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一家(一人)に一台~AIアシスタントが統合される時~
日経電子版の記事【AIアシスタントが車内で案内 クーガーが技術開発】を読んで、今後ますます、多方面でAIアシスタントのサービスが登場してくる予感を強くしました。
記事の事例は、自動運転の普及によって『動く部屋』となるクルマでの過ごし方をサポートするものですが、このようなAIアシスタントは、ほんの一例に過ぎないと考えられます。IoTによってあらゆるモノ(機器など)がAIと繋がる時代には、AIとのインタラクションによってあらゆるモノ・コトを操作する、言わば『AIインターフェース』が主流になると考えられるからです。
それでは、あらゆるモノの操作が『AIインターフェース』になった時、どのような状況が起きてくるでしょうか?
①【音声入力】・・・入力方法は、AIのような知性のあるものとの間では、
人間にとって最も自然なインタラクションである会話、音声入力になる
ことは間違いないと思われます。
②【キャラクター】・・・記事にある次の指摘は、きわめて重要だと思われ
ます。
石井CEOは機器の操作や入力作業が現在のボタン操作や用事があるときに呼び出して使うAIスピーカーから、CGなどで姿を伴ったAIアシスタントに移行するとみている。人の形をしたキャラクターであれば、表情を表現できるため音声だけのAIスピーカーに比べて親近感が高まったり共感を得やすかったりする。
AIアシスタントが、カメラなど各種のセンサーで人間を観察して、
フレキシブルな対応が出来るようになるのと裏腹で、人間の側からもAI
の状態が『キャラクター』という形で視認できれば、相互の信頼関係は
より精度の高いものになると考えられます。
③【AR・VR】・・・『キャラクター』は重要ですが、その表示に常に
ディスプレイが必要だとしたら、大きな制約となってしまいます。
ユーザーの負担にならず、コンパクトな機器によるホログラム投影の
テクノロジーや、スマートグラスなどが考えられます。
④【ウェアラブル】・・・AIアシスタントは、やがて、人間と切っても切れない
ものとなる可能性(恐ろしさも含めて)を秘めていると思われます。その
時重要な事は、AIアシスタントが常に私達の傍にいることです。つまり、
ウェアラブルなデバイスでAIと繋がるようになるのではないでしょうか。
それがどのようなデバイスであるかは分かりませんが、スマホの進化形
なのかも知れません。
⑤【そして、AIアシスタントは統合される】・・・生活の場面ごとに、違うAI
アシスタント、違うキャラクターに、違う声で話しかけられることは、
非効率でストレスになると考えられます。全てを統合した1人(?)の
AIアシスタントが、一人の人間に寄り添うシステムへと進化していく
のではないでしょうか。
将来、AIアシスタントは、私たち一人に付き一人が、ウェアラブルに寄り添うARのキャラクターとなって、語りかけてくる(会話)ようになるのかも知れません。
そのようにAIアシスタントが統合され、パーソナライズされたアシスタントとなった時、当然のことながら、統合されたAIのプラットフォーマーは、膨大なデータとユーザーを囲い込んで、産業界のエコシステムに君臨しているかも知れません。
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