崖っぷち!!2ヶ月ヨーロッパオーディション【第2話】 〜就職できなかったらバレエを辞め、サンマルクカフェ店長の道しか残されていなかった僕。〜
こんにちは、みっちーです。
前回のお話、
は楽しんでいただけたでしょうか?
いよいよ、オーディション当日!
この記事を書いていたら、いつの間にか汗ばんでいました。オーディションのなんとも言えない緊張感は舞台とは全く違う感覚で、思い出すだけでドキドキします。
そんな日常とは少し違う感覚が読んでいる皆さんにも届けば嬉しいです。
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オーディション当日。
アラームがなり無事起床、すでに帰りたいテンションで迎えた朝。
ホテルの朝食中、周りに同じオーディション受ける人いるんじゃないかな?
とワクワク、ソワソワ、周りをキョロキョロ
しかしそれっぽい人はいない、
端から見たらただの挙動不審者。
そんなこんなで朝食を食べ終わりいざ劇場へ!
楽屋口に入ってまずエントリーの手続きを行い、番号の書かれたゼッケンを受け取る。
僕が受け取った番号は300番台!!
昨日と今日で、なんと300人以上ものダンサーがオーディションを受けにきているのだった!
しかし、この中から選ばれるのは、
ほんの数人、狭き門。
それは自動販売機で当たりが出る確率よりもっと低い。
ちなみに僕は1度も当たりを出した事はない。
手続きが終わりどんなダンサーがいるのだろう、と緊張しながら更衣室に入るとみんなの目線が一気に集中!
この時からダンサー同士の実力の測り合い
(身長、スタイル、足の形、顔、など) が始まっていたのだ。
残念なことに猫背低身長の僕には誰も興味をしめさなかった…
着替えを終え、オーディションが行われるスタジオに行くと、人、人、人、、、、
夏のディズニーランドか!!!!
ってくらいスタジオがパンパン。
ストレッチできるスペースを探しながら、ウロウロしていると知ってる顔が!!
よく日本のコンクールに出ていた時に一緒に切磋琢磨していた同い年のT君に
再会!
さらにフランス、カンヌにいた時の同級生にも再会!
なんと父はサッカーセネガル代表の監督!
間もなくすると、とんでもないイケメンが登場、なんてかっこいいんだこの人は!?と思いながら話を聞いてるとどうやらこのカンパニーのディレクターらしい、
かっこよすぎて惚れた//
レッスンの審査は男女混同の2グループで、ぼくは後半のグループ。
1時間から1時間半くらいのクラスが終わり第1グループの人たちがでてくる、すでに泣いてる人や肩を落としている人、笑ってる人など、始まる前から何か不思議な恐怖感が漂う、
スタジオに入り、なるべく見てもらえやすい場所をめがけてバーを握りに行く、木製のバーに手のかたちがつくんじゃないか!ってくらい、強く握り締め場所を確保!
でも異常に狭い…
勢い余ってあげた足が前の人のお尻蹴らないよう気をつけよう…
バーレッスンではそんないらぬ事を考えながら変わったこともなくそのままセンターへ、
ダンサーあるあるだけど、オーディションのセンターはほんとに戦場、みんなが前で見てもらいたいから、お惣菜コーナーのタイムセールくらい激しい場所の奪い合い。
センターも終盤になるにつれ大きなジャンプや回転が多くなり、自分の得意分野が多かったこともありノリノリ、あんなことやこんなことをして目立ち大満足でクラスを終える、
が、しかし
調子に乗っていい気分になり周りのダンサーたちとお喋りしてたら、異変に気づく
周りに誰もいない…
まさか、そんなはずは…
スタジオから微かに流れてくる不穏な音、
他のダンサーと全力ダッシュでスタジオのドアを開けると……
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