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徒然日記

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#映画

気になる作品~「画家ボナール ピエールとマルト」

気になる作品~「画家ボナール ピエールとマルト」

今年の秋に公開予定の映画『画家ボナール ピエールとマルト』が、今週末からのフランス映画祭で先行上映されるらしい。
ピエール・ボナールはナビ派の画家で、浮世絵をはじめ日本美術が大好きで、その平面的な表現を積極的に取り入れた事から「日本かぶれのナビ」と仲間内でもあだ名されていた人物である。
ナビ派時代は、渋めの色調だったが、南フランスに移ってからは、赤や黄色、オレンジなど暖色系を多く用いた明るい画面へ

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『サンセバスチャンへようこそ』を見た話

ウディ・アレン『サンセバスチャンへようこそ』を観賞。
フェリーニやベルイマンなどの名と共に、彼らの作品へのオマージュを散りばめた作品、ということだが......見てない作品ばかりだ、と若干うちひしがれた。
主人公のモートとは逆に、私は古い映画を知らなすぎる。
映画を意識して見るようになったのは、本当にごく最近というのもあるかもしれない。
が、とにかく「経験不足」「足りない」という思いが、拭いがたい

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徒然日記~チャーリーとチョコレート工場

クリスマスにちなんだ作品、と言って良いのかーーー『チャーリーとチョコレート工場』が見たいなあ、と思いながら実現できていない。
明日にまわすかな、と検討しているところだ。

『チャーリーとチョコレート工場』と言えば、子供たちが退場する度に、ウンパルンパたちが歌う歌。
メロディーといい、歌詞といい、耳に残る。(内容はなかなか辛辣かつ的をえている)
中でも、私にとって印象に残っているのは、太っちょの男の

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徒然日記~『燃えよ剣』鑑賞

ゴッホとのバトルを終えて、エナジー再チャージも兼ねて、岡田准一主演の映画『燃えよ剣』を見てきた。
原作は、2、3年前にようやく読んだが、爽快さすら感じるラストシーンが印象的だった。
二時間、自分の集中力が持つか、正直不安だったが、杞憂に終わった。(それに一安心)
ひたすら戦い抜いた男の生きざまにどっぷり浸ることができた時間だった。
剣に生き、ひたすら最後まで、最後の一人になるまで戦い抜く。
攘夷な

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見たい映画、気になる映画

見たい映画をリストアップ

・『あの子は貴族』10月にDVD化予定

・『総理の夫』

 原田マハさん原作。同じく原田さん原作の『キネマの神様』は、別物だったことに、映画館で軽くショックを受けたので、ちょっとそれがネックになって、素直に見に行けない。(おい)

・『燃えよ剣』

 去年から楽しみだった映画の一つ。

 気が付けば、日本映画ばかり挙げているな…。

 まあ、選択肢を増やしすぎると、か

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映画「竜とそばかすの姫」を見た

映画「竜とそばかすの姫」を見た

先日、「竜とそばかすの姫」を映画館で鑑賞。アニメ映画は随分と見ていなかったが、これは見て損はない、むしろ今のうちに、映画館で見ておけ、と声を大にして言いたい。

「U」というバーチャル空間の広大さ。

飛び交うアズ(プレイヤーの分身)たち。

そこに、アンプを乗せたクジラに乗って、華やかな衣装に身を包んだ歌姫ベルが登場する。

音楽が、歌声が波となって押し寄せ、空間を席巻する。

わずか数分で、ど

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徒然日記

「週一回、映画の日を決めて、映画館に行けたらいい」

 コロナのことが騒ぎになる前は、そう思っていた。

 スタバに寄りたい、と思うのを数回分我慢して、そのお金を映画代にまわすようにしていた。

 実際に、目当ての映画を見るべく、行動範囲も少しずつ広げて、名画座なるものの存在にも触れた。

 自粛期間中は、よく動画配信サービスを利用して映画を見ていた。

 しかし、この緊急事態の中で、仕事の後で映

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徒然日記~隗より始めよ

徒然日記~隗より始めよ

 11日からまた新しい映画が続々と公開される。
 が、とにかく気になるのが多すぎる(笑)
 先月から、ここに来るまで案件を色々抱えてバタバタしていて、気になっていた映画もいつの間にか見逃してしまっていた。

 それを考えると、先に「これだけは落としたくない」作品をピックアップしておくのが良いのかもしれない。

・天外者

 https://tengaramon-movie.com/

 題材からし

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初めて

 初めて、映画の途中で席を立った。

 これまでは、映画館で見るときは最後まで見るようにはしていたのだが・・・今回はどうして、と聞かれても困る。

 ただ、最後まで見続けたところで、私の中に何がもたらされるだろう、と思うと。

 最後まで我慢して見て、もやもやした物を抱えたまま映画館を後にするのは、個人的にはよろしくない。

 以前に見たアメリカの実話を扱った『スキャンダル』は、コテコテのアメリカ

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『ハーブ&ドロシー』~折を見て、ちゃんと語りたい映画

『ハーブ&ドロシー』~折を見て、ちゃんと語りたい映画

 数年前、あるいはもう少し最近でも、「なんとなく」流し見てしまった映画は多い。

 今でも、「とにかく量をこなしたい」という気持ちが強く、一応スマホのアプリに、見た映画について記録する習慣をつけてはいるが、「記事(コンテンツ)」として通用するものが書けることは、数本見て一回あるかどうか。(おい)

 このような記録を始める前、TSUTAYAの棚から「なんとなく」直感で選んで、見てみた作品で、頭の中

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この一年で、100本の映画を見ることが、今年はじめに立てた目標額だった。
6月の現時点で、ようやく50本。
折り返し地点に来ている。
残りをどんな映画で埋めていこうか

徒然日記~原稿の事、映画の食事シーンのこと

徒然日記~原稿の事、映画の食事シーンのこと

「駄目だ~」

 消しては書き、消しては書きを何度繰り返しただろう。

 良いネタ、表現だ、と思っても、ここで言っておきたい、と思っていた事でも、いざ入れて見ると、どうもおさまりがわるい。

 唸った挙句、とりあえずそこにいつまでも留まっていても、記事は完成しない、と思い直し、別の個所を書き進める。

 そんな感じで過ごした今日一日。(途中に散歩も挟んだのは、一度机から離れて、身体を動かしたりした

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嗚呼イタリア映画祭~映画『素晴らしきボッカッチョ』

 休みをはさんで、異動2日目。
 環境が変わったことに加え、定期券の払い戻しやら、書類の準備やら、とやることが出てきて、頭がくらくらした。
 やっと用事を済ませ、一息入れている現在。
 この分だと、帰った後も、「インプット」はできないのではないか。
 特に映画を見るには集中力と気力がいる。
 代わりに過去に見た映画について少しだけ。

 数年前に、イタリア映画祭で見た『素晴らしきボッカッチョ』。

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映画『シェイクスピアの庭』が見たい

映画『シェイクスピアの庭』が見たい

 イギリス文学を語るうえで、シェイクスピアははずせない。

 『ロミオとジュリエット』は悲恋ものの古典。

 『マクベス』は、黒澤明監督の『蜘蛛の巣城』の翻案元。(最後のシーン撮影で、本気で恐怖を味わった三船が、後日散弾銃を片手に黒澤氏の自宅に押し掛けたエピソードも有名。)

 実際に読んでみても、描かれているテーマ、内容は現代でも十分通用する。仰々しい台詞や、話の運びの中に、普遍的な人間の姿、感

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