
ということは、洋書を読む場合でもこれと同じことが当てはまります。
つまり、日本人でもネイティブスピーカーと同じ読み方=英語の処理方法をすることが大切です。
必ず、前から、目に入った順番に頭に叩き込んで読むことが大切なんですよね!
もちろん、文型(文の構造)もきちんと理解した上でですが^^;
実践するのは大変だけど、毎日少しずつでも努力していれば変わっていきますので、継続して英語を勉強してみてください(^^)
継続して努力するって、本当に大切なことだと思います。
英語力は維持する努力も必要なんですよね^^;
英語力と言うのは頂点に近くなると、学んだことをいかに忘れないで維持するかということも重要になってきますので、英語力維持する上での勉強方法のひとつとして、参考書や電子辞書を使いながら洋書を読んで勉強する方法がオススメです。
この方法の良いところは、後でもう一度読み直すことが出来る点です。
本を読み直すことにより、学んだことを容易に維持することが出来ます。
"本"と言うのは先人が考え出した画期的な発明物であり、読書を通じた英語学習というのは、実に都合が良い方法です。
そう、大切なのは読み続けること!
って、言ってるけど、最近、あまり読めていません^^;
でもね、日本語の読書にしても英語の読書にしても、最も大切なのは継続することだと思います。
どんな事でも続けていないと感覚は鈍くなるものです^^;
何かを始めてちょうど一年ほど経過した頃に思い返してみると良いと思います。
何度か停滞時期があったかもしれないけど、そこで諦めていたら、日本語力や英語力が伸びることがなかったんじゃないでしょうか?
悩んであがいていたからこそ、なんとか突破口が見つかるものです。
そして、気がついたら、いつの間にかできるようになっている(^^)
それもこれも、読書というのは基本的に楽しいことだからだと思います。
そう、楽しんでやれることが大切なんですよね!
ここで、洋書リストをアップしておきますので、気になるタイトル等あれば、試し読みしてみて。
<<洋書リスト>>
いろんなことを試してみなければ、新たな可能性は、今以上には広がってこないから^^;
無駄になることや外れることを恐れないで、いろんなことを試してみる。
試すということは成長するためには、不可欠なステップだと考えています。
そこで、洋書の読書方法は?
やっていることは、日本語の専門書を読むときの感覚に近いと思います。
英語の理解度をUPする上で致命的に重要なのは、2.項と3.項です。
2.項と3.項は、当たり前のように見えますが、やってみると難しいです。
1.じっくり読む。
2.頭から読み進め、戻ることがないように努力する。
3.文型を意識して読む。
4.分からなかった文は付箋紙等を付けて、のちほど再挑戦。
5.それでも分からなければ、電子辞書の例文検索機能を使う。
6.苦労した文はメモをとっておき、定期的に読み直す。
7.ときどき英文法の文法規則をおさらいする。
8.単語は必要そうなものだけ電子辞書で調べて、調べた単語を復習する。
最後に、英語を読むから英語で読むへ・・・・・・
洋書を読むコツは、背伸びしないで、挫折しそうになったら、その本はまだ読む時ではなかったと、さっさと諦めてしまってOKだと思います。
その本は、いつか読めるようになると信じて、ほかの本を探するもアリですね。
楽しくなければ、読書じゃありませんから(^^)
洋書に限らず読書を長続きさせる一番のコツは本が好き!本を読みたい!という熱意ではないかと思います。
そういえば、「続日本人の英語」「なぜ日本人は英語が下手なのか」の中で、マーク・ピーターセンは、中学校、高校のテキスト採択は、日本語で授業をやりやすいものが選ばれる確率が高かったこと、映画の字幕スーパーも間違っていることがあると言い、英語を習得したかったら、日本語から離れること、心から面白いと思っている英語に没頭すれば、その英語は必ず自分の体の一部となる、本当に夢中になれば、後はどれだけ時間を積み重ねるか、などを述べていました。
英語をものにしたいのに、英語を楽しみたいのに、英文が記号の羅列にしか見えず、努力して読もうとしてもちんぷんかんぷんで、音読を試みても発音が気になると、もうそこでストップといった方は、多いのでないかと思います。
そこで、この本を読めば、英語ワールドの入口で足踏み状態したままだったけど、もしかしたら今までのどうしようもなさから抜け出せるかもしれません(^^)
「洋書事始は映画から―英語で読みたい原作60選」上岡伸雄(著)(生活人新書)
この本では映画化された小説を、初心者向け、高卒程度の英語力で(中級)、上級向け、と ”The Polar Express”から ”Mrs Dalloway”まで60編の洋書と映画を紹介しています。
私自身の経験からも、曖昧なまま読み進んでいくよりは、納得できる程度に辞書を引き、きちんと理解することで、読書の満足感にプラスして語彙力のアップにもつながっていくと思います。
洋書も読み慣れてくると、ある程度分からない部分は読み飛ばしても、ストーリーには付いていけるようになり、たくさん読むことで、自然と、読み飛ばしてもよいところ、じっくり読むべき所を見分けるカンも付いてきます。
まだまだ、完璧な理解には及ぶべくもないけど、楽しいから続けていけると、そう思っています(^^)
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