履き心地の良さを求めて

新作の靴下がやっと届きました。

先月ペルー出張に行く前に色を厳選して発注して、最近の様子からだとすぐできあがって納品してもらえるのではと思っていたので、どうしたかなーと思い始めていたところ、今朝ドーンと届きました。

靴下工場さんに電話すると、
仕上げのプレス(アイロン)過程で問題が起きていたようで、最後はまたしても社長と専務が自らプレスをし直して仕上げてくださったとのこと。

プレスやさんの出来が納得いかなかったようで、その後さらに二人でプレスし直して梱包してくださったのかーと想像すると、
なんだか微笑ましく、有り難いなぁと思う。

昔まだ靴下工業団地があった頃は、仕上げのできる工場もすぐ近くにあったけれど、今はもうなくなってしまっていて、東京近郊には2か所くらいしか頼めるところがないそう。

そう聞くと、「仕上げ…靴下は履いたら毎回洗濯するし、そもそも仕上げのセッティングはしなくてもいいのでは?」とも思ったりするけれど、丈をしっかり出すにはやはり必要か。


ペルーで買ってきたお土産の織生地に、写真家の鈴木竜一朗さんに以前工場で撮ってもらった、社長と専務の二人の写真を縫い付けて、プレゼントしようと思ってるのだけどまだできていない。。。


今回の靴下は、素材はペルー産のコットン。

ペルーコットンといえば最高級のピマコットンがあるけれど、今回の靴下は、ピマコットンに近い超長綿(繊維の長さが平均35mm以上のものを「超長綿」と呼ぶ。長い繊維であるほどしなやかさや光沢が出るため超長綿は上質な綿で、他にエジプトのギザ綿や、アメリカのシーアイランドコットン、中国の新疆綿などが知られている)の『デルセロ』という種のコットンと、短繊維だけれど膨らみがあって弾力性のある『アスペロ』という種のコットンをブレンドした糸。

履いた時の滑らかさと、ふんわり感、そして軽さが特徴。


靴下は、作りの構造上、「表糸」と「裏糸」からできている。普通は、メインの糸を表糸(外側)にし、靴下がずりおちないよう伸縮性のある極細のウレタンナイロン糸を裏糸(内側)に使っています。

今回は、裏糸=内側の肌に触れる方にコットンがくるように設定し、外側にウレタンナイロンの細い糸を使った。コットンの糸は、染色していないオフホワイトのそのままの色なので、肌への柔らかさがやはり気持ちいい。内側のコットンは全部オフホワイトの糸だけど、ウレタンナイロン糸にあえて色糸を使うことで、カラーバリエーションをつくりました。

あえて履き口にゴムを入れないデザインにしているので、
くるくるっと少し丸まるけれど、パンツだと隠れるくらいの長めの丈になっています。

この履き心地だからこそ、しめつけずに気持ち良さを堪能してほしいと思うのです。


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