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横浜市の西方寺で彼岸花を見てきました~春夏秋冬、折に触れて故人を偲ぶ心を大切にしたいと感じた話

こんにちは、水無瀬あずさです。珍しく連続投稿。

せっかく積み仕事が何もないフリーダムな週末だというのに、子どもたちは月曜からテストだし、夫は仕事だし(在宅)、私は水曜に健康診断なのでお酒を飲めないし(※断酒中)で、イマイチ乗り切れない日曜日です。ちくしょうビールが飲みたすぎる。

やさぐれながらも買い物には行かねばならぬということで、子どもたちに留守番してもらい、夫と二人で買い物がてらドライブに出かけましたら、横浜市港北区にある西方寺というお寺で彼岸花が華やかに咲いているのを見つけました。そういえば毎年この時期にぎわっているよなと思い、せっかくなので夫と足を運んできました。

たまたま数日前にニュースで、異常気象のため彼岸花の開花が遅れているって記事を見たんですよね。

今年の秋分の日は9/22だったので、秋のお彼岸はその前後3日間。確かに咲く時期としては遅れていますが、とても綺麗な花々を鑑賞できて満足です。

ということで今回のnoteは、やさぐれながら鑑賞して感動した西方寺の彼岸花についてご紹介するとともに、そもそも彼岸花ってなんやねん?お彼岸って何するねん?と興味本位から掘り下げて調べたことなどを、備忘録としてまとめておきたいと思います。人生で特に役には立たない豆知識ばかりですが、日常生活のほんの息抜きの一つとしてご笑納いただければ幸いです。では行ってみよ!


横浜市の西方寺で彼岸花が見頃!

横浜市市営地下鉄ブルーラインの新羽駅。我が家はよく車で通るところなのですが、駅からほど近いところにあるのが真言宗西方寺です。

西方寺はもともと源頼朝の頃、建久年間(1190)に鎌倉の笹目谷で創建され、その後は鎌倉の極楽寺に移され、さらに鶴見川を通って今の場所へ移されました。何でも、西方寺の檀徒の間では「西方寺は極楽寺から船で鶴見川を遡り、新羽の勝地をトして建てられた」という言い伝えが残されているんだとか(公式ホームページより)。横浜って鎌倉と近いこともあり、鎌倉時代から続くような歴史あるお寺とかが意外と多いんですよね。歴史好きとしては非常に興味深いところです。もっといろいろ散策してみると楽しそう。

説明書きが大変読みにくい

西方寺、いつも車で近くを通るんだけど、実際に行ったことはありませんでした。ただ毎年今の時期になると、なにやら入り口に人だかりができていて、車の中からチラッと見てみたら彼岸花が見事だったので、「いつか見に来てみたいね」って話していた場所だったんです。今年満を持して足を運べて良かった。

小さなお寺なのにとても賑わっていました

実際に西方寺に行って見ると、彼岸花は満開・・・とはいいがたく。というのも、入り口付近とお寺の手前付近は満開なのですが、参道の途中にはまだ蕾のものも多く、これが異常気象の影響ってやつかあ・・・などと実感した次第。振り回される花たちも大変だ。

大変見事な入り口付近の赤の彼岸花
参道の中腹付近に集まっている白の彼岸花
彼岸花って黄色もあるのね
でも実際こんなかんじ
(緑のところは蕾でまだ咲いていない部分)

満開の部分には観光客が群がって写真大会になっていたのですが、柵があるにもかかわらず外国人観光客が侵入して写真を撮っていたのが非常に腹立たしかったですね。ルール守れや!!

イライラしながら出口に向かっていた時、たまたま通り過ぎた老夫婦の奥さんが、ダンナさんに向かって「あっちまでぐる~って見たいから、行ってもいい?」って聞いていて、ダンナさんのほうも笑顔で「ああ、いいよ」って返して、二人で彼岸花に見入っていて。それを見て、なんかいいなあ、素敵だなあって思いました。私ももう少し歳をとって時間に余裕が出来たら、こんなふうに夫と散歩しながらお寺や神社、花の名所を巡りたいな。ちょっとほっこり幸せな気持ちになれました。

御朱印も期間限定バージョンあり!

お参りをしてから御朱印をいただきました。西方寺は彼岸花の名所ということで、この時期だけ限定の彼岸花の書かれた御朱印をいただけるのです。

本日は書置きだけということですが、ご本尊、十一面観音の2枚をいただきました。彼岸花と黒い蝶が飛んでいて、大変かわゆい。こちら10月6日(日)までの限定バージョンだそうなので、もしお近くで「欲しい!」という方はお早めにどうぞ。水曜日は御朱印受付の定休日だそうです。

許可を得て撮影させていただきました
帰ってから御朱印帳に貼りました。
並べるとまたカワイイ!

社務所の前にはワゴンのコーヒー販売、和菓子販売などがあって賑やかでした。まあ彼岸花はちょっと枯れかけているものもあって残念でしたが・・・。場所によって咲いていたり枯れていたり、なんだか不思議ですよね。これも気候のせいなのかなあ。

ピンクの彼岸花

そもそも彼岸花ってどんな花?

彼岸花って聞くと、ホラゲーでよく見るよネっていうのと、『鬼滅の刃』で無惨さまが「青い彼岸花」を探していたことぐらいしか思い出せない想像力の無い私です。発想がオタクなのよ。

そもそも彼岸花とは、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草で、初秋の頃に花を咲かせますが、何と花が咲き終わってから草を伸ばすんだとか。確かに彼岸花の草ってみたことがないかも!「葉と花を同時に見ることができないユニークな植物の一つ」らしく、非常に興味深いですね。
参考:Wikipedia公益法人日本薬学会

学名は「リコリス(Lycoris)」。リコリスは古代ギリシャ神話のネレイス(海に棲む女神の総称、英語では「ネレイド」)の一人、黄色い髪の「リュコリアス」に由来しているそうです。彼岸花のように美しい女神だったということかな?
参考:国立科学博物館

別名はいろいろありますが、有名なものが「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」、サンスクリット語で「マンジュシャカ」。法華経には曼殊沙華に関する記述があり、「法華経を説かれるブッダの頭上に、天界の花である蔓陀羅華(まんだらけ)と蔓殊沙華の花が降り注いで、ブッダを礼賛した」とされているそうです。
参考:大谷大学金澤山妙應寺(日蓮宗)

マンジュシャカってなんか聞いたことあるなと思い返してみるに、昔両親とカラオケに行ったときにそんな歌詞を聞いたような。調べてみたら、山口百恵さんでした。父が好きだったわ、そういえば。

彼岸花は地下に鱗茎(りんけい)を持ち、鱗茎にはリコリンやガランタミンなどのアルカロイドを含んでいます。鎮咳去痰や鎮痛、降圧、催吐などの薬理作用を持つ生薬として使われるそうですが、一般的に彼岸花のアルカロイドは毒草として取り扱われているので注意が必要とのこと。
参考:公益法人日本薬学会

彼岸花は地域によって別名が数百から1000種以上あるそうで、日本の野草の中では最も異名の多い部類なんだそうです。毒を持っており、鮮やかに咲く赤が鮮血を連想させるためなのか、不吉な別名が多く、Wikipediaによれば、「葬式花(そうしきばな)」「墓花(はかばな)」「死人花(しびとばな)」「地獄花(じごくばな)」「幽霊花(ゆうれいばな)」「火事花(かじばな)」「蛇花(へびのはな)」「剃刀花(かみそりばな)」「狐花(きつねばな)」「捨て子花(すてごばな)」「灯籠花(とうろうばな)」「天蓋花」などがあるそう。いや怖いわ!!おそらくホラゲーでやたら彼岸花が出てくるのは、こういうところからなんでしょうね。

彼岸花を見るとなんとなく畏怖というか、不吉な気持ちになったりしませんか?でもそれってもしかしたら、こういう別名が多くあるように彼岸花が各地で畏怖の対象とされ、日本人の感覚に刷り込まれてきたものなのかもしれない。そういう「何となくコワい」みたいなものをもっともっと掘り下げて調べてみたら、意外な日本人の原風景みたいなものを知るきっかけになるのかもなと思いました。時間がないからやらないけど。

そもそも「お彼岸」って何する日?

彼岸花は「秋の彼岸の頃に咲く花」という意味ですが、そもそも「お彼岸」っていつなの?何する日なの?というのを実は私、知りませんでした。「暑さ寒さも彼岸まで」、なんて言われますけど、果たしてそれ学校で習ったかな・・・?皆さんは知っていましたか?お恥ずかしながら、この年になるまで正しく認識していなかったので、改めて調べてみました。

「お彼岸」とは、3月の春彼岸と9月の秋彼岸に、お墓参りやお供えをすることでご先祖様を供養する日を意味します。そもそも「お彼岸」という言葉は仏教の「到彼岸(とうひがん)」という教えに由来しており、「煩悩や迷いの多い此岸(現世)から悟りの世界である彼岸(あの世)へと至ること、またそのための修行」を指します。つまりお彼岸は、彼岸があるとされる真西の方を拝み、お墓参りをして仏さまに感謝を伝え、ご先祖さまを敬うということなんですって。
参考:hibiyakadan.comイイハナドットコム

春彼岸は「春分の日」、秋彼岸は「秋分の日」を中心とした前後3日を含む合計7日間を指すそうです。春分の日、秋分の日はそれぞれ「国民の祝日に関する法律」によって国民の祝日に定められており、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」、秋分の日は「祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ」日であるとされています。

春分の日と秋分の日の前後がお彼岸なのはいいとして、「お彼岸はこの日です!」って何かで定められているってわけではないんですね。どこでこのしきたりが生まれたんだろう、いつから始まったんだろう・・・調べてみたけど分かりませんでした。気になりますな!ただ、日本には「盆と正月」という言葉があり、春と秋のお彼岸があることを考えれば、春夏秋冬それぞれに1回は先祖を想い、敬い、偲ぼうという日本人の信心深い精神が現れているような気がしました。

私も季節がうつろいゆくたびに、亡くなった父のことを思い出し、偲ぼうと思いました。

彼岸花といえばホラゲーでしょ!

とはいえ、そもそも彼岸花を見て私が思い出すのはホラゲーなわけですよ。とりわけ印象深いのが、ホラゲー界にある意味で革命をもたらしたといえる奇作『GO HOME』だと思うのですよ。

このゲームは、七五三のお参りから帰る主人公の鈴木モザイ子ちゃんが、帰り道に白い服を着て爆音の「クシコスポスト」を流しながら追いかけてくるクラウディアという女性から追いかけられまくるホラゲーです。ギャグゲーじゃなくてホラゲーです、ここ重要。私の中で「印象深いゲーム」として5本の指に入る作品ですので、ぜひみなさんプレイしてください。SteamでもSwitchでもイケます。

このゲームの始点と終点になる神社の境内には、赤い彼岸花が咲いていました。しかも大量に。彼岸花がゲームの世界観をかなり濃ゆいものにしている感じでしたね。

彼岸花が咲いていた神社

あともう一つ、『GO HOME』の後でプレイした『シャドーコリドー影の回廊』でも、あちこちで彼岸花が咲いていました。和風ホラゲーには彼岸花がつきものという私の認識を確実なものにしてくれた作品です。

長男くんが叫びまくっていたなあ

ああ・・・彼岸花を見るとゲーム欲が増しますねそうですね。今日の夜はゲームをやろう。

結び

彼岸花の話をしていたのに、結局結論はゲームなのかよ!というツッコミが聞こえてきそうですが、そうですゲームです。ノーゲームノーライフ。人生ゲームがあってこそ豊かになります。東京ゲームショウも開催中なことだし、皆さんもっとゲームによって楽しい人生を歩みましょう。教育にもゲームが必要ですよねって話で、過去に書いたコラムと私のゲーム用マガジンも貼っておきますね(どさくさ)。それではみなさんごきげんよう。

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