桜又彩子

🟣約15年間、企業向けにメンタルヘルス対策・健康経営の提案、研修、コンサルティングを行…

桜又彩子

🟣約15年間、企業向けにメンタルヘルス対策・健康経営の提案、研修、コンサルティングを行う仕事をしています。🟣特定社会保険労務士×キャリアコンサルタント×シニア産業カウンセラー×人事経験7年。🟣ポジティブ心理学プラクティショナーとしての記事を書きます。🟣10歳の男の子の母親です。

マガジン

  • 人間が生きることを肯定したい

    あなたは、この世に産み落とされた、幸せ。 そう言いたい。 その一心で、色々な角度から「人間が生きる」ということを考察しています。 ※20代の頃に発信したメールマガジンですが、記録のために、そしてあの頃の思いを忘れずに新しいことを書いていくために、noteにて再発行させていただきたく、UPしています。

  • ポジティブ心理学でウェルビーイングな日々を

    読んでくれた人の心が少し元気になるような、 楽になるような、 穏やかになるような、 時に熱く燃えるような、 そんなコツを、書いていきます。 単なる精神論ではなく、エビデンスのある内容を心掛けます。

  • 河合隼雄を学ぶ

    河合隼雄先生の著作や関連書籍から、河合隼雄先生の思想を学んでいきたいと思います。

  • ☆余談☆

    どのカテゴリにも入らない余談をここにまとめています。

最近の記事

  • 固定された記事

ポジティブ心理学でウェルビーイングな日々を・1「なぜ、このコラムを書こうと思ったか」

まだ、愛している。 大切に思っている。 15年越しに突然そんなふうに告白したら、 重いっ!って思われるかな。 誰をかって、 それは私が前の会社の人事部にいたときに 新卒採用した人たち。 新人研修をした後輩たち。 今でも、顔と名前を憶えているよ。 どんな性格だったかも。 こんなこと言ってたなぁとか。 人事部っていうのはなかなかカナシイ部署で、 入社する前後や、そこからしばらくは慕ってもらえるけど、 だんだん疎遠になって、 やがて文句を言われるという。 「人事は現場のこと

    • 人間が生きることを肯定したい・37「四国お遍路旅の記録・2~心の変遷~」

      『自分のために、 この一生があるのではなく、 人の為に役に立てるためにこの身体がある。 この身体が健康に動く限り、 最後の瞬間まで、 仏様に代わって働く。 その誓いが、 私たちを仏様やお大師さんに近付けてくれるのです』 ~四国一番霊山寺住職の教え~                   四国八十八箇所のお寺すべて打ち終わることを 「結願(けちがん)」という。 その言葉から、なんとなく 「あぁ、お願いをしていいのだな」と私は考えた。 そこで、神社に初詣でをするときと同じよ

      • 人間が生きることを肯定したい・36「四国お遍路旅の記録・1~出会った人々、支えてくれた人々~」

        『仏さまはお寺にいらっしゃるんじゃないんですよ。 仏さまはお寺からお寺への道中にいらっしゃるんです。 歩くことの苦しみ、出会う人との縁、 そして歩きながらあなたが見ること、感じること、 その中に仏さまがいらっしゃいます』 ~四国で出会った方の言葉~                   7月10日から8月10日までの30日間、 四国お遍路の旅に出た。 電車やバスの力も借りながらの「準・歩き遍路」で通し打ち。 約10kgのリュックを背中に、 2kgのウェストポーチをお腹に。

        • 人間が生きることを肯定したい・35「桜を見ると不安になる」

          『風とわたしは同じものであり 火とわたしは同じものである 水とわたしは同じものであり 土とわたしは同じものである 飛ぶものよ  這うものよ  泳ぐものよ  野をかけるものよ わたしはあなたがたと同じものである 山よ  空よ  海よ  わが同胞よ わたしはあなたがたと同じものである 宇宙とわたしは同じものであり 天地一切の万物とわたしは同じものである 風は我が心 火は我が力 水は我が生命 土は我が愛 わかれよ  わかれよ 慈しまれていることを・・・ 思えよ  思えよ

        • 固定された記事

        ポジティブ心理学でウェルビーイングな日々を・1「なぜ、このコラムを書こうと思ったか」

        • 人間が生きることを肯定したい・37「四国お遍路旅の記録・2~心の変遷~」

        • 人間が生きることを肯定したい・36「四国お遍路旅の記録・1~出会った人々、支えてくれた人々~」

        • 人間が生きることを肯定したい・35「桜を見ると不安になる」

        マガジン

        • 人間が生きることを肯定したい
          37本
        • ポジティブ心理学でウェルビーイングな日々を
          15本
        • 河合隼雄を学ぶ
          27本
        • ☆余談☆
          2本

        記事

          人間が生きることを肯定したい・34「時代を動かすもの」

          『いつの世も、新しいものは船の漕ぎだす海原に似ているように思います。 (中略) あの頃の私は、そんな予感を感じていたのでしょうか。 何か大きなうねりが将来自分を飲み込むことを知っていたのでしょうか。 確かに知っているひともいました――― あの奇跡のような目をしたむすめや、その家族たちは』 恩田陸「蒲公英草紙―常野物語」より 時代が動く。 歴史が動く。 世の中が動く。 それは何によってなのだろう。 恩田陸の「蒲公英草紙」を読み終わったとき 私の胸に渦巻くのは「無念」という

          人間が生きることを肯定したい・34「時代を動かすもの」

          人間が生きることを肯定したい・33「なぜ、児童文学なのか」

          『そのおとなの人は、むかし、いちどは子どもだったのだから、  わたしは、その子どもに、この本をささげたいと思う。  おとなは、だれも、はじめは子どもだった』 サン=テグジュぺリ 「星の王子さま」前書きより 小さな頃から漠然と作家になりたいとは思っていた。 でもあの日、大学の図書室で手帳に何か書きつけていたら、 突然、輝いて降って来たんだ。 「私は児童文学を書くんだ」ってことが。 疑う余地なんてなかった。 産まれたときから胸にあった刻印が、 あのとき初めて光に照らされたん

          人間が生きることを肯定したい・33「なぜ、児童文学なのか」

          人間が生きることを肯定したい・32「ぼくもういかなきゃなんない」

          『ぼくもういかなきゃなんない  すぐいかなきゃなんない  どこへいくのかわからないけど  さくらなみきのしたをとおって  おおどおりをしんごうでわたって  いつもながめてるやまをめじるしに  ひとりでいかなきゃなんない  どうしてなのかしらないけど  おかあさんごめんなさい  おとうさんにやさしくしてあげて  ぼくすききらいいわずになんでもたべる  ほんもいまよりたくさんよむとおもう  よるになったらほしをみる  ひるはいろいろなひととはなしをする

          人間が生きることを肯定したい・32「ぼくもういかなきゃなんない」

          人間が生きることを肯定したい・31「大切な後輩たちへ」

          目次 <今を見極める> <誇りに縛られたい> <自分の生きる場所はどこ?> 『20代のうちにどれだけ自分に種を蒔いたかだよ。 それによって、30代以降の人生が決まる。 ちゃんと蒔いておけば、 30代からポンポンと芽が出てくるから』 ~尊敬する年上の友人から~ <今を見極める> 今、自分が何をすべきかを見極める。 1日1日の単位では、誰しも今日の予定を確認しながら動いているだろう。 1週間、1箇月、1年単位くらいまでは、 スケジュールを組んで動く人も別に珍しくな

          人間が生きることを肯定したい・31「大切な後輩たちへ」

          人間が生きることを肯定したい・30「金色の温かいかたまり」

          『世界中の子供達がたっぷり幸せを獲得しても この世の幸せは少しも減りません』 版画家 名嘉睦稔 「地球交響曲(ガイアシンフォニー)第四番」 パンフレットより 私には損な癖がある。 その時間が幸福であれば幸福であるほど、 心の奥から不意に「正反対の不幸」が顔を出す、という癖だ。 例えば、 ドライブをしていて、 隣りで運転しているのは大好きな人で、 会話もはずみ、 窓からの風が心地よく、 外の景色は素晴らしくきれいで、 おなかなんかも痛まず体調は快調、 当面の心配事はなにも

          人間が生きることを肯定したい・30「金色の温かいかたまり」

          人間が生きることを肯定したい・29「オリジン」

          『その答えを求め続けると 気のふれる問いがある 自分は何故ここにいるのか 何処より来たりて 何処へ向かうのか・・・』 水樹和佳子著 ハヤカワ文庫 「イティハーサ」第1巻冒頭より 私は書けるのか。 書くべきものを持っているのか。 私でなくては書けないものがあるのか。 この問いが私から離れたことはない。 新井素子の「ハッピー・バースディ」という小説の中に、 こんな表現がある。 「文章を書くことに淫している」 このことを作中では、次のように描写している。 『例えば、日記な

          人間が生きることを肯定したい・29「オリジン」

          人間が生きることを肯定したい・28「I feel complete」

          『 Music is my life, my passion, I feel complete when I perform 』 デヴィッド・ヘルフゴッド Shine Tour2003プログラムより 奇跡だと思った。 このピアノは奇跡だと。 天才的なピアニストの演奏ならば、 これまでも聴いたことがある。 コンサートの最後の曲、 その超絶技巧と圧倒的な迫力に興奮して 拍手とともに立ち上がりそうになったことは何度もある。 けれども、こんなピアノは初めてだった。 コンサ

          人間が生きることを肯定したい・28「I feel complete」

          人間が生きることを肯定したい・27「The Hours」

          『それでも一日の終わりには次の一日が続いてゆく。 水曜、木曜、金曜・・・朝になって目が覚め、 空を見、公園を歩き・・・それからあのバラの花・・・ どれほど私がこういったもののいっさいを愛しているか ・・・どんなに一瞬一瞬を愛しているか・・・』 ヴァージニア・ウルフ 「ダロウェイ夫人」より                       「めぐりあう時間たち」という映画を観た。 今まで見たどんなジャンルのものとも違う映画だった。 1923年、精神を病んだ作家ヴァージニア・ウル

          人間が生きることを肯定したい・27「The Hours」

          人間が生きることを肯定したい・26「意味と無意味」

          『人は、何を成したかではなく、どう生きたかである』 映画「スタートレック」より                       シジフォスの神話というのをご存知だろうか。 フランスの哲学者アルベール・カミュの有名な作品である。 シジフォスは神から刑罰を与えられる。 巨岩を山頂まで担ぎ上げる。 すると岩はふもとまで転げ落ちる。 シジフォスはまた担ぎ上げる。 岩はまた落ちる。 シジフォスは死ぬことができず、 永遠にこの作業を繰り返す・・・という話だ。 これにならった拷問も聞い

          人間が生きることを肯定したい・26「意味と無意味」

          ポジティブ心理学でウェルビーイングな日々を・15「言葉の力=幸せな言葉を使う人は長生きする」

          私がとても大切にしているもののひとつに、 「言葉」がある。 言葉・・・子どもの頃から物語を読むことが大好きで、 今も、本を読むこと、何かを書くことが好き。 それと同時にね、 とっても大切にしているのは、 口から出す「言葉」。 何を言うか、ってこと。 日本には、「言霊思想」ってあるでしょう? 言葉には霊力が宿る。 その霊妙な力が、人の幸不幸を左右すると、 古代の人々は真剣に信じていた。 だから神社などの様々な儀式においても、 言葉が非常に大切にされているよね。 私たち

          ポジティブ心理学でウェルビーイングな日々を・15「言葉の力=幸せな言葉を使う人は長生きする」

          ポジティブ心理学でウェルビーイングな日々を・14「幸せのレシピ=『幸福学』白熱教室より」

          私が一番最初にポジティブ心理学に興味を持ったのは、 会社の同僚から、 NHKで放送されていた「『幸福学』白熱教室」という番組を勧められて 視聴したときだった。 そこでは、二人の研究者による研究結果が わかりやすく紹介されていた。 一人目は、ブリティッシュ・コロンビア大学の エリザベス・ダン博士。 二人目は、幸福学のインディ・ジョーンズと呼ばれている ロバート・ビスワス=ディーナー博士。 心理学は、科学。 つまり、人間の幸福というものを科学的に研究している人たちがいる・

          ポジティブ心理学でウェルビーイングな日々を・14「幸せのレシピ=『幸福学』白熱教室より」

          人間が生きることを肯定したい・25「明かき心②」

          『私が屋久島に住めば住むほど (あなたがたが)この沖縄に住めば住むほど、 他の地域が同じようにかけがえのない地球である、 地域であることが分かってくる。 このことをぼくは、 地球即地域、 地域即地球、 という言葉で言い現わしています』 「アニミズムという希望 講演録・琉球大学の五日間」 山尾三省著 野草社 第24号で日本神話のことを書いた。 しかし、もしかしたら、 「日本神道」という言葉は、 多くの人にとって、 ある種タブーの感覚をもって受け止められるかもしれない。 それ

          人間が生きることを肯定したい・25「明かき心②」