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6.29 恋しい東南アジア ベトナム⑦

こんばんは。

ついに大阪での生活が始まりました。


ベトナムの続きです。

その日は授業もツアーもない日だったので、
同じ部屋の友達といつもシャワーを貸してくれていた友達と一緒に旧市街へ行きました。

中心街へは、バスで行きます。

ベトナムのバスは1回約70円でどこまでもいけます。

そして、車内では独特のルールがあります。

ベトナムは儒教の教えが浸透していて、年長者をとても大切にしています。

そのため、お年を召された方が乗車してきたら必ず席を譲ります。

そして、1歳でも自分より年長者だと見えたら席を譲るのです。

もちろんベトナムの人々は自ら当たり前のようにそうするのですが、バスの運賃を回収する役割の方が1人運転席の後ろに立っていて、その方が、積極的に仕切っていることもあります。

コロコロと席を入れ替える様子を見て僕は、
なんだかたこ焼き職人が鉄板の上でたこ焼きを転がす手さばきを思い出しました。
それほどまでに素早いのです。

旧市街につくと、僕たちの宿泊地付近では全く見かけなかった、観光客と思われる人々が沢山いました。

いくつもの通りが密集しているのですが、
どれも似ていて迷路のような場所です。

しかしよく見ると、金物屋、漢方、仏壇用品というような風に、通りごとにお店の種類が決まっているのです。

僕たちはまず、有名なバインミー屋さんに行きました。

これまた観光客ばかりです。

お店の方がパクチーの有無を聞いてくれます。

日本ではこの頃パクチーブームで、エスニック料理といえばパクチーという感じでしたが、現地の料理には日本ほどパクチーが入っていないし、現地の方でも苦手な人は苦手なようです。

僕は初めは大嫌いでした。
けれど、家族が好んで食べるため、嫌々ながら少しだからと食べていたら、ある日突然パクチーが大好きになっていました。

そして今では特にナンプラーとパクチーの組み合わせに毎回感動しています。

両者はエスニック料理に欠かせないものでありながらとってもクセがあります。

けれど、2つが合わさると化学反応が起きてとても爽やかな味わいになるのです。

僕はこの2つ無しにしては、満足することができなくなってしまったほどです。

ついつい話が飛んでしまいました。

旧市街の複雑な通り群の外れに、「聖ヨセフ大聖堂」という有名な教会があります。

その教会の前を歩いていると、急に日本語で話しかけられました。

「ガイドブック貸してくれせんか?」

僕の友達が大学の図書館から期限も国境も超えて持ってきた、『地球の歩き方』を持っていたので、それを貸してあげました。

その男性は何やら一生懸命調べているけどなかなか知りたい情報がみつからないようでした。

そこで僕は、ネットを使ったほうが早いと思って、彼に勧めました。

東南アジアは日本なんかよりもずっとWi-Fiが通っていて、観光する分には個人で購入しなくてもそれほど困らないほどなのです。

けれども彼は言いました。

「あ、僕携帯もっていないんで」

よく見ると彼は、一切持ち物をもっていませんでした。

僕たちが動揺していると

「中国のビザが切れて、ベトナムに逃げてきたんだけど、ベトナムで中国に戻れる方法ないかなと思いまして」

説明され僕たちはさらに同様しました。

彼は、白シャツに紺のパンツという格好で全体的にまったく怪しさはないけれど、言っていることがハチャメチャです。

彼の荷物はどこにいったのでしょうか。

その状態でどうやってベトナムに来たのでしょうか。

そもそも中国で何をしていたのでしょうか。

僕たちの頭はハテナでいっぱいになりましたが、このまま関わるわけにはいかないということだけはわかったので、適当な理由をつけて話を切り上げてその場を去りました。
 
P.S.
こちらは現場写真です。



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