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7.10 恋しい東南アジア ベトナム⑧

こんばんは。

今日は雨が止んだ隙に家を出て、天王寺のあたりでお買い物をしてきました。

大阪は毎日雨が降っています。

東京はどうでしょうか。


久しぶりに、ベトナムでの続きを書かせていただきます。


その日もまた、
大学での授業ではなく大型バスに乗って各地を巡る日でした。

予定表には確か今回も「tour」としか書かれていなかったように思います。

そのため、今日は講義じゃないんだなくらいの気持ちでその日を迎えました。

早朝、バスに乗り込んでからうとうととしていると、畑のど真ん中でバスが止まりました。多分2時間ほど経っていたと思います。

よく観ると、横の道にガソリンスタンドみたいな大きさの売店がありました。ここで朝食を食べるようです。

あんまりお腹も空いていなかったけれど、この後何があるか全くわからないため、とりあえず肉まんのようなものを買ってみました。

甘い蒸しパンの中に甘いタレのひき肉というアジアらしい不思議な食べ物でした。

そこからまた1時間ほどバスに乗っていると、だだっ広い駐車場に止まりました。

いかにも観光地らしい受付をくぐると、目の前にゴルフカートみたいな乗り物が並んでいました。

それに乗って後ろ向きで草むらの中を進んでいくのですが、僕はどこに連れて行かれるのかととても不安な気持ちにっていたのを覚えています。

15分ほど乗っていると、草むらの中からいくつか建物が見えてきました。

古代中国の映画に出てくるような立派な木造の建物がいくつもありました。

ここは、東南アジアで最大の敷地面積を誇る『バイディン寺』でした。

お寺の中には、一つ一つ表情やポーズの違う仏像がずらりと並び、廊下をどれだけ歩いても果てしなく続きました。

いくつかある建物の中に巨大な鐘を囲った建物があり、そちらに登ってみると、360度の景色が見渡せました。大自然に囲まれていたのですが、そのほとんどがバイディン寺の敷地のようです。

僕は、ベトナムの寺院はなんだか日本に似ているように思いました。

タイの寺院は黄金で、ところどこらにルビーやエメラルドのような煌びやかな装飾が施されていました。

しかし、ベトナムの寺院は茶や黒などの深めの色に、赤が映えるようなデザインで日本のそれとそっくりなのです。

仏教寺院という共通点があるにもかかわらず、ここまでの違いがあるのは、
タイはインドの影響が強く、
ベトナムと日本は中国の影響が強いのではないかと思いました。

ベトナムとタイは国を1つ跨いで隣り合う国であり、エスニック料理専門店などで一括りにされがちなのに、何に影響されるかによって全く異なる歴史を歩むのだなと思いました。

太陽が真上に差し掛かった頃、案内の方が「そろそろ場所を移るか?もうちょっと進んでいくか?」と僕たちにききました。

僕はもう十分バイディン寺を堪能したし、何よりももう暑すぎて休みたいなと思いました。

南の国の台湾の学生でさえもうバテていて、皆で「give up!」と言ってバスに戻りました。

案内の方が少し残念そうな顔をしていて申し訳なかったけれど、僕は今はベトナムの歴史の前にまず暑さに強くなる方法が知りたいななんて思ってしまいました。それほどに暑かったのです。

昼ごはんを食べて、またバスで数時間移動しました。

今度は、ゴルフカートではなくてボートが並んでいました。

ここは、世界遺産の『チャンアン』の湖でした。

ボートには高齢の女性が1人ずつ乗っていて、なんと彼女たちがボートを漕いで湖を巡ってくれるのです。

東南アジアの河川は濁っているイメージがありましたが、ここは海藻が見えるほどに透き通っていました。

緑の渓谷に挟まれた湖からの景色はまさに絶景で、途中の水面に浮かぶ館の中からは美しい音楽が演奏されていたりと、まさに桃源郷でした。

ところが、このクルーズなんと3時間近くもあるのです。

湖の上とはいえ、に気温が1番高くなる時間に炎天下の中3時間過ごした僕は、ボートから降りるとしばらくしゃがみ込んでしまいました。日傘を持っていなかったので、普通の折りたたみ傘を差して蹲る僕は情けないです。

1番大変なはずのボートを漕いでいた女性たちを振り返ると、彼女たちは涼しい顔をしてまた元の位置にボートを漕いで去って行きました。 

ベトナムの方々の暑さに耐える秘訣を本当に教えていただきたいなと思いました。

P.S.
最後は情けない僕で終わってしまい申し訳ないです。お詫びにこちらのチャンアンの湖の写真を贈らせていただきます。


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