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ウォルマートがCESでAI活用技術を続々発表!購買体験の進化と未来

こんにちは、Ayakoです。海外市場・消費者トレンドの最新情報を独自の洞察でお届けします。

米小売り大手のウォルマート(Walmart)は、ラスベガスで開催されているテクノロジー見本市CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で、人工知能(AI)を活用した革新的な技術を次々と発表しました。これらは単なる技術革新ではなく、顧客の購買体験を根本から変革し、未来のショッピングの姿を示唆しています。


キーワードは「適応型リテール」

ウォルマートは、新しいAI技術を駆使して「適応型リテール」と呼ばれる新たな購買体験を提案しています。これは、従来のオムニチャネルを超え、オンラインとオフラインの垣根をなくし、顧客のニーズや興味に合わせてパーソナライズされた買い物体験を提供するというもの。具体的には、以下のような技術が発表されました。

  • GenAI検索: マイクロソフトのAIモデルとウォルマートの購買データを組み合わせた画期的な検索機能です。例えば、従来のように個々の商品名を検索するのではなく、「フットボール観戦パーティー」や「娘のユニコーンパーティー」などのシチュエーションを入力するだけで、必要な商品リストを自動的に提案してくれます。

ウォルマートアプリで「サッカー観戦パーティーの計画を手伝って(Help me plan a football watch party)」と検索すると、必要な商品リストを提案してくれます。(Image: Walmart)
  • 自動補充「Walmart InHome Replenishment」: 定期宅配サービス「InHome」を利用している顧客向けに、AIが過去の購入履歴を分析し、頻繁に注文される商品を自動的にカートに追加してくれる機能です。

食品や飲料、日用品など頻繁に買うアイテムの在庫管理をアシストしてくれます。(Image: Walmart)
  • Shop with Friends: 拡張現実(AR)技術を使ったソーシャルコマース「Shop with Friends」です。バーチャルでコーディネートしたファッションアイテムを友達と共有し、リアルタイムでフィードバックをもらうことができます。

AR技術を活用することで、リアルタイムでファッションアイテム選びを家族や友達と共有でき、楽しい購買体験を提供します。(Image: Walmart)

顧客の「困った!」を解決するAI

ウォルマートは、顧客の不便さを解消するAI技術にも力を入れています。

  • Sam's Club レシート検証: ウォルマート系列の会員制大型スーパー「Sam's Club」では、退店時にレシートの確認が必要でしたが、AIとコンピュータビジョン技術で自動化を実現。行列に並ぶ必要がなくなります。

出口エリアに設置されたゲートで買い物した商品の支払いが確認されます。(Image: Walmart)
AIとコンピュータビジョン技術でカートの画像がキャプチャします。(Image: Walmart)
  • ドローン配送拡大: ダラス・フォートワース都市圏で、ドローン配送の対象エリアを75%(180万世帯以上)に拡大。最短30分での商品受け取りが可能になります。

Wingドローン:固定翼機で、発着場所から離れて高速で飛行することが可能。遠隔地にも配送でき、医療用品や食料品などの小中型パッケージに向いています。(Image: Walmart)
Ziplineドローン:マルチコプターで、垂直離陸垂直着陸が可能。都市部での配送に適していて、日用品や軽食など、小型のパッケージに向いています。(Image: Walmart)

ウォルマートの変革、その先にあるもの

これらのAI技術は、単なる便利さの向上にとどまりません。ウォルマートは、顧客を単なる買い物客ではなく、パートナーとして捉え、その生活を豊かにすることを目指しています。AIを活用した「適応型リテール」は、ウォルマートが未来の購買体験をリードしていくための大きな一歩と言えるでしょう。

"Walmart’s purpose is to help people live better, and today, more than ever, advances in technology make it feel like anything is possible."

Doug McMillon, president and CEO, Walmart Inc.

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