好きなものは好きだと言おう

コンテンツ会議に先日の『かしましめし』レビューを取り上げてもらった。


(noteさん、ありがとうございます。)

(↑レビューはこちら)

やっぱり自分のnoteを取り上げてもらえると素直に嬉しい。しかも自分の好きな作品で、好きな漫画家さんの作品となると、余計に嬉しい。

わたしは常々、好きなものは「好きだ」と声を大きくして言うべきだと思っている。好きなものや人でも相手に対してハッキリと「好きだ!」と言わなければ伝わるものも伝わらないし、そういう良い気持ちはどんどん口に出すべきだと思っている。

でも、言わない人の方が多い。

一時期「どうして好きなものに好きって言わないんだろう」と考えていた時期がある。わたしはなるべく好きなものや人に対して口に出して「好き」と「ありがとう」は言うようにしているのだけれど、たまに「ストレートすぎる」と言われることがある。一度「あまり言い過ぎない方がいいよ」と言われたことまでもある。

だから「なんでみんな好きっていう感情を口に出さないの?」と考えていた。ウンウン頭で考えてたのだけれど、ひとつの結論に達した。


たぶん、みんな「好きなものはなくならない」と思っているのだ。

きっとずっと側にあるし、いる。だからそんなに頻繁に伝えなくていいと。



そんな訳、ない。

確かに不慮の事故でもなければ滅多に人は亡くならないし、ある日突然消えることもない。物だって自分が所有する限りそこにあるし、漫画のような作品だって完結するか作者さんが続ける限りそこにあり続ける。というか、作品は完結してもコミックやDVDといった映像で残る。

でもやっぱり、なにがあるか分からないのだ。地球にいる限り事故や天災は起こるし、日本は特に災害の多い国だ。地震なんかしょっちゅう起こるし、最近は水害も多い。治安が良くて殺人は少なくても、災害が多いから正直いつ死んでもおかしくない国だと思う。

だからある日突然たいせつなものが消える可能性も高い。

わたしは去年の地震で「当たり前なんて一瞬で崩れる」と実感した。



他にもこんな話がある。

わたしはBOOM BOOM SATELLITES(以下ブンサテ)というバンドが好きだ。ちょっとEDMテイストの入ったバンドでめちゃくちゃかっこいい。男性2人バンド。ドラムは何人か抜けたり入ったりしている。大学時代、ライブがあれば必ず行っていた。

でもボーカルの川島さんが、去年に脳腫瘍で亡くなった。女優・須藤理彩さんの旦那さんである。

確か川島さんにはデビューして間もない頃から脳腫瘍があって、治ったり再発したり。そんなことを繰り返して安定していたけれど、去年から徐々に危ないかもしれないといった、そんな状態だった。

「見れなくなるのは嫌だなあ」

そう思っていたけれどライブにも行かず、そうこうしているうちに確か去年の10月に亡くなられてしまった。

ショックだし何よりも、もう2人体制のブンサテのライブは見れないし川嶋さんの新しい曲も聴けないんだなあと実感した。今までの音楽はCDで聴けるけれど、もう新しい音楽は聴けないのだ。

そんな風に、当たり前は突然なくなる。いつまでもそこにあるわけではないし、人が亡くなった場合、その人との思い出はたくさんあっても、新しい思い出はこれ以上増えないのだ。

わたしは好きな音楽と人だったけれど、これが身近な人だったらどうだろう。たぶん一生後悔し続けるのではないだろうか。「ああもっと会っておくべきだったなあ」なんて、ポロっとこぼす日がくるのではないだろうか。

だからやっぱり好きなものは好きと伝えていきたいし、どんどん広めていきたいとわたしは思う。当たり前は当たり前じゃないから。何もかも、ある日突然消える可能性があるから。

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