薄めのハムカツ

ここでは日記を書きます。 厚めのハムカツも好きです。 博士論文書き終えた身分。

薄めのハムカツ

ここでは日記を書きます。 厚めのハムカツも好きです。 博士論文書き終えた身分。

最近の記事

240211_パーマをかけてもらう

2024/02/11 髪がだいぶ伸びた。毛先が肩に当たってそこで曲がるのに加えて、元々の癖と日々の痛みによって、末広がりに髪がはねていた。あまりに見た目が良くない状態だったので、美容院を予約する。 これまで髪を染めたこともパーマをかけたこともないのだけど、せっかく伸びた髪をただ放置するのがなんだかもったいないので、パーマをかけてもらう。 そこは、おそらくアーティストや何らかのクリエイターが来るような洒落た店で、ウェグナーなどの北欧の椅子が並んでいる。スタイリストの人も、

    • 240119_労働の記録1

      2024/01/19 賃労働をはじめて3ヶ月と半分。労働の記録をしようと思っていたのになかなか暇はなかった。 職場は同業者の中では時間的にホワイトなので、慣れない中でもなんとか働くことができている。元来仕事が遅いタイプで、それはひとえに怠惰な性格によるものだけど、この不勤勉さはいずれ僕の心と身体を守ることになると思う。 年末から続く風邪は一向に治らず、咳込んでいたら、ついに社長に怒られた。病院に行けと言われたのですぐに予約を入れて、診察を受ける。医者によれば、コロナでも

      • 231002_1日目

        2023/10/02 出勤8時45分 退勤19時30分

        • 230925_疎遠

          2023/09/25 もう数年会ってない、連絡も滅多にしないという人たちから突然夜中に電話がかかってくることがある。 先日もダッカのボロボロの宿の二段ベッドでくつろいでいた時に電話がかかってきた。そういう時はたいてい相手が死にたくなってしまった時とか、何らかのトラブルに巻き込まれて落ち着きを失っている時だ。僕にできることは、話を聞く、いくつかのシンプルなアドバイスをする、状況がひどい時には会いに行く、ぐらいである。 頼られること自体は悪い気持ちはしないし、単純にその瞬間

        240211_パーマをかけてもらう

          230924_月の記録

          2023/09/24 1ヶ月ほど日記を書かなかった。 何もなかったのではなくあれやこれやあって、あれやこれやある時は書けないらしい。 この間の出来事を羅列する。僕のことを知っている人にはこの日記を読むだけで誰かわかる。匿名の意味がない。 大学の同期たちと旅行に行って、ワイナリーが運営している大きな一軒家に泊まった。夜はみんなで『花束みたいな恋をした』を見たけど、僕は前半のサブカルクイズのパートはほぼ全問正解で悲しくなった。一緒に見た友人たちの中には、同期と長年付き合い、

          230823_コートを作る

          2023/08/23 B国の大使館に行く。ウェブ上で情報漏洩していますよと伝えると、窓口の日本人らしき女性から大使館の管轄ではないので本国に問い合わせてくださいと言われる。官僚制というのは万国共通だ。書類に不備があって、明日もう一度来ることに。これは僕が悪い。 大使館を出て、行ったことがない街へ行く。駅前のネパール料理屋でタカリと名のついたインドのターリのような定食を頼む。いわゆるインネパ料理店ではなくネパール料理を全面に出している店はたいてい美味しい。僕が食べたことがあ

          230823_コートを作る

          230822_情報漏洩の話

          2023/08/22 昨日、後輩にもうビザは取りましたか?と聞かれて、まだ取ってないんだよなと思いながら、心配をかけるので、もう取ったよと言った。明確な嘘。 ということで今日は来月行くA国とB国のビザの申請をする。3年前にもやったはずなのに、何も覚えていなくてかろうじてサイトのUIのユーザーフレンドリーではないことだけ覚えていた。 まずA国のビザは、顔写真のところで手こずる。jpgデータ指定なのにjpgがアップロードできなくて困るというのはどうやらみんな経験するものらし

          230822_情報漏洩の話

          230821クライテリア

          2023/08/21 ほぼ箇条書き Twitterで今のタイミングで言ったら炎上するだろうなということを思いつく。(素人が炎上リスクを考えないといけないのは滑稽だけども。) TLで次々流れてくるあれこれを見て、強い違和感がある。たぶん僕の友人が呟いている何かも、それらに対する違和感をかなりオブラートに包んで言っているのだろう。 身近な友人たちとは、嫌いなものというより、ダサいと思うものをある程度共有している気がする。だからおそやく友人も同じものを見てダサいと思ったのだ

          230821クライテリア

          230729_『怪物』の寓話性

          2023/07/29 幾人かの友人たちに勧められたので『怪物』を見に行った。その時の話題の映画は見ないポリシーなのだけど、最近は映画館で見た方が良いと思った時は、『君たちはどう生きるか?』然り見てしまっている。 内容に触れるのでしばらく改行をいれる。 (こういう配慮がいつの間にか当たり前の顔をするようになっている) この時期に坂本龍一の音楽が流れるだけでもう満足だし、この映画が掲げる主題には賛同する。いくつかの美しいカットが目に焼き付いている時点でとても良い映画なのだと

          230729_『怪物』の寓話性

          230728_阿波踊りの話

          2023/07/28 友人たちから神楽坂の阿波踊りに誘われて、見に行く。浴衣がドレスコードだと言われて、箪笥から唯一持っている浴衣を着る。僕が和服を着ると明治の書生のようにしか見えなくて、華もなにもないが仕方ない。 神楽坂駅で一人と合流してスーパーへ買い出しに行く。入店する直前に、先生から「合格でした」と連絡が来て、審査がどうにか通過したらしいことを知る。いつもなら買わない高めの缶詰やビールやらを買い込んでレジに行くと、レジ打ちのおばちゃんに「男の人の浴衣はいいねぇ」と褒

          230728_阿波踊りの話

          230720_ハイラルの話

          2023/07/20 博論書き終えた記念に、switchとゼルダの新作を買う。前作は友人のswitchとソフトで全クリしたのだけど、さすがにもう大人なので自分で買った。 なんだかハイラル王国があまりに広大で、途方がない。これ以上、オープンワールドゲームが広くなったら、もう勇者としても世界を救えなくなるのではないかと思う。それは多大な労力を必要とするから救えなくなるということでもあるし、世界があまりに広いと、「一人で救う」ことへの必然性が薄まっていくと思う。 今回のゼルダ

          230720_ハイラルの話

          230713_締切の話

          2023/07/13 今日は博論の最終提出日だった。 僕はあらゆることがいつもギリギリで、博論という大切なものでも例外ではなくギリギリだった。 卒論も卒業制作も修論もギリギリだったし、内容も満足のできないものだった。博論は当の本人にとって不完全ではいけないはずなのだけど、やはり至らないところがたくさんあると感じる。 合否はわからないけれども、いずれにせよ秋から働き始める。博士号を取得した状態で働ければベストだし、もしダメなら働きながら再び挑戦する。そんなことができるか

          230630_Tさんの話

          2023/06/30 研究室に忘れ物をしたので日が落ちてから取りに戻って、それから学内を歩いていた。 もうかなり暗くなっていたけど、照明に照らされたシルエットでTさんだとわかった。目を凝らして、髪型と服装を確認する。もう間違えがないので声をかける。 すごく驚いた顔で握手をされる。ちょうどいま君の話をしてたんだよ、などと言われる。今は博論を出す直前なんですよとか、幾ばくか世間話をして、またアトリエに来るように言われて、今日は散会した。 Tさんは著名なデザイナーで、8年前

          230624_両親が東京に来る

          2023/06/24 以下は先日6月24日に両親が東京に来た時のことを友人に聞かれて送りつけた文章。両親が連れ立って東京に来るのは、僕の上京後10年でこれが初めてで、住んでいる家を案内したのもこれが初めて。彼らはその次の日に千葉に住む兄夫婦とその子供たちに会いに行った。もちろんそっちがメインの用事。 ------------------ 母は僕が住んでいる街に来たというだけで感動していて、味覚が母と僕で近いので勧めた中華屋の味にも感動してた。 上京してはじめて住んでる

          230624_両親が東京に来る

          230603_ベンジャミン・フランクリンの自伝

          2023/06/03 博士論文の作業が少し一区切りがついた。それでも内容が全然ダメだからまだまだやるべきことがある。 台風が去り、少し湿度は高いけれど、晴れやかな陽気の中で散歩する。最近、復活した例の古本屋に入り、棚を一通りチェックする。ここは値付けが安いので正直不安になる。 平置きされたベンジャミン・フランクリンの自伝を買う。正直、ただのフランクリンの自伝なら買わないのだけど、表紙に「翻訳・解説/鶴見俊輔」の文字があって、どうやらおかしな本だとわかって買った。 訳者

          230603_ベンジャミン・フランクリンの自伝

          230519_事務員B

          2023/05/19 大学に入ってもう10年目になる。 大学を変えずに博士まで進むと自然とそうなる。学科の事務員さんや図書室の司書さんとは顔見知りになって、顔と名前を覚えられたりする。 いまは博士論文の審査が始まるタイミングで、もし審査に落ちたら、就職とか学籍とか学費とかどうしようかと悩んでいる。そのことを指導教員に相談したら、「事務室のBさんに聞いた方がいいよ」と言われる。 Bさんは、たぶん一番長くいる人で、くせものとして知られている。僕も学部生の頃に学生側の窓口係を