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note大学前期中間試験回答【理科】 〜note大学イベント〜

私が所属するnote大学の部活動(Study部)が主催します、立夏のスタディ祭の応募記事です(note大学前期中間試験)。

締め切りが立夏の終わる5/21ということで、まだまだ投稿を続けます!

理系一本で生きてきた私が、今回でチャレンジする問題は理科。水とそれにまつわる世界事情に関することですが、出発点はこちらの絵本です。

そんな訳で、本問題の回答を記したいと思います。

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問1:ひとしずくの水分子の含有量

ひとしずくの水(一粒の水滴)には、水分子がいくつ含まれていますか。

高校で習う範囲の化学の問題。ひとしずくの水の体積は事前に「0.036ml」と与えられています。

回答はこちら。スペースが空いたので、問2と問3も一緒に書きました。解説は後ほど。

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久々に化学の問題に触れたので、少し時間がかかりました(笑)。

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問2:Qドラムの優位性について

Qドラムを使用すると、水汲みの仕事の苦労を大きく軽減できることが期待されます。その理由を、上の写真を参考にして簡潔に答えなさい。

Qドラムとは、次の写真(ドーナツ形状の容器)。容積は50Lもあるのだとか。

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発展途上国において、水源から大量の水を一度に運ぶことが難しいことから、デザイン思考(デザインシンキング)を活用し、課題解決に向けて開発されたもの。

4つほど書きましたが、総じて言えることは、健康面と時間面の改善が期待できるということ(健康面は答えには書きませんでした)。

この辺の国は交通インフラも整っていないので、女性や子どもが水を入れた重い容器を頭の上に乗せて運んでいます。首や背骨に障害を負うリスク、道中で感染症にかかるリスクなど、様々な危険因子が存在します。

この問題をクリアする、画期的なデザインです。時間面は答えに書いた通りで、言わずもがなですね。

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問3:時短で広がる可能性について

水汲みの時間が短縮されると、発展途上国の女性や子どもにとってそれぞれどのような可能性が広がるとあなたは考えますか。

健康面と時間面で余裕が確保されることで、果たしてどうなるか。

4つほど書きましたが、行き着くところは「個人で好きなことに手を伸ばすチャンスが得られること」だと思います。

そのためには学校教育は必要ですし、社会進出(外の世界と繋がる機会として)もだいじです。いずれも、水の運搬問題を解決することで得られる時間から、それぞれが捻出して実現させます。

また、健康寿命は間違いなく伸びると思うので、家庭で得られる幸せも増幅されることでしょう(逆の可能性も考えられますが)。

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問4:自由課題 〜雨粒の落下挙動について〜

今回の出発点になった、祐希さんの記事です。絵本「ひとしずくの水」を紹介してくれた方です。そこにこんな一文があります。

「すごい!」って感動したら、「どうしてだろう?」って自分から調べ始めて、そこから勉強が始まるのです。

探究心の入口がだいじだと書かれています。私の場合は入口は数学で、昔は大して感動はしませんでしたが、よく考えるとすごいことだと思う話題があります。

雨粒が等速直線運動する理由。本来であれば、落下運動は等加速度直線運動の筈なんですよね。とんでもない速度で落下していることになります。

これのタネ明かしとしては、自由落下の事象と粘性抵抗の事象を組み合わせて考えていることがポイントになります。それぞれを表現する数式を足し合わせて解くことで、等速直線運動であることを証明しています。

こうして、数学の知識を通して物理現象を理解できてしまうのだから、数学は本当にすごい仕事をしているように感じます。

社会人になった今でも、学生時代のセンスを忘れないように、こうして記事にさせていただいてます。

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おわりに

立夏のスタディ祭(note大学前期中間試験)の応募記事を書きました。

理科の醍醐味は現象を論理立てて理解することだと思います。そこには数式という存在は必要不可欠です。

日本は今回のような問題は無いに等しいですが、それ故に世界への興味も薄れてしまっているのが、いささか怖いと感じています。

理系離れも進んでいると言われる日本において、どうすればこの流れを食い止められるのか。興味の入口を広げられたら。そのための作戦を考えていけたら。

そんなことを考えさせられた問題でした。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。実際は非定期ですが、毎日更新する気持ちで取り組んでいます。あなたの人生の新たな1ページに添えるように頑張ります。何卒よろしくお願いいたします。

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