韓国のしつけ塾①
ウサギ仙人(ウ仙)からしつけについて伝授してもらった亀子であったが、
ウ仙「韓国にはな、いろんな塾があるんじゃよ」
亀子「いろんな塾?」
ウ仙「たとえば遊びを教えてくれる遊び塾とか、しつけ塾とか。韓国は超受験社会で勉学が忙しすぎるので、学校の宿題を代行してくれる宿題代行業者もいるらしい」
亀子「しつけ塾?しつけを教えてくれるんですか?」
李氏朝鮮時代の生き方を守る村・青鶴洞
ウ仙「釜山から40分くらい車で行ったら、智異山という山があるんじゃがな。その山の中に青鶴洞(チョンハクドン)という村があるんじゃ。そこではいまだに李氏朝鮮時代の生き方を守っておるんじゃよ」
亀子「李氏朝鮮と言えば、1492年に成立した王朝ですよね。もう500年以上も同じ暮らしをしているんですか?」
ウ仙「この村ではな、儒教式の教えを守っていてな。」
身体髪膚これを父母に受く。敢えて毀傷せざるは孝の始めなり
亀子「どういう意味なんですか?」
ウ仙「これは中国の古典『孝経』にある一節で、「人の身体はすべて父母からもらったものだから、傷つけないようにするのが孝行の始まり」という意味なんじゃ」
亀子「髪の毛や皮膚ということですか?」
ウ仙「そうじゃ。だからこの村には『美容室』も『理容室』もなく、
村人は生まれてから髪の毛を一度も切ったことがない
んじゃよ」
亀子「超ロン毛になるじゃないですか?」
ウ仙「そうじゃ。だから写真の男性のように髪を束ねて、山高帽の中に隠しておるのじゃよ」
亀子「男性は髭も剃らないんですか?」
ウ仙「まぁさすがにそれだと不潔すぎるので、最近は整える程度は剃ると言っておった」
亀子「時代の流れには勝てないんですね」
ウ仙「それでも皮膚を傷つけてはいけないから、ピアスなどご法度じゃし、入れ墨を入れることはあり得ないと言っておったのぅ」
亀子「保守そのものを地で行ってますね」
ウ仙「この村にしつけ塾はあるんじゃよ」
亀子「すごい場所にありますね」
ウ仙「夏休みになると、ソウルを始めとした韓国全土から小学生たちがここに集まってくるのじゃ」
亀子「林間学校みたいな感じですね」
(韓国のしつけ塾の詳しい内容に続く)
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