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抽象度について考えてみる

抽象度という言葉を聞いたことはあるでしょうか。ディベートなどで登場することがありますが、私は初めて聞きました。

ここ最近で機械工学のことを色々とまとめましたが、その際にこの抽象度について考えさせられたので、別枠で記事にしました。

抽象度とは何なのか。抽象度と抽象的の違いについても書きましたので、読んでいただけたら嬉しいです。

抽象度とは

論理学や哲学の用語で、情報量の度合いを表します。要するに「どれだけ高い視点で物事を包括的にとらえることができるか」という意味になります。

この抽象度という言葉は、脳科学者の苫米地英人博士が作り出した造語です。現在は脳科学者や認知科学者として知られています。

抽象度は度合いなので、高い/低いがあります。抽象度が高いというのは、周りの人よりも2つぐらい上の視点で物事を捉えることができる状態を指します。

例えば、私はIT技術者として仕事をしています。技術者は技術のことを主に見ていますが、営業などの戦略面は無知であることが多いです。一方で、課長などの管理職の方々は各技術に対する営業戦略の話をしていて、これこそまさに抽象度が高いことを示しています。

抽象的と抽象度の違い

一見似ているようですが、全く違います(むしろ正反対の言葉です)。

  • 抽象的:物事の表面だけを漠然と捉える

  • 抽象度:具体的な所から全体を包括的に捉える

つまり、抽象的とは漠然とした点を捉えているだけであり、抽象度とはどれだけ沢山の点から全体を俯瞰して捉えているかということです。

抽象度が高い人は、相手のレベルに合わせて、具体的にも抽象的にも説明できるのです。

抽象的と言われる人は、漠然とした(表面的な)点のことからでしか、物事を見れない人なのです。

4力学の記事を書き終えて

復習ですが「抽象度が高い」というのは、抽象的にインプットができて、具体的なアウトプットができる状態のことを指します。点と点を線で結ぶみたいなイメージだと思います。

なぜ「抽象度」をテーマにしたかと言うと、4力学(材料力学・機械力学・流体力学・熱力学)の紹介を書いていて、上手く伝えられることと伝えられないことが出てきたからです。

私は学生時代の専門分野が材料力学でしたので、最も具体的なことを掴んでいる分野でした(実際に書籍を出そうとしているくらいなので)。一方で、流体力学や熱力学は専門外でした。

この材料力学の紹介に関しては、変形に関する具体的な話から、容易に包括的な話に展開できました。その一方で、流体力学や熱力学は専門外なので、包括的に書くのにかなり苦戦しました。

実際に抽象度を上げて書けているかは、別の問題だと思うので、ここで多くは扱いません。

また、材料力学に関しては書籍を出すにあたり、より抽象度を高めていく必要がありそうです。これまで得てきた具体的な内容を生かして、学問を飛び出してより広いマーケットに伝わるような形にしたい。そのためにどうするかを考えたいです。

おわりに

今回は抽象度について考えてみました。捕捉として「4力学」について少し抽象度を上げるとしたら、このような感じの絵が用意できると思います。

4力学が車の設計においてどのように生かされるか。それを絵でまとめたものになります。4力学を抽象度を上げて説明する手段は他にもあると思います。

他のことに対しても、抽象度を上げて扱うことができれば、より学びも深くなるように思います。そんな状態を心がけられるように意識したいものです。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございます。実際は非定期ですが、毎日更新する気持ちで取り組んでいます。あなたの人生の新たな1ページに寄り添えたら幸いです。何卒よろしくお願いいたします。

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