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好きな物語たち。

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僕が読んで感想書いた文です。 まとめてみました。 読んでいただけると幸いです。
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#秋にやりたいこと

誰かのおかげじゃないぜ。

the pillowsというバンドの歌詞の一部。
「スケットダンス」という漫画の中でこれをとてもよく表現した話があった。
誰かの為にいつも動く助っ人集団。ボッスン、ヒメコ、スイッチの三人。その集団が起こしたもはや事件みたいな物語たち。その中の一つ。

文化祭の行事の中に入っている有志でのロックフェス。そのトリを務めることになったスケット団。一曲だけ真剣にやるから聴いてほしいというリーダーのボッスン

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誰かのための犠牲は良いものか。

やっと終わった。
もともとアクションゲームはやってこなかったためかとても苦労した。ポケモンは永遠とやっていられるのにマリオの二番目のステージほどでコントローラーを投げ出すほどゲームは下手くそで普通の人の何倍も練習というか続けないと最後までいけない。
ましてや今回はスマホの無料アプリゲーム。気に入らなかったらすぐアンインストールしてしまえばいいみたいな考えが頭の隅にある。案の定、僕は何回もこのゲーム

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努力、友情、勝利。

ジャンプ漫画を一番やっていると思う漫画がある。
「努力、友情、勝利」
それがどのジャンプ漫画にも込められている。それが一番強く色濃く反映されているのは「バクマン。」だと思うのだ。
個人的にNHKで最終話までアニメ化もして、最終的に佐藤健さんと神木隆之介さんが主演をしサカナクションが主題歌まで歌った映画化までするという未来は全く想像つかなかったので、そこにも勝利の部分があると思う。

ひょんなことか

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不器用で優しい。

語り手がコロコロ変わるこの小説は少し不器用だなと思った。ただ分かりやすいようにしっかりと特徴をもって文体を変えてくれている。その技法がとても優しいと思ってしまった。
それがこの小説の優しさ。読んでいて心温まる。十六歳が書いた文章だとは思えない作品だった。

この物語の中の登場人物はみんな誰かのことを考えているのにどこか不器用で伝え方が本当にぎこちないように思える。
どうかお前たちにはあなたたちには

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力を持った少年は。

正しい力の使い方なんてあるのだろうか。まあ間違いなく僕は力に溺れるタイプなのだと思う。現実のお金という力にもすぐに手を出そうとするのだから。(すぐ本を買ってしまう癖直さないと本当に積読増えるだけ)

僕の話は置いておいて、物語の主人公の話をしよう。
好きな子をひどい目に遭わせて心を壊したイカレタ犯人に報いをと、自分の持っている力を使おうとする。それは条件と罰で縛り、ほとんどの確率で自分の言いなりに

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ただのいつも通りを。

一日かけて、静かな夜を徹して歩く。それだけ。
いつも通りに、学校に行くように、家に帰るように、友達の家に遊びに行くように、ただ歩くだけ。いつも何気ない行動である歩き。
それが特別なことになる日。

賭けをした少女がいた。
誰かに思いを寄せる男の子がいた。
遠い異国の地から親友を思う秀才がいた。
誰にも屈することができない意地っ張りな男がいた。

歩くだけでこんなにもいろいろな気持ちを知れるとは思っ

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