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采
2019年5月2日 23:57
社会学者のH・S・ベッカーという人は「ラベリング理論」を提唱しました。ラベリング理論は、「逸脱行動」(平たく言えば「犯罪」や「非行」)に関する理論です。逸脱は、内的な属性からではなく、他者からのラベリング(レッテル貼り)によって生み出されるものであると考えます。しかし、こうしたラベリング行為そのものは、日常生活のあらゆる場面に見られます。ラベリング行為は、社会生活を送る上で情報処理の観点か
2019年4月13日 15:02
昨日は、私が最近テーマにしている「無自覚な差別」にかかわる話が二つも話題となった。一つは、知的障害者の仲村さんという方の高校受験をめぐる話、もう一つが、東京大学の入学式での上野千鶴子さんの祝辞をめぐる反応である。今回は特に前者についての雑感を書いておきたい。後者は以下より。差別とはそもそも「差別」とは何か。社会心理学者の唐沢穣は、「ステレオタイプ」や「偏見」と紐づけて次のように定義している。
2019年4月7日 14:04
久しぶりにいい記事を読んだ。安倍内閣は「偽装内閣」とも言うべき状況なのに、なぜ延命し続けるのか、政治学者の片山杜秀氏の論考が紹介されている。少し長いが、引用させて頂きたい。 平和な時代には話し合いと調整の余裕があります。ところが、現在の日本は違うと多くの人たちが認識している。内閣官房の強大化が受け入れられている理由も、ここにあるのではないでしょうか。つまり、現在の日本は非常時に直面していると捉