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#エシカル

アルパカニット専門店オーナーの私が、アルパカ不買運動に対して思うこと

アルパカニット専門店オーナーの私が、アルパカ不買運動に対して思うこと

ユニクロが2021年秋冬シーズンの商品から、アルパカ素材の使用廃止を決めたと先日報じられた。

事の発端は、アメリカの動物愛護団体PETA(People for the Ethical Treatment of Animals、以下PETA)が、ペルーのある場所(MALLKINIというアルパカ牧場)で行われたアルパカの毛刈り方法が残酷であるという訴えを動画つきで発信し、不買運動を全世界へ呼びかけた

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履き心地の良さを求めて

新作の靴下がやっと届きました。

先月ペルー出張に行く前に色を厳選して発注して、最近の様子からだとすぐできあがって納品してもらえるのではと思っていたので、どうしたかなーと思い始めていたところ、今朝ドーンと届きました。

靴下工場さんに電話すると、
仕上げのプレス(アイロン)過程で問題が起きていたようで、最後はまたしても社長と専務が自らプレスをし直して仕上げてくださったとのこと。

プレスやさんの出

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布は糸からできている

ニットをデザインする時、糸を吟味する。
素材、混率、糸の太さ、糸のデザイン、糸と糸の組み合わせ…

洋服というと、「布」や「生地」を思い浮かべる人が多いと思うけれど、それらは「糸」からできている。

そしてニットは生地という概念がなくて、一本の糸の(撚ったり、引き揃えたりはあるけれど)つながりでできあがるから、洋服は元を辿れば糸。

いつも糸を前にうーんうーんと頭を悩ませている私を見て、財務回りを

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Relief wear

この5年、ペルーでも日本でも、様々な変化があった。

ペルーと日本を行ったり来たりしてきた中で、国は変われど、変わらず感じていたのは、

「美しく雄大な自然の姿をいつまでも見ていたい」

「やすらぐ時間を届けたい」という思い。

はじめてペルーの首都リマ郊外にある工房で編み物をする女性達を見た時、
外の回りの過酷な環境とはまるで異なる、穏やかな空気と笑顔があった。

理不尽な生活環境や切っても切り

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