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エレファントカシマシとスピッツの研究

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エレファントカシマシ とスピッツを詩的に感じるマガジン。
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#詩人

「エレファントカシマシ とスピッツの研究」 (第三回)

「エレファントカシマシ とスピッツの研究」 (第三回)

鮮烈のデビュー『エレファントカシマシ 』
ゲオルゲ、詩人としての覚醒『讃歌』 1988年3月21日にロックバンドエレファントカシマシ(以下、「エレカシ」と記す)はデビューしている。私はリアルタイムでデビュー当時から追った世代ではないので、レンタルCD屋でEPIC時代のCDはまとめて借りて聴き始めた。スピッツのアルバムが欲しくて欲してたまらず買い集めた時の感覚とは違っていた。しかし、草野マサムネ氏が

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「エレファントカシマシ とスピッツの研究」 (第二回)

「エレファントカシマシ とスピッツの研究」 (第二回)

「エレファントカシマシ 」との出会い 私は小学生の時に、スピッツの「チェリー」と出会い、すっかりスピッツに感化されてしまった。「ロビンソン」なんて「誰なのか」「何処なのか」「何のことなのか」知るはずもないのに、「わかる」気にさえなった。
 スピッツはどんなことでも私に「わからせてくれる」存在となっていた。それも、とても優しい歌で、まるで手抜きのない演奏で、まったく知らない世界を。

 ボーカルの草

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「エレファントカシマシ とスピッツの研究」  (第一回)

「エレファントカシマシ とスピッツの研究」  (第一回)

 はじめに タイトルは、私をドイツ文学の深み(のみならず近代詩人の心の襞)へと誘ってくださった、手塚富雄大先生の名著『ゲオルゲとリルケの研究』に寄せたもの。
 ヒマな方だけ聞いて欲しい、私はこの頃つくづく思う、
二大詩人「ゲオルゲとリルケの関係」は私の青春のバンド「エレファントカシマシ とスピッツの関係」に酷似していると。
 すなわち、この投稿は「エレファントカシマシ とスピッツの研究」と題しては

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