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ただの阿呆です。 書きたいこと、書きます。 おヒマなら見てよネ♫ 浅学非才な私なりに言…

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ただの阿呆です。 書きたいこと、書きます。 おヒマなら見てよネ♫ 浅学非才な私なりに言葉で追及できるものを追ってみます。どうぞよろしくお願い致します。

マガジン

  • エレファントカシマシとスピッツの研究

    エレファントカシマシ とスピッツを詩的に感じるマガジン。

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ログイン出来ず、長い間放置状態となっておりました。 とうとうログインが出来ました。 この先、このような便利なものを使いこなしてどれくらい人生満喫できるものか、 またマイペースに書きたいこと書きます。 どうぞよろしくお願い致します。

    • 「エレファントカシマシ とスピッツの研究」 (第九回)

      邂逅 他人に対して傍観者の態度がとれる人であるか、それともつねにともに苦しみ、ともに喜び、ともに罪を受くる人であるかどうかは、決定的な差異である。 後者は真に生きている人だ。(注1)   こんな言葉をある男は残した。  ザ・バンドの名曲「The Weight」が脳裏を流れていく様な心地がする。  あまりに早熟だったこの男は、判っていた。  あまりに早熟だった故に、後者の生き方には成りきれずにいた。  誰かと共に、詩を分かち合える、真の生きている実感が欲しかった。

      • 「エレファントカシマシ とスピッツの研究」  (第八回)

        「仮装」と「嘘」の『意志力』  もし人間論的にリルケを研究しようとするなら、彼が母親から受け継いだものに最大の力点をおかなくてはなるまい。 (「ゲオルゲとリルケの研究」昭和35年11月10日 第一刷発行 手塚富雄著 株式会社岩波書店 P128)    詩人リルケはドイツ系の家族としてオーストリア・ハンガリー帝国はプラークという激動の地に生を受けた。  父ヨーゼフは陸軍士官を目指したが志をとげえず、鉄道会社に勤めていた。 ヨーゼフのルーツはボヘミアの農場主であったとされて

        • 「エレファントカシマシ とスピッツの研究」  (第七回)

           そこらの芝生に寝ころんで『エレファントカシマシⅡ』   鮮烈のデビューアルバムからわずか8ヶ月後の11月21日、ロックバンドエレファントカシマシ はセカンドアルバム『エレファントカシマシ Ⅱ』をリリースした。  ある意味では、本作からがエレファントカシマシ の実相を伝える作品群であると私は見ている。デビューアルバムは、ロックバンドエレファントカシマシ としての高らかな宣言であり、現状を顧みない理念、理想に燃える青年の叫びであった。  しかし、その歌おうとしている理念、理

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        • 「エレファントカシマシ とスピッツの研究」 (第九回)

        • 「エレファントカシマシ とスピッツの研究」  (第八回)

        • 「エレファントカシマシ とスピッツの研究」  (第七回)

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        • エレファントカシマシとスピッツの研究
          9本

        記事

          「エレファントカシマシ とスピッツの研究」 (第六回)

          初心童子存在さえも 忘れられて 夕闇みたいな 暗い街に 火をともす ロウソクがあったよ だから追いかける 君に届くまで ビギナーのまま 動きつづけるよ 冷たい風を吸い込んで今日も 同じこと叫ぶ 理想家の覚悟 つまずいた後のすり傷の痛み 懲りずに憧れ 練り上げた嘘が いつかは形を持つと信じている (『ビギナー』:スピッツ アルバム『とげまる』収録)  リルケの『時禱詩集』に収録されている「修道生活の書」において、リルケはあらゆる存在を覆い隠す暗黒を、それを明るみに照らす炎

          「エレファントカシマシ とスピッツの研究」 (第六回)

          「エレファントカシマシ とスピッツの研究」 (第五回)

          神に近づけなくなった詩人、苦行の始まり『巡礼行』  ドイツの近代詩を作り上げた詩人ゲオルゲ、彼は何を目指していたのだろうか。 いったいにゲオルゲは、自覚的に態度を重んずる人である。詩文はむろん、つたえられる彼の諸種の写真像や生活態度もそれを裏書きする。無節度と独創性を混同することをドイツ的弱点とし、「ドイツ人がドイツ的な挙措(die Deutsche Geste)を獲得することは十の領土を攻め取るより重要」だというのである。                 (中略)

          「エレファントカシマシ とスピッツの研究」 (第五回)

          「エレファントカシマシとスピッツの研究」 (第四回)

          生き物の詩 スピッツとリルケに耽りたいと思う。まずは、私がリルケに心を射抜かれた一片の詩を掲げたい。これは訳者である、堀辰雄先生に感謝をしたい。スタジオジブリの名作『風立ちぬ』といい、「生と死」を匂わせる世界を翻訳されたらこの上ない人物である。 さらにふたたび ライネル・マリア・リルケ 堀辰雄訳 さらにふたたび、よしや私達が愛の風景ばかりでなく、 いくつも傷ましい名前をもつた小さな墓地をも、 他の人達の死んでいつた恐ろしい沈默の深淵をも 知つてゐようと、さらにふたたび、私

          「エレファントカシマシとスピッツの研究」 (第四回)

          「エレファントカシマシ とスピッツの研究」 (第三回)

          鮮烈のデビュー『エレファントカシマシ 』 ゲオルゲ、詩人としての覚醒『讃歌』 1988年3月21日にロックバンドエレファントカシマシ(以下、「エレカシ」と記す)はデビューしている。私はリアルタイムでデビュー当時から追った世代ではないので、レンタルCD屋でEPIC時代のCDはまとめて借りて聴き始めた。スピッツのアルバムが欲しくて欲してたまらず買い集めた時の感覚とは違っていた。しかし、草野マサムネ氏が推奨するエレカシの良さを理解できれば、何かが自分の中で掴めるような気がして、半ば

          「エレファントカシマシ とスピッツの研究」 (第三回)

          「エレファントカシマシ とスピッツの研究」 (第二回)

          「エレファントカシマシ 」との出会い 私は小学生の時に、スピッツの「チェリー」と出会い、すっかりスピッツに感化されてしまった。「ロビンソン」なんて「誰なのか」「何処なのか」「何のことなのか」知るはずもないのに、「わかる」気にさえなった。  スピッツはどんなことでも私に「わからせてくれる」存在となっていた。それも、とても優しい歌で、まるで手抜きのない演奏で、まったく知らない世界を。  ボーカルの草野マサムネ氏が生み出す詞の世界に少しでも触れていたいと思い、雑誌のインタビューの

          「エレファントカシマシ とスピッツの研究」 (第二回)

          「エレファントカシマシ とスピッツの研究」  (第一回)

           はじめに タイトルは、私をドイツ文学の深み(のみならず近代詩人の心の襞)へと誘ってくださった、手塚富雄大先生の名著『ゲオルゲとリルケの研究』に寄せたもの。  ヒマな方だけ聞いて欲しい、私はこの頃つくづく思う、 二大詩人「ゲオルゲとリルケの関係」は私の青春のバンド「エレファントカシマシ とスピッツの関係」に酷似していると。  すなわち、この投稿は「エレファントカシマシ とスピッツの研究」と題してはいるが、その反面、この二大詩人、「ゲオルゲ」(Stefan Anton Geor

          「エレファントカシマシ とスピッツの研究」  (第一回)

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          書きたいことを、書かせてください。

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