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譲れない感情が人を動かし、状況を変えるのだと思う。諦めると、どこまでも堕ちていく。

制服があった前職では、このご時世、私服出社の人が殆どいない。たまにスーツの男性や、上品な女性を見かけると何かの見間違えかと思う。もっとも制服が悪いとは思わない。一体感が出るし、汚れを気にせず働くことができる。しかし、制服を着ることの理由が、服を選ぶ労力を惜しみたいことにあれば、人はどこまでも堕ちていくのだと感じた。
身体にあったスーツで出社していた女性が制服になり、茶髪がプリンになり、靴がクタクタになっていく。
人からの顰蹙を買わないために、自分の好きな格好を諦めて彼女が行き着いた先は、群れへの同化で、もう魅力的な個人ではなくなっていた。
………………
自分を諦めて、何かに同化し、その結果、姿を消すことは、仕事でもある。

成果を奪われて湧き上がる怒りや、
ミスを押し付けられる理不尽さ、
埋めた土地を掘り返すだけの仕事への疑問、
そこに湧く感情を封じて、諦めて言われた通りに動けば、その場は収まるだろう。そして、定年まで居ることはできるかもしれない。しかし、そこは誰かの都合のよいはけ口であり、自分の輝きはない。
………………
転職先での嫌がらせは、「またか」と思うものばかりで、正直、湧き上がる感情を静かな言葉に変換することに疲弊した。人の成果を奪う人に、言葉は届くだろうか。本人のニタニタした笑顔から感じる歓びと、「我慢して」と言う上司に、理不尽さへの悔しい思いは理解できないかもしれない。
しかし、それでも先のない管理職とはなりたくなかった。ここで諦めを受け入れてしまえば、私の終わりだろう。最終的にどこまでも堕ちると思った。

伝えることは凄い労力がいる。しかし、せめて、ひどい、ズルい、理不尽と言った感情が湧き上がるうちは、自分は諦めたくない。その理不尽さへの怒りを、成果を盗られることは辛い、嫌がらせは悲しいとの言葉に変えて、また相手と向き合っていく。
…………………
どこに行っても、自分が称賛を得るために、人の成果を盗ったり、自分のミスを後輩に押し付ける卑怯な人はいる。
しかし、その時湧いた怒りに蓋をして、飲み込むことは、自分を諦めることになる。
そう、それは、艷やかな黒髪を靡かせ颯爽と歩いていた女性が、ボサボサヘアーに子どものようなピン留めをして、草臥れた制服に見を包むように。

成果を奪われた時に「辞めてくれ」と伝えることは、疲弊する。
他人のミスを私が代わりに謝れば衝突しない。
完成している仕事のあら捜しをすれば、働いているように見えて安泰。
かもしれない。

しかし思いがあるのに飲み込めば火自分の心が行き止まり、どこまでも堕ちるだろう。私は理不尽さへ湧き上がる感情があるうちは、「やめて」「おかしい」と言うことは諦めたくない。それは自分の人生を生きるために。
………………
皆様

今年も記事を読んで下さり、ありがとうございました!1番多く読んでいただいた記事が、1番思い入れのある「アクマのハルカ」であることが、嬉しいです。


またご紹介いただき深く感謝申し上げます。ありがとうございます。

幼稚絵NJU様
「アクマのハルカ」 作 あやとりりい|幼稚絵NJU #note

今年読んだ記事3位が伊藤ぱこ様でした。素晴らしい記事をいつもありがとうございます。
伊藤ぱこ |


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