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自己紹介【山頂篇】

いくつもの赤点を越えて、
たどり着いた進級がある。

どうも、あつヤングです!🎉


みなさん、最近はどのようにお過ごしですか。

学生の皆さんは、やってもやっても新しく追加される課題に追われて大変そうですね…。

僕は文系学生なので課題自体は忙しくない(実はそんなこともないのだが…)ので、英語の勉強をしています。英検やTOEICの点数が目標ではなく、話せるようになることが目標です。まあ、その過程でそれらの点数を上げる必要もあるのですが、発声やリスニング重視で取り組んでいきたいものです。

今はレストランでバイトをしているのですが、外国人のお客様もよく来店してくださるので、英語で流暢に接客できたらカッコいいなあ…がモチベーションです。

みんなでお勉強頑張りましょうね。
いや、必ずしも勉強を頑張る必要はないか。

何であろうと本気でモノに打ち込むことが大事ですね。

ということで、高校生のごろの僕が勉強そっちのけで打ち込んでいた事を今日も書いていくよ。自己紹介の続きです。

まだ読んでない回があったり、僕が誰だか忘れてしまった君は、復習しようね。しなくてもいいよ笑

前回までのあらすじ↓






Chapter1. ここまでのあらすじ

一旦、僕が何に本気になっていたかを簡単に説明します。

走ることに病み、陸上を中学で引退し、逃げるようにして高校生山岳部に入ったあつヤング。

そこで、山岳レース(新人戦)に出会います。
※8kgを背負い、山道を走るレース

元陸上部だったということや、部活での練習が強かったということもあり自信を持って挑んだ1年目の新人戦。6位入賞はイージーゲームだと思っていました。

しかし、そこで洗礼を浴び、20位に沈みます。

陸上をやっていた頃では感じたことのなかった謎の悔しさが湧き溢れました。

表彰式を見ながら、来年は優勝すると心に決めます。

そこからやったことのなかった自主練習に励むようになったり、中学陸上部の頃では考えられないほど競技と向き合ったり、本気で優勝を目指す中で徐々に自分が変化していきます。

最初は相手にしてくれなかった周りの人も、本気で取り組む自分を見て、徐々に優勝を本気で応援してくれてるようになりました。

誕生日の早朝からの30km走や、炎天下のインターバル、試走を繰り返し、完璧な準備をして、ついに1年越しのリベンジを迎えることになります。






Chapter2. 新人戦の概要

【ルール】
・8kgの重りを背負いながら山道を走ります。
・2020年度大会に限っては、密を避けるために、一斉スタートではなく、時差(ウェーブ)スタートが採用されました。
・桐生高校は第2ウェーブ。強豪校の前橋高校などは第1ウェーブで、1分毎に後続もウェーブスタートします。
・2020年度大会に限っては、参加人数を縮小するために、各校4人までしか参加できませんでした。

【コース】
・全長5km弱。
・最初の1kmは下り基調です。
・1~3kmはキツい登り坂。カーブが連続し、先が見えないことからメンタルがやられます。
・4km過ぎ、一度開けた所に出て、平坦になります。ここで、ペースを上げ直すだけの余力があると大きくタイムが変わってきます。
・ラスト300mは1番キツい斜度が待ち受けます。ここでの頑張りで順位の大幅変動もあると考えます。

【想定】
・例年のごとく強豪校である前橋高校や高崎高校の選手がライバルになることが考えられそうでした。
・過去数年の優勝タイムから、今回のコースであると27分台が優勝タイムと予想しました(試走での自己ベストは28'04")。
・桐生高校は、前橋高校の1分後にウェーブスタートであるので、その選手らに追いついてゴールできれば話は早いが、後方でさらに速いペースで走ってきてる選手も想定して走らなければならない(ウェーブスタートゴミ…😇)です。

【戦略】
・最初の1kmの下りはみんな突っ込みそうですが、試走での経験から抑えて入るべきだと考えました。
・中盤の登りも自制しつつ登り、後半の平坦になるタイミングとラストの激坂でしっかり走ることが攻略のポイントだと思っていました。

【あつヤングのスペック】
・元陸上部からニート期間を経て復活。
・3kmの高校ベスト:10'54"→10'36"(ただこれは夏前のタイムなので9分台で走る力はあると考えていました)。
・10km自己ベスト:40'50"→37'58"
・片品ゲレンデクライムRUN 4位
・何よりもこの新人戦の優勝を目指して自分自身大きく変わることができました。勝ちよりも重用な価値に出会えた気がします。(勝ってから言え。)

【意気込み】
以下は、新人戦前日の練習ノートに実際僕が書いたものです。(ちょっとキモいけど頑張ってたから許してや😇)

1年間お疲れ様でした。我ながらよく頑張ったと思います。涙を呑んだ1年前。あの日から、つまらない執念だけで2000km以上の長い道のりを走りました。でも一人だけの力でここまでこれたわけじゃないです。たくさんの人に本当に感謝します。大会も一時は開催すらが危うかった時期もありました。開催されることに心から感謝しながら走りたいと思います。序盤から自分らしく積極的なレースをしてきます。本物も偽物もない。信じればそれが真実。信じれば何にだってなれる!

練習ノートより(🤮😇😎🫰)








Chapter3. 第51回 高校登山新人大会

レース当日、11月にしては暑く、苦手なコンディションでした。でも、正直それ以上に気持ちが強くて、コンディションとか関係ありませんでした。

集中してたら、あっという間にアップが終わって、気がついたら第一ウェーブの高校はスタートしていました。

いよいよ自分たちの出走が迫り、スタートラインに立ちます。その瞬間の記憶だけはよく覚えていて、1年間の練習やら、苦しかったことが一瞬にして走馬灯のように蘇りました。中学のとき、監督に退部しますって伝えた瞬間も蘇ってた気がします。ああ、これで優勝すれば、少しは見返せるかな。恩返しできるのかなとか思う暇もなく、走馬灯が見えてたわけですから、死ぬんだなって思った記憶があります。

走り切ったら死ぬんだな〜。マジか〜。ならせめて優勝したいな〜。って思いながらスタートしました(サムネイル)。

オレンジのTシャツを着るあつヤング

あれだけ抑えて入ろうと思っていたのに、バカだから突っ込みました。最初の1kmが3'36"。下りとはいえ、8kg背負ってます😇。想定よりも1分早く通過。でも、アドレナリンが出まくってて全然キツくありませんでした。このとき僕と同時にスタートした第2ウェーブのみんなは、既に後ろの見えないところにいました。

もう仕方ないと思い、勢いそのままで突っ込みました。どんどん登っていくと、カーブが連続して本来なら前がなかなか見えない山中でも、先にスタートした前橋高校の選手がもう見えてきました。

この人たちと勝負したくて頑張ってきたんだと思い、前を追いかけます。

しかし、なかなか追いつかない。やはり手強い相手。カーブの最短ルートのインコースを攻めて、徐々に距離を詰めます。

なんとか追いつきました。これが見た目では先頭ですし、僕はすでにこの集団の選手より1分速いタイムで走っています。

ただ、突っ込んだのでめちゃくちゃキツかったです。でも、この人らの前を走りたくて頑張ってきたので、後ろにはつかず、前に出ました。

見た目でも、タイムでも先頭です。

感慨深いものがありました。ただ、前橋高校の選手も強いです。スパートを仕掛けられ、あっと言う間に話されてしまいました。1分離されなければ、タイムでは僕が勝ちなので、勝ちです。

ただ、ラスト1kmの定点で前との差をなんとなく測ったら50"くらい離れていました。僕は垂れてるし、前は抑えて入った分、どんどんと差が開きます。

これはまずい。

後半の平坦な区間ではなんとか差を維持して、ラスト300mの激坂に賭けました。

もう、前との差とか気にしてる場合ではありません。とにかく出し切ろうと振り絞りました。このレースが人生で1番オールアウトできたと思います。気持ちが乗っていた分、出し切れました。

時差スタートなのですぐには結果は分かりませんでした。結局、追いついたはずの前橋高校の選手には1分以上離されたかもしれないし、第3ウェーブ以降でもっと速いタイムの選手が居たかもしれません。

しかし、結果が出る前から僕は満足でした。この1年間で自分は間違えなく変われたし、得るものも大きかった。本気で何かに打ち込むことの楽しさと素晴らしさも知れたし、本気でやりきれた。後悔はありませんでした。

結果はどうであれ、今日までの1年は、これからの人生においてきっと大きな財産になるであろうと思いましたし、これからまた何かに本気で取り組む時に活きると思いました。

何よりも人の優しさに触れることができて、自分ひとりじゃここまでは来れなかったなと感慨深かったです。






Chapter4. 運命の表彰式

下手に焦らさず、書きます。
『優勝』のタイミングで自分の名前が呼ばれました。結果までついてきて、贅沢だなと思いました。

すぐに山から家族に電話して報告しました。
とても嬉しかったです。

部活で表彰は初めて! 嬉しい!

喜びを噛み締めたかったのですが、ちょうどアドレナリンが切れて、急に全身が重くなりました。この感覚が印象的でよく覚えています。

リザルト

僕のタイムはまさかの26分台でした。まさか、27分半までは予測してましたが、ここまで出るとは笑。

そして27分台の選手も2人。想定よりは若干速いですが、僕の推測もかなり鋭かったですね。

1年間頑張った甲斐がありました。

実家に置いてきてしまったので、写真がないんですけど、高体連のメダル貰えたんですよ。嬉しかったです。部活頑張るって楽しいなって思いました。中学のときは部活大嫌いになったはずなのに笑

改めて、応援してくださった皆様並びに支援してくれた両親、監督、部活のメンバーには感謝しきれません。本当にありがとうございました!






Chapter5. その後

やっと、やっとこれで気持ちよく引退することができます。どこか突っかかっていた中学陸上部の退部。しかし、この優勝が全て合理化させてくれます。鎬を削りながら、何かに取り組むのは、充実しますけど、疲れます😇

とはいえ、これからも趣味で走ろうかななんて思い、ハーフマラソンの大会に申し込んでみたり。(これが後に運命の選択になる🥺)
これからもランニングを通して、QOLを上げていきたいなあと思いました。

優勝に関しては沢山の人が喜んでくれました。家族も、友達も、先輩も、先生も。恩返しが少しできたような気がして嬉しかったです。何よりも、色んな人と優勝するっていう約束を果たせたのが、俺かっこよすぎた😇

優勝してから初めて登った水道山。登り道の景色を見ながら色んな練習の思い出が蘇ってきて、なんかエモかったです。

いつもの景色のはずなのに、なんか違う気がした

自分を強くしてくれた水道山には本当に感謝です。このあとも、ポイント練習は度々ここでやりました。やっぱり山を走って登るのは爽快で楽しい!


桐生高校の冊子『山紫』からも大会までの思いを書くオファーが来ました。

普通に恥ずい

このブログでは触れませんでしたが、実は夏頃、大きな怪我こそなかったものの、度々身体の至る所を痛め、練習が積めなかったり、不調に悩まされたりしていました。
特に、膝, 足首, 腰をよく痛めていました。今でこそ怪我を全くしなくなったため、自分でも忘れがちでありますが、元々は決して丈夫な身体では無かったと思います。
ただ、毎回痛めるために原因を追求して、1つずつ対策していったら、どこも痛めなくなったという印象です。あとは、山での練習や8kg背負って走る練習が、怪我をしない丈夫な身体を作ったのかもしれないけど。まあ、いいや。


そして、なんと高体連冊子からも執筆のオファー。高校入学当時、あんまりやりたくなかった陸上をなんとなくで続けていたら絶対ここに載ることはなかったでしょう。

表紙
その顔ヤメロ笑





そんなわけで、僕の長い戦いが終わりました。
これまでの僕は、部活を一生懸命やって何になるんだっていう派でしたが、何かに本気で取り組むってめちゃくちゃ楽しくて、自分をこんなにも成長させてくれるんですね。

あとは、本気の自分を見て、応援してくれる人がどんどん増えていったのも嬉しかった🥺

もう、本当にいい経験や。

学生の頃にこういったことを経験できた人は決して多くないと思いますし、ましてや結果まで付いてきた人なんて尚更。

報われて、恵まれてますよ。

みんな、ありがとう🫰😆


で、ぼちぼち察し始めるんですが、まもなく高2の冬。周りは受験勉強が本格的に始まっているので、俺もやらんといけんのか〜🥺。って感じです。

新人戦ロス😇

でも、ここで学んだ目標の達成の仕方を勉強でも活かして頑張るぞ💪🔥

というモチベーションでした。

しかし、中々受験勉強を始めず、市民ランナーとして彷徨い続けるあつヤングであった。そして、その中で今後の人生を大きく決めるレースをします?!

次回、『運命篇』お楽しみに!


次回↓



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