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「アタリマエ」は誰かの努力によってできている~当たり前の日常に感謝した話

こんにちわ、OgAzです。

朝から歯医者に行ってきました。先週虫歯を削り、今日は削った部分に詰め物を入れるだけと分かっているのに、どうしてこんなにも数日前から嫌だ嫌だと思ってしまうのだろうか歯医者ってやつは。考えるだけで嫌だし、子どもの付き添いで行くのさえどうしても嫌なのですよ。どうしたら嫌じゃなくなるのか誰か教えてほしいものですよ。いやほんとに。

でもふと考えたわけです。「歯医者に行けるのが『当たり前』じゃなかったときがあったな、あのパンデミックの時とか・・・」と。私たちの「当たり前」は決してアタリマエに存在するものではなく、誰かのたゆまぬ努力によって成り立っているんだって、あのとき知ったんだったなと。今日は、嫌いで嫌いで仕方ない歯医者にかかったときに感じた「アタリマエ」について、深掘りして考えてみたいと思います。

歯医者が死ぬほど嫌いな後日談

先週、いろいろあって歯医者に行きました。うっかり虫歯が見つかってしまい、あれよあれよというまに虫歯を削られ、仮のかぶせものが入った状態で一週間を過ごしました。こちらがそのときのできごとです。

この一週間、治療した部分がなんとなくときどきズキズキ痛んだりしつつ、まあ耐えられないほどじゃないからガマンして過ごしました。PMSの影響で体調的にイマイチだったのが原因な気がするけど。歯医者は嫌だけど早く正式な詰め物にしてほしいなと毎日思っていたので、不本意ながら満を持しての今日です。七夕イエーイ。

今日担当の歯科助手さん、若くてギャルっぽくてカワイイ!ラッキー(違う)!とか思いつつ、席を通され、仮のかぶせものを外されました。うがいすると水がしみるー!イヤー!!さらに助手さんが、正式な詰めものを治療箇所にはめて→外して→私の耳元で削る、の作業を繰り返しながら少しずつ形を合わせていくのですが、その「キュイ~~ン」って音がもう恐怖なのです。キョーフ!!歯科勤務の人は、毎日この音を聞いていると慣れるものなのかなあ・・・と素朴な疑問を抱きました。あといちいち外すときに治療箇所に金属のやつが当たって地味に痛いの何とかして。

なんだかんだで、いざ新しい詰め物を接着する時が来ました!歯医者さんの「風を当てまーす」がもうしみて痛いのなんの!苦いやつ(セメント?)を付けられた後さらに風を当てられ「ヒイイィィしみる!しみるー!」って脳内パニックになっているところに、詰め物をググッと強い力で押し込まれ、「ガーゼ噛んでてください」って言われて、その間もずっとズキズキ痛い。燃え尽きて白黒になったジョーの気分。わずか30分ほどでしたが、半日くらい経ったのではないかと思うくらいの長い長い時間でした。

ほかに虫歯はなかった!

治療が終わってから歯医者さん(イケメン風)と少しお話をしたのですが、なんと私が歯の治療をするのは約10年ぶりくらいとのこと。全然来ていなかった自覚はありましたが、そこまで間が空いていたことにビックリでした。そりゃ詰め物も取れるわ。「その割に汚れもそこまでひどくないですね」と褒めてもらえたので、虫歯がほかになかったという点については良しとしよう。たぶん電動歯ブラシのおかげだね。ありがとうシステマ。

子どもも歯磨き粉は必須らしい

長男が中学校の歯科検診で「歯を強く磨きすぎで歯茎が弱っている」と注意されたらしく、仕方なく別日に歯医者へ連れて行きました。処置後、歯科助手のお姉さんから「歯の表面も弱っているので、歯磨き粉を付けるようにしてください」と言われました。子ども用の歯磨き粉って甘いから「舐めて終わり」な感じがして良くないと思っていたのですが、いわく「どれもフッ素が入っているので、付けたほうがいいです!」とのこと。ええ~そうだったのか。

「泡立つタイプのものだと遊んでしまってダメということでしたら、ジェル状のものがおすすめですよ」と紹介していただいたので、その足でドラッグストアに寄って買いました。お姉さんありがとう。

歯医者に行ける「アタリマエ」

そんなこんなで何とか虫歯治療は済んだのですが、これほど嫌い嫌いと言っていたって、いざ虫歯になれば歯医者さんを頼らざるを得ないわけですよ。そして、どんなに嫌でも「行かなきゃ!」と思ったら、受け入れてくれる歯医者さんがある。これ、すごく当たり前のことなんですけど、実はすごいことなんだよなと思ったのです。

少し前、パンデミックで自粛生活だったころ、病院は患者さんで溢れかえっていて「通常医療は受けられない可能性がある」と言われていましたよね。お医者さんに行けるのがアタリマエじゃなかった時期でした。歯医者は自粛対象ではなかったけれど、「感染が怖いし、なんとなく今は行かないほうがいいかも・・・」と敬遠して通院できなかった人は少なからず居たはず。歯医者もまた、アタリマエに通えない時期があったのです。

当たり前に行けると思っている歯医者は、もしかすると明日には何らかの理由でアタリマエじゃなくなるかもしれない。でもそれを一生懸命アタリマエにしようと努力してくれる人がいる。歯医者さんに助手さん、事務の人や経営者の人。機器を作っている人、販売している人、届けてくれる人・・・たくさんの人が日々、私たちのアタリマエを作ってくれているんだなと、そういう世界ってステキだなと感じました。まあ、歯医者は嫌いだけどね!

家事は家族でやるのが「アタリマエ」

我が家では、「家事は別に私(母)の仕事ではないんだよ」というのを常々教えています。料理も掃除洗濯も、別に私は好きでやっているわけじゃない。家にいる時間が長いから、便宜上やっているだけだよと。これからの時代、母がアタリマエの家事をするのではなく、みんなでやるのがアタリマエにならなきゃねと思うのですよ。決して私が楽をしたいからというわけではありませんよ決して。

ちなみにこの考え方は、かなり前にリクナビNEXTの記事で読んだ川崎貴子さんの「チーム家族」というアイデアにインスパイアされたものです。母たちよ、無理せずがんばろう。

ということで、チームOgAz家のローカルルールは以下のとおり:

★平日
・基本的に料理と洗濯はすべて私の担当
・ごみ捨ては夫担当
・掃除はロボット掃除機「モルモル」担当
・洗濯ものを片付けるのは各自
(できれば将来的に洗い物は各自やってほしい)

★土日
・夕食は基本的に夫担当
・洗い物も夫担当
・缶・ビンのゴミ捨ては次男担当
・掃除は土日のどちらかに家族全員でやる(1時間)
・手が空いた人が洗濯をする

今はまだ子どもたちのできることが少ないのですが、将来的には料理を当番制にしたいんだよな~とうっすら考えています。今のところ、料理男子にはほど遠いんですけどね・・・

結び

歯医者に行くのが嫌いという話からずいぶん飛躍しましたが、今こうして当たり前の日常が戻ってきていることに喜びを感じています。これもひとえに偉い人たちやお医者さんが頑張ってくれたから、そして私たち一人ひとりが努力した結果なんですよね。当たり前は、決してアタリマエじゃないんだ。私がこうして当たり前に過ごせているのは誰かが頑張ってくれているからで、同じように、私が何かを頑張ることが誰かのアタリマエを支えているのかも。そう考えると、毎日がほんの少しだけ優しいものになると思いませんか。この先も、当たり前の日常が、アタリマエに続く世の中でありますように。

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