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伝統と革新の融合、アメリカの若者のウィンター・ホリデー

こんにちは、Ayakoです。海外市場・消費者トレンドの最新情報を独自の洞察でお届けします。

今回のテーマは「2023年、若者のウィンター・ホリデーの過ごし方 in アメリカ」です。

2023年もあっという間に年末に近づいてきました。ホリデーシーズンになると、アメリカの街はクリスマスやハヌカー(Hanukkah)に向けて、イルミネーションやクリスマスツリーなど、さまざまな装飾で華やぎます。アメリカの若者たちは、ウィンター・ホリデーをどのように過ごしているのでしょうか。最新の調査データ*によると、伝統的な過ごし方を好む一方で、新しい伝統を作り出すことにも関心があるようです。今年のトレンドをまとめましたので、ぜひご覧ください。

[*調査データ:2023年10月31日から11月3日、ホビー手芸関連小売店会社のマイケルズ(Michaels)社が市場調査会社ワンプール(OnePoll)社に委託して実施、冬休みのホリデーを祝うアメリカのミレニアル世代とZ世代の成人2,000人を対象とした調査]


伝統的な装飾や行事を楽しむ

ミレニアル世代とZ世代の71%が、人生のほとんどで毎年同じウィンター・ホリデーの伝統行事を継続していると答えました。その中でも、最も人気のある伝統行事は、

  • クリスマスツリーを立てる(88%)

  • お気に入りのホリデー映画を見る(59%)

  • 料理をする(56%)

  • 焼き菓子やパンを焼く(53%)

また、クリスマスでは「クッキースワップ」も伝統的な行事です。クッキースワップとは、皆でお菓子を持ち寄って好きなものと交換することで、クリスマスパーティーで人気のイベントの一つです。最近は、コロナの影響であまり行われていませんでしたが、今年は復活しつつあるようです。調査データによると、ミレニアル世代とZ世代の47%が今年クッキースワップをする予定で、回答者の74%はコロナ後初めて安心して参加できると感じていると回答しました。

新しい伝統づくり

一方で、74%の若者は、新しいウィンター・ホリデーの伝統を作りたいと考えています。この要因としてソーシャルメディアが挙げられ、59%が日常的に使用するソーシャルアプリ通じて新しいホリデーの伝統を見つけると答えました。また、テレビや映画を通じて新しい伝統を見つける人(43%)や、偶然に他の人と新しい伝統を作り出す人(41%)もいました。

手作りのプレゼントに注目

また、手作りのプレゼントへの関心も高まっていることも特徴的です。調査によると、41%の若者は、手作りのプレゼントは贈る上でも受け取る上でも最も意味のあるものだと考えています。今年はインフレの影響でプレゼント価格が高騰しているため、ホリデーギフトや装飾を自分で作る(DIY)予定の回答者が58%、自家製の焼き菓子を贈る予定の人が56%と、どちらも半数以上を占めました。手作りのプレゼントは、お金を節約するだけでなく、贈り主の思いやりや温かさが伝わるため、多くの人から好まれるようです。

まとめ

2023年のアメリカの若者は、伝統的なウィンター・ホリデーの過ごし方を楽しむ一方で、新しい伝統づくりにも積極的であることがわかりました。新旧の伝統を組み合わせることで、ウィンター・ホリデーをより特別なものにしようとしていることがうかがえます。

また、手作りのプレゼントへの関心が高まっていることも特徴的です。価格だけでなく、相手の好みを考えてパーソナライズしたギフトを渡したいという思い入れもあるのかもしれません。

ウィンター・ホリデーの過ごし方は時代とともに変化していますが、大切な家族や友人と過ごす時間や伝統を受け継ぎ、新しい思い出を作ることは普遍的なテーマであるようです。

Source: Talker Research

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