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詩など

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自作の詩,詩のようなことばをまとめています。
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#秋

【詩】うつろう

【詩】うつろう

首元まで詰まっていた 夏が
つるん と抜けて
行ってしまったので

わたしのからだは
空っぽになって
やたら 風を通すようになった

行きつ戻りつしていても
行ってしまったら 戻ってこない

夏は 脱いでしまったのだ
わたしという 皮を

うつろう季節はいつも
すぐ 肌の下にある

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今年の残暑は厳しかったなぁと思いながら書きました。ようやくの秋ですね。
素敵

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【詩】生爪

【詩】生爪

サンダルの隙間から太陽を跳ね返していた
金銀のジェルネイルは
急な冷え込みに慄いた

秋雨に縮む靴の中
爪先に残っていた夏は
ばらばらに壊れ、剥がれて落ちた

現れたのは、随分息を塞がれて
少し白っぽくなって筋張った
久しぶりの生爪

雨を洗い流した風呂の中で
眺める足先の生白さ
柔らかく頼りないわたしの魂は
この身の隅々から不意に現れる

いつもより丁寧に体を拭いて
生まれたてのような爪

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【詩】神無月の野

【詩】神無月の野

神様が留守にすると
秋は、素知らぬ顔で
その不在を誤魔化そうとする

金木犀を心地よく香らせ、
萩の小さな唇を色づかせ、
月に綺麗な化粧を施すので

秋風の手を取れば
目眩ばかり

神様がさぁ、留守なんだってさ  
 (ちゃんとお留守番できる?)

あの日、棚の中からくすねた
わたしという名の小さなドロップス

愛を与え 罰を与えるため
神様は作られたけれど
この世界に記録され続ける
わたしたちは

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