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2022年9月の記事一覧
『講座スラブ・ユーラシア学 第3巻 ユーラシア』松里公孝編、講談社、2008
序章 帝国と心理地理、そして跨境史 松里公孝 11はじめに
本書は、21世紀COEプログラム「スラブ・ユーラシア学の構築――中域圏の形成と地球化」の研究成果を日本語社会に還元する『講座』全3巻の掉尾(ちょうび)を飾る巻である。この巻は、今後のスラブ・ユーラシア地域を理解する手引きとして、帝国、心象地理(あるいは空間表象)、跨境史(トランス・ボーダー・ヒストリー)という3つのコンセプトを提唱してい