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マクドナルドとクロックス初コラボ、若者を狙う意外な組み合わせ

はじめまして、Ayakoです。note初投稿です。海外市場・消費者トレンドの最新情報を独自の洞察でお届けします。

今回のテーマは「マクドナルドとクロックスの初コラボが話題沸騰!マーケティング戦略の成功要因を分析」です。

2023年11月、マクドナルドとクロックスが初コラボ商品を発売しました。マクドナルドのキャラクターをモチーフにした楽しいデザインがSNSで話題となり、いくつかの限定アイテムは即完売となりました。

フードとファッション業界の異色なコラボレーションがなぜこれほど多くの人々の注目を集めたのか。

この記事では、マクドナルドとクロックスのコラボレーションの成功要因を分析し、今後のマーケティングトレンドについて考察します。

ぜひご覧ください。


異色の組み合わせが話題

マクドナルドとクロックスのコラボレーションは、フードとファッション業界の異色な組み合わせで、発売日から多くのメディアに取り上げられ話題を集めました。マクドナルドのキャラクターをモチーフにした遊び心のあるデザインがSNSでも話題となり、さらに限定アイテムということもあり、靴下などいくつかのアイテムは売り切れとなりました。

グリマスのサンダルは特に人気で、サイズによってはすでに売り切れていました。

クロックス、コラボで若者から支持獲得

クロックスは近年、ヴェラ・ブラッドリービームスバレンシアガといったファッションブランドや、ジャスティン・ビーバーポスト・マローンなど有名アーティストとのコラボレーションを積極的に展開しています。これらのコラボレーションにより、クロックスはアーティストやブランドのファンだけでなく若者の注目を集め人気を獲得しました。そして今回のマクドナルドとのコラボレーションも個性的なデザインで若者にアピールし、話題を呼んでいます。パイパー・サンドラーの調査*によると、クロックスは10代の若者の間で人気が高く、第6位にランクされています。

[*パイパー・サンドラー調査:2023年秋、アメリカの10代を対象とした調査で回答者数は9,193人、平均年齢は15.7歳]

若者が求める新しいニーズにも対応

マクドナルドとクロックスのコラボレーションは、異色の組み合わせだけでなく、若者のニーズを満たす点でも成功を収めたと考えられます。例えば、ジビッツチャーム*によるパーソナライゼーションは、若者が商品に自分らしさを表現したいというニーズに応えています。また、収益の一部をドナルド・マクドナルド・ハウス慈善団体に寄付する取り組みは、若者が重要視するDEIの価値観に沿ったものです。DEIとは、多様性(Diversity)、公平性(Equity)、包括性(Inclusion)の頭文字からなる略称で、企業経営において重要な取り組みの一つとして注目されています。

[*ジビッツとはクロックスの靴に取り付けることができる小さなチャームのこと]

コラボのジビッツチャームは5個でUSD$20で販売しています。

希少性で購買意欲を高めるマーケティング

インフレや物価高により、若者の購買力が低下しています。バンク・オブ・アメリカの調査*によると、73%の若者が消費習慣を変えており、そのうち96%は今後も変化を維持すると予想しています。

このような厳しい状況下で、希少性を高めるようなマーケティングは、若者を魅了できる一つの戦略です。今回のマクドナルドとクロックスのコラボは、業界の異なる「外の血」を入れることで新たな商品を生み出し、消費者が全く想像しないような商品を提供することで希少価値を高め、購買意欲を促しています。

[*バンク・オブ・アメリカの調査:2023年8月、アメリカの18-26歳のZ世代を対象とした調査で回答者数は1,167人]

結論

マクドナルドとクロックスのコラボレーションは、異色の組み合わせや遊び心のあるデザインなど、革新的なマーケティングによって若者の注目を集めました。また、ジビッツチャームによるパーソナライゼーションや収益の一部を慈善団体に寄付する取り組みなど、若者のニーズを満たす取り組みも成功要因となりました。

これらの要素は、若い消費者の心をつかむために効果的であることが証明され、両ブランドのさらなる躍進につながるでしょう。

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