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自分を大事にする勇気をくれた魔法の言葉。

魔法の言葉

ゆりちゃんはもっと、自分の体を大事にしなよ。

高校2年生の時、だいすきな先輩に
言われた言葉を、私は今でも思い出す。

高校1年生。壊れそうな私。

あの頃の、この言葉の1年前の私は
クラスでのゴタゴタで心が折れそうで
いつも涙をこらえていて
時にこらえられなくなって
ボロボロ泣いて

部活に行ったら頑張るみんなを支えられて
居場所をくれる場所があったから
なんとか自分を、生きることができていた。

体育祭のダンス練習だって
クラスの子に嫌われいくら陰口を言われても
涙をこらえて毎日行った。

休むことが、何よりこわい。

休んで、私を嫌う人が増えていくのが
不安だったから。

自分の体を、大事にしなくなった。

休めなくなった。

こわくてこわくてしょうがなかった。

クラスのごたごたがなくなったのは
ちょうど私に恋人ができたとき。

ゴタゴタの渦の真ん中にいた子が
私を敵とみなさなくなったからなのか
単に話しかけるタイミングを伺っていたのか
私には、その子の気持ちはわからない。

たったの2ヶ月半だなんて思えるか。

でも、たった1つのいじめが
たった1人の命の
休めない体を作る。

いじめは、たったの2ヶ月半だった。
でもこの2ヶ月半は、
私にとって
長くて重くて死にそうな時間。

このいじめが終わって
表面上、その子たちと仲良くする日が続いても
私は毎日こわかった。

クラスが替わっても
ゆりは何も悪くないよと、学年の誰もが言ってくれても

毎日毎日、朝起きて何でもない顔で
学校へ行って
お昼に友達とお弁当を爆笑しながら食べる
あのときだって。

魔法の言葉

先輩は、ある日突然言ってくれた。

あんまり体が強くないのに
毎日どんなに体調がきつくても
部活に必ずやってくる私に。

部活をがんばるのは当たり前だし
部活はわたしの生きがいだし
大丈夫!と言う私に。

ほんとに大丈夫?
ゆりちゃんは、もっと自分の体を大事にしたほうがいいよ〜

何気ない言葉だろうが、
私はこの、マネージャーの先輩がくれた言葉を
私はいつまでも、忘れない。

どんなに生きがいな場所だって

どんなにその場が楽しくても
どんなにその場が生きがいだと言っても

体は嘘をつかない。

休んだらいい。
休んだって、居場所はなくならない。
休んだって、大丈夫。

誰もあなたを嫌いになんか、ならないよ。

そして今度は、私が言おう。

休んだっていいんだよ。
もっと、自分を大切に。



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