マイナポイント(第2弾)の申し込みがあまりにもクソ面倒くさかったので検証してみた
こんにちわ、OgAzです。
国の肝いり政策として鳴り物入りで誕生したにもかかわらず、いまだ普及があまり進まない悪名高きシステム、それがマイナンバーカード。みなさん持っていますか?私はパンデミックになる直前くらいに急に思い立って作りました。作ったから何が大きく変わったということはありませんが、1回だけ、マイナンバーカードを使ってコンビニで住民票を発行したことがあります。そのときは「ああ便利だな」と思ったので、まあ言うほど悪いものじゃないですよ(だからってすごく良いものでもないのですが)。
マイナンバーカードを持っている人にポイントがガッツリもらえるのが、マイナポイントキャンペーンです。このたび第2弾ということで、昨日夫とともにいそいそと申し込みをしました。しました・・・が。正直、仕組みがクソすぎて、あまりにもクソすぎて、キレそうになりました。これぞお役所仕事ってやつ。1日経ち今朝、いつものようにヨガをしながら「昨日いったい私はなぜあんなにイライラしてしまったのか」をつらつらと考えました。せっかくいろいろ考えたので、この際徹底的に検証してみようと思います。夫に「お前ヒマだな」と言われました。ヒマです。
マイナポイントとは
マイナポイント(第2弾)は、総務省公式ページによると
とのこと。まあ要するにマイナンバーカードがあればポイント貰えるよって話です。「国民総背番号制けしからん!」といまだに一部の人は怒っていますが、デジタル社会は番号で管理されて当たり前なのに何言ってんだと思うわけなのですよ。サービスはすべからく受けるべきだ、何せ私たちの税金なんだから。
いろいろなポイントにできるのですが、私はいつも使っている楽天ポイントで受け取ることにしました。ちなみに私は第1弾も楽天ポイント5000ポイントを貰っています。ありがたや。
第2弾に申し込んでみた
マイナポイントの申し込みは、「マイナポイント」アプリから行います。第1弾のときアプリは入れていたので、今回は起動するところからスタート。
マイナポイントアプリを起動してから「申し込む」を選びます。
パスワード認証、マイナンバーカードのICチップ認証などを経て、次へ進めたら、なぜか楽天Payのホームページが開きました。なぜ??読み進めてみると、どうやら「楽天Payのアプリから開け」って・・・意味なのか?わからん。わからんぞ!
分からないのでとりあえず楽天Payを起動してみると、下メニューに「マイナポイント」がこっそりいました。あのウサギめが。ああこれかとタップすると、今度は楽天ポイントの「マイナポイント付与状況」がブラウザで表示されました。なぜ??(2回目)下までスクロールしてみると、一番下に「申し込み状況」というのがあります。「マイナポイントアプリで確認してください」を押してみる。と。再びこの画面。
またかよ!と思いつつ、「申し込む」を選んで(2回目)、認証して(2回目)、マイナンバーカードのIC読み取りして(2回目)、次にようやく申し込み完了画面が出ました。
・・・ん?申し込み完了・・・して、ええのん?
ちなみに今回第2弾は、「マイナンバーカードを保険証として登録する」で7500ポイント、「公金受け取り口座登録」で7500ポイント、計15000ポイント貰えるというキャンペーンなのです。太っ腹だね。で、私さっきの手続きで「受取口座の登録なんてしてないけど?」してませんよねハイ。
何でやねんどういうことやねんとちょっとキレつつ、再びマイナポイントアプリを起動。
もうお前に会いたくなかったよウサギ。今度は下の「申し込み状況を確認」を選びます。認証して(3回目)、マイナンバーカードのIC読み取りして(3回目)、キャンペーン申し込み状況ページを確認してみます。
なんて分かりにくいんだと思いつつ、「口座を登録」を選ぶと。ブラウザが起動します。このアプリ内で何回ブラウザを起動したら気が済むんだウサギよ。で、ここからさらに驚きの!
またログインさせるのかあああ!!というイライラ。怒りです。一体何回認証させたら気が済むのこいつらあああ!?同時に手続きを開始していたはずの夫もイライラしているせいか無言です。これ本当に途中だけど「もういい!やめた!」ってなる人が出てもおかしくない(私はやるけど15000ポイントのために)。仕方がないのでログインボタンを押すと、認証して(4回目)、マイナンバーカードのIC読み取りして(4回目)、すると今度は別でブラウザが起動しました。なぜ??(3回目)読んでみるとどうやらですね・・・これまた驚きの事実なのですが。
さっきのアプリ(マイナポイント)とは、別のアプリが必要らしいんですヨォ!
ここで必要なのは「マイナポータル」という、「マイナポイント」とは別のアプリなんですね。だから認証がそれぞれ必要なのね。なるほどね。確かに上に「マイナポータル」って書いてあるねなるほどなるほど。クソだな!!
もはや無の心で。マイナポータルをインストールして、ログイン。もはや私はマイナンバーカードログインのプロ。認証して(5回目)、マイナンバーカードのIC読み取りして(5回目)、ようやく!ようやく口座登録画面にたどり着きました・・・!長かったよおおお!!
フローチャート化してみた
一般企業でこの仕組みを提案したら、お客さんに怒られるやつだと思うんですが、これでもGOが出てしまうのがお国のデジタル行政なんですね。私は腐っても本業がエンジニアなもので、アプリの操作性とかすごく気になってしまいました。
今朝、いつものようにヨガで立ち木のポーズをしながらふと頭の中で「あれってフローチャート化するとどうなるだろう」と考えていて、始業時間前に一気に書き上げてみました。
どこが問題だったのか
振り返ってみただけで、ログインを5回もしてましたね。いかがなものか。実際には、認証で時々しくじって最初に戻されたりしていたので、もっと多かったと思います。
■問題①
マイナポイントアプリとポイント用アプリ(私の場合は楽天Pay)が連動していない。そのおかげでログイン処理を1回余分にやらされたのです。だったらマイナポイントアプリでログインする前のTOP画面に「楽天Payアプリを起動してからマイナポイントアプリにログインしてね」って書くべき。2回同じ処理やらせないでほしい。
■問題②
マイナポイントアプリとマイナポータルアプリは連動できないのか。よくよく見てみると、「マイナポイント」のWebサイトの管轄は「総務省」、「マイナポイント」アプリと「マイナポータル」アプリの署名は「デジタル庁」。OH・・・まさかの、管轄違う?縦割り行政キタコレ。
■対処法
分かりにくい作りだったとしても、せめて説明文を充実させるとか、導線をしっかり作るとかしてくれるだけで全然違うと思うのです。たられば論にはなりますが、今回の私の場合は以下の2つをあらかじめしておけば、おそらくすぐ終わったはず。
①ポイント申請する前に、マイナポイントアプリとマイナポータルアプリをインストール、利用者登録しておく
②ポイント申請はマイナポイントアプリからではなく、最初から各ポイントアプリ(私なら楽天Pay)で行う
結び
行政が作るWebサイトやアプリははじめから「使いにくいもの」という認識で臨むようにしているので、あまり驚くことはなかったのですが、今回のはイライラしすぎてしまったので思わず分析してしまいました。ポイントくれるのは嬉しいけど、もう少し使い勝手のいいシステムを構築してほしいなあと思う昨今です。とはいえマイナンバーカードはこの先いろいろな用途で使えるようになるはずなので、持っていて損はない・・・のではないかと思います。作っていない方はこの機会にぜひ手続きをしてみてはいかがでしょうか。
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