男運が悪いのではない、自分の感性が悪い




よく聞く言葉がある
「私、男運悪いんだよね」という言葉
そして私も宙に舞ってるホコリの数ほど言ってきた。

私は現在34歳の未婚なのだが
割とここ最近までそんなことをこぼしていたと思う。

ただ、これは
間違いである、と思うようになった。

男運が悪いわけではない
自分の感性が悪い、と。
少なからず、その時は
自分で「この人イイ!」と思ったから
付き合った訳で、運が悪いわけではない。

しっかり自分でちゃんと選んでしまってるので
自分の感性やその時の弱さが原因の結果なのだと
思うようになった。


なぜこう思ったかは
自分がこの年齢になり
どんなに面倒くさいオンナだとしても
呆れながらも傍に居て支えてくれた
友達がいたお陰だ。

特別な教えをもらった訳じゃない

その支えてくれている友達から向けられる言葉が
どんどん鋭利な言葉に変わっていって
遠慮なくグサグサと言葉を言われるようになったからだ。


私は、彼氏が出来れば
基本彼氏優先の思考になる。
仕事も後回しになる。

これには依存女なりの理由がある

結婚する相手かもしれないのだから
家のことや彼のサポートができるようにならねばならない

仕事は私は水商売をしているのだけれど
水商売は生涯やり続けられる仕事ではない為
いずれ結婚するかもしれないのなら
そんな続けられない仕事を優先するのではなく
家庭内をしっかりやらねばならない、など。

そういった理由で
家のことはなんでもすべて私がやり
彼のいうことを聞く
自分のことも不安にさせたくないからという理由で
望まれてもないのにすべて写真付きで報告する。

もちろんこれは
私の本心からやっていることなので
全然苦でもなんでもない。

だが、しばらくすると
彼氏からは
「なんでも許してくれて、何でもやってくれる人」
になっていき

嘘つき、浮気、ギャンブル、ニート、お金盗む

に、ほとんどの男の人たちはなっていった。

家に堂々と女を連れ込まれたりもした
家のお金を盗まれ風俗やギャンブルに溶かされた


それでも私は
基本的にすぐに別れを言えない人間だった。

なぜなら
「結婚するかもしれないのであれば、こんなことの
一つや二つあるものだ」と言い聞かせが始まって
「私が充分に出来ていないからこうなってしまったんだ」
とさらに頑張る方を選んでしまい
さらに悪化し、最終的には共依存のようになっていく

いつしか楽しく作れていたご飯も
「こんだけしてやってるのに・・」に変わっていき
ドツボにはまって抜け出せなくなる。
(ギャンブル依存と近いかもしれない)


そのたびに発狂し、泣き、眠剤やお酒に逃げ
話を聞いてくれる友達に毎日電話し
わけわからん事を永遠聞かせ
ひどいともう「〇にたい」とぼやく始末だった。


そんな恋愛を
何人と続けていき、年数も経てばそれはもう
何でも知ってる親友でさえ
「またか・・」と呆れてくるだろう。


最初は
「うんうん、ひどいね」と
共感してくれていたことが
「でもそれで別れられないあなたもおかしい」となっていき
どんどん言葉が鋭くなっていった。


それも当然だ。
ものすごくしょうもない話で
男の名前が変わるだけで中身はずっと一緒の話なのだから
いい加減嫌気もさしてくるし
なんなら、何年も共感したフリをしてくれていたことに
今では感謝でいっぱいなくらいだ。

それまでは
私は悪くない、という考えしかなかったが
一番近しい友達の態度が変わることで
やっと違和感に気付き始めたわけです。

これは私がおかしい
いや、確かに男も変だが
私が一番おかしい
こんなに毎度毎度、付き合う男性が
そうなるなんて私に原因がある。

と、おかげさまで思えるようになった。

そして承認欲求が強すぎていることも
分かった。


私に好意を寄せてくれる人で
「絶対にこの人は私を大事にしてくれるだろう」と
思える人を私は見事に選ぶことが出来なかったのだ。

理由は
「愛情表現足りないから」だった。


その大事にしてくれるだろうという人の中で
私を長いこと好きでいてくれた人がいる。
その方は、私のことは好きだというものの
そこまで私を欲する言葉や行動を起こさない人だった。
連絡も相手からそんなにしてくることもない。

すべて
「綾ちゃんがしたいことをして」
「綾ちゃんがほかの人とでも幸せだったらそれでいい」
と、見守る人だった。

私が恋愛で病めば毎回話を聞いてくれ
傍に居てほしい、といえば傍に黙っていてくれる人だった。

一度付き合ったことはあったものの
この感じが変わらなかったので
私はそれが愛されている実感が持てず足りなくて別れてしまった。

今では
この人が私の好きな人で大事な人である。
それはまたおいおい話すとして

そのあとに付き合った人は
好き好きと猛アピールし
落とすまではマメで私に会いたがってくれて
結婚の話を真剣にされたりもしたが

またその人のためにがんばったら
同じような男へと進化する。

愛情表現豊かで分かりやすい方へいってしまう人間だった。
承認欲求がひどく高かったから。
もっともっと好きになってもらうために
頑張ってしまうのだ

そしたらきっと元々ダメ男だったのかもしれないが
そこに磨きをかけてダメ男を育てていたのだ。


ダメ男は運ではない
自分の弱さに合った男を
自分で選びさらに進化させている
自分の感性、弱さのせいだ。

そしてそんな恋愛を続け病んでるを繰り返していくと
こんな年齢になり未だに水商売も上がれず
本当に手遅れな女になると気づき
今では恐怖で毎日震えている。


もっと早くに気付いていれば・・
と後悔している。






2023.11.06






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