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詩 うた

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【詩】花屑

【詩】花屑

ひとつ   ふたつ みっつ
風が吹くと いっせいに

それでも 最初は少しだけ
だんだん だんだんと ふえていく
最後に残るのはほんの少し

みんなが まってるよ
大丈夫 さみしくないから

ほら みてごらん
芽ぐみのころがやってくる
#桜 #花吹雪  

[詩]そこにあること

[詩]そこにあること

こちらからあちらを見上げれば
果てしない 果てしない
数えきれないほどに
ただ ただ 広がり続ける
無数の光

あちらからこちらを見上げてみれば、
果てしない 果てしない
そこにあるかもわからない
小さな 小さな
青い星

でも、
そこで、
生まれては死んでいく
いくつもの命が生まれては死んでいく。

永遠に感じるこの時間は
本当に一瞬でしか無いのだろう。
#宇宙 #地球

[詩]優しさ

[詩]優しさ

水や
風や
火や
光や
なんと落ち着く事でしょう。

洪水
暴風
火災
高温
なんと恐ろしい事でしょう。

姿を変えて
イヤ、何も変わってはいない

どぉどぉどぉと
ととうをくんでやってくる。

静けさの中では、
いつもみんな、優しいのにね
#自然  

[詩]じゅずくり

[詩]じゅずくり

ヤーマイケー
カーワイケー
大きなお数珠を
みんなで回す

ヤーマイケー
カーワイケー
回すお数珠に願掛けて
子供の健康願って回す

山行け 川行け
向こうのお山に木霊する
夏の終わりの夕暮れに
始まり教えるロケット花火

数珠繰り 数珠繰り 百万遍
数珠繰り 数珠繰り 百万遍

☆★☆★☆★☆★
私の田舎には「数珠繰り」と言う行事(お祭り?)がありました。毎年旧盆に行われます。
昔々、子供達の間

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[詩]ずるい ずるい

[詩]ずるい ずるい

あれダメ、これダメ
大人ってズルい
あれしろ、これしろ、
大人ってズルい

寝たく無いのに寝ろって言う
お菓子を食べたらダメって言う
とっととお風呂に入れって言う
なんで全部決めちゃうの
やっぱり大人はズルいと思う

あれしたい これしたい
感じたまま言う
あれほしい、これほしい
言いたい放題
子供ってズルい

負けてしまうとすぐ泣くし
気に入らないとすぐ怒る
それでも我が子は可愛いし
楽しい事に

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[詩]レンゲ草

[詩]レンゲ草

紫たなびく春の野で
ミツバチたちとあそんでた
健気なあの子はどこへやら

小さなにおててで摘まれては
花冠になりました
花冠のその後は
田んぼと一緒になりました。

ミツバチたちも待ちわびて
今はいったいどこへやら

★☆★☆★☆★☆

小さい頃、レンゲ草の咲く田んぼで一日中遊んでいました。懐かしいレンゲ草。
去年の春に奈良でレンゲ畑を見つけて、
花摘みして遊びたいと思いましたが、大人なので我慢し

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[詩]ぐーたらに過ごす1日

[詩]ぐーたらに過ごす1日

ぐーぐーだらだら
ぐーたらだぁ
お布団かぶってぐーたらだぁ

グーグーダラダラ
グータラだぁ
バナナを食べてグータラだぁ

今日は、一日お家で過ごす。
別にやる事無いからなぁ
ぐーぐーだらだら
ぐーたらだ。

×××××××××××××××××

久しぶりに1人ですごせる1日、
朝から、アレを買いに行って、アレを作って、
掃除して、片付けて、と昨日は思っていたけど、朝になって窓の外は雨。
外に出る

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[詩]野の花の名前

[詩]野の花の名前

野原に咲いてるあの花は
なんて名前の花だろう。

コバルトブルーの青い瞳で
こちらをそっと覗いてる

春が来たよと教えてくれる
外国生まれの可憐な子
あの子の名前はなんだろなぁ

空を見上げて思い出す
遠い故郷の青い空

船に揺られてやって来た
遠い異国のこの国で
生きていこうと決めました

私の名前はヴェロニカです
どうかフグリと呼ばないで
私をフグリと呼ばないで

☆★☆★☆★☆★

写真の花

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