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【金管バンド】金管バンドとの出会いから今まで㉓
おはようございます。音楽家、チューバ奏者、指揮者、金管バンドディレクターの河野一之です。
やっぱりソロって最高ですね!下のリンクから先日の演奏がご覧になれます。
本題に行かれたい方は以下目次より題名へ、お知らせをご覧いただける方はこのままスクロールをお願いします。
お知らせ
各種お知らせは以下のアカウントよりご覧ください。
12/15(日) Riverside British Brass Christmas Live
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12/28(土)年忘れ、イギリス周遊歌合戦2024
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Youtubeチャンネルで各種動画公開中!
前回
前回に引き続き自分の金管バンド歴をアウトプットしてみます。前回のものはこちらからご覧ください。
【金管バンド】金管バンドとの出会いから今まで㉓
オーストラリアでのコーリーツアーを終え、イギリス留学生活も残り1ヶ月、河野に残された時間は否が応でも少なくなってきました。
やり残しが無いようにと憧れていたスコットランドで開催されている年に一度のお祭「エディンバラ・ミリタリー・タトゥー」を観戦も行きました。
世界中から音楽団体がスコットランドの首都であるエディンバラに集結し、ダンスに踊りにマーチングにと披露してくださる中にスコットランド名物でもあり伝統楽器のグレート・ハイランド・バグパイプの一団がScotland Braveやさまざまなスコットランドに纏わる曲を演奏してくれるイベントです。
日本にいる頃から行きたかったものなので無理言って行かせてもらいました。(親に感謝!)
ブルティッシュ・オープン準備期間直前だったので一人弾丸旅行でしたがとても感動し、いまだに素晴らしい思い出です。
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ブリティッシュ・オープン2013
留学期間最後のコンテスト、そして最後のブリティッシュ・オープン。この年の課題曲の作曲者はステファン・ロバーツ( Stephen Roberts)。リムスキー・コルサコフが作曲したシェヘラザードを題材に作曲した幻想曲『アラビアン・ナイツ』
河野の意見としては前年のMartin Ellerby作曲の『Electra』の方が難易度が高く感じましたが、それでも英国で最も勝つのが難しいと言われるブリティッシュ・オープンの課題曲。もちろん最高難易度に近い作品でした。
最後のコンテストでしたが、そんなことを考えている余裕はないのでこのコーリーの中で過ごしてきた2年間のいつも通りガンガンさらい、コンテスト1週間前の週末にはセクショナルを受け、1週間前からの平日はは毎晩リハ、途中にはオープンリハーサルも挟み、
フィルとコーリーで作れる最高のアラビアンナイツと共にバーミンガムへ向かいました。
昨年同様街中がバンズマンで溢れ、出場バンドはバーミンガム周辺の様々な場所でリハを済ませコンテストに備えます。
会場に着くと偶然にも当時Foden'sに所属されていた稲葉さんにお会いすることができました。留学中も本当にお世話になった方の1人なのでとても嬉しかったです。(ラーメンなど送って頂きました、感謝)
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そして勝負の時です。
バンドが引いたくじ順に演奏をしていきますが、我々がそでからでると満席のシンフォニーホール
舞台脇には勝者に授与される巨大な優勝盾
座席に着き演奏準備を行いスタンバイに入ります。指揮のフィルが入場し再度立ってまた準備
審査員の準備が整った合図としてベルが鳴り、バンドが引いたくじ順が読み上げられら、フィルの指揮とともに演奏がスタート
例の如く演奏中の記憶はありません。とにかくベストを尽くし、今この瞬間に全てをかけます。
その時の録音です。
演奏後は思い思いにホテルに戻ったりホール内にあるパブで飲んだり、河野も稲葉さんと少し飲ませてもらいお話をさせてもらった気がします。
そして結果発表。河野のコーリー在籍時最後のコンテストであったブリティッシュ・オープンでコーリーは2位
1位は同じウェールズのバンドであるトラディーガーが持っていきました。
今年はコーリーの年ではなく、トラディーガーだっただけです。
ガラコンサート
翌日はなんと運命的なことに稲葉さんも所属されているFoden'sとのガラコンサートでした。これが本当の意味で河野が今回の留学期間中にコーリーと演奏する最後の機会でした。
このコンサートのゲネの前、なぜかコーリーメンバーだけがシンフォニーホールのステージ上におり、「Kazz, come to front」と呼ばれます。
そこでサプライズでしたが、退団セレモニーをひらいてくれたのでした。フィルがスピーチをしてくれ、その後にスピーチを促されます。
視界がぼやけてますし、英語でこういうときどんな風に話したら良いのかわかりませんでしたが、どれだけ感謝をしているか、どれだけ素晴らしい時間だったか、どれだけバンドメンバーを家族と思っているかお話させてもらい終わりました。
その時にバンドから頂いたのがこちらと寄せ書き。今も挑戦を行う時に勇気をくれます。
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そしてゲネが始まり、いつものコーリーのようにフォーデンスとのガラコンサートも大盛況の中終わりました。
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こうして自分の人生において死ぬまで忘れる事のないとても濃厚なRWCMD、カーディフ、トン、コーリー、そしてイギリスでの2年間が終わりました。今書いていてもグッときます。
最終夜はお世話になった日本人チームと飲み、翌朝パッキング済みの荷物をもって出発
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出発直前には近所に住んでいたトムに会いにいきお別れの挨拶。そして、ヒースロー行きのコーチへ乗りました。
今も色濃く覚えています。洗足にいたころ、4年の前期にお越しになられたボブ先生がもってきてくれたBritish Bandsmanの雑誌、その表紙にはヨーロピアンで勝ったばかりのコーリーと優勝カップを持って満面の笑顔で映るディヴが載っていました。
その3年後、まさか自分がコーリーと共にノルウェーでそのトロフィーと共に写真を撮っているなんて誰が想像したでしょうか
2010年当時、河野が「金管バンドを愛してますが、よく分からないのでイギリスにいって勉強してきます!」と宣誓したあと99%の方々は本当にありがたいことに応援してくださいました。
残りの1%からは「お前がチューバ一本持ってイギリスに行って何になるんだよ」と言われました。
優勝トロフィーと世界ランキング一位継続貢献で見返せたかなと思います。
これで河野は何をしようと「初めは何か言われることもある」と学びました。若手の皆様、無視して前進です。
本当にお陰様で河野の英国での2年間は大成功に終わり、皆さんの多大なるサポートのおかげでアジア人初、日本人初のこともたくさんできましたし、今現在令和6年につながる素晴らしい出会いもたくさんありました。
音楽で最も大事なのは人で、特に金管バンドは世界共通で「人間」です。この人との繋がりが最も大事だなと本当に学びました。
カーディフからヒースローまでのコーチでは僕の後部座席にいる少女が車酔いで地獄を見ており、前の座席にいる河野にも物凄い空間演出が来ていました。
そんな中ですが、仕事中だろうとお構いなしにサイモンやマーティン、トンでお世話になったスーなどに電話をかけ、止まらない涙と共にヒースローに向かいました。
ヒースローに着いてからは荷物が全然規定重量に収まっていないことがわかり荷造りし直したり、ビール飲んだら悲しみも引っ込んだり、帰りの飛行機搭乗口のそばに行ったら日本人がたくさんいて日本語にウキウキしたりと絶好調でした。(カーディフは日本人が全然いないので日本語に飢えている)
そして人生で1番頑張って、闘って、挑戦したグレートブリテン及び北アイルランド連合王国を背に、また母国での勝負に向かうのでした。
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本日もここまでお読みいただきありがとうございました。
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Thank you
Kazz
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