身の回りの幸せ
働く人たちの多くは、いつも「やるべきこと」に追いかけられている。仕事や生活は「やりたいこと」より「やらなければいけないこと」でいっぱい。それを処理していくうちに月日が経ち、気づけば一年。
「あれ?私、この一年で何やったんだっけ?」
それは、行動の基準が、自分を取り囲む「周り」の中にあるために起こってくるもの。
なんとなく周りに合わせたり、情報に流されたりして、行動してしまう。
多くの人は「内包が心地よい」というもののために、生活の大部分を犠牲にし、大切なものが曖昧になっている。
世の中、社会のため、人のためと謳っているけど、実際は全て「自分」のため。私たちはもっと「自分」中心になっても良い。
3つの基本
自分のやりたいこと、心地よいことを、何より大切にする
人との比較をやめ、自分のペースで、自分の道を歩く
「〜するべき」をやめ、「〜しよう」と考える
この3つの基本に近づくことで、これまで余計な物事に使っていた時間が減り、自分を大切にしたり、自分の可能性を想像したりする時間を増やすことができる。
私たちの身の回りには幸せがいっぱいなのだから。周囲に合わせる必要はない。気の進まないことに時間とお金を浪費することもない。
これからの時代は、限られたものから、どれだけ充実した価値を生み出しているか、どれだけ多くの幸せを生み出していくか、そのような知恵とスキルが問われる。
モノを減らす
モノを所有するのに、エネルギーが必要だ。モノの数が増えれば、私たちは大きなエネルギーを消耗する。
「モノを持つ」ということは、意識はしていなくて、それだけ「モノにエネルギーを使う」ということ。
私たちはモノにかけていたエネルギーを自分のために自由に使うことができる。
例えば、服。仕立てのいい、手入れが簡単な服であれば、エネルギーは少ない。服選びをスムーズにして、外出前に忘れ物がないかゆっくり確かめる。服にかけていたお金を趣味や自己投資に回す。あまり着ない服で埋まっていたスペースを、別の空間に変える。
時間...自分を喜ばせる時間をたくさん持つ
「空間」と「時間」と「心」はつながっている。時間に余裕があれば、日々の生活がスムーズになる。
人生の本当の豊さとは、「どれだけ多くのものを持つか」ではなく、「どれだけ自分を喜ばせる時間を持つか」にある。
空間...モノの多い空間はエネルギーを消耗させる
整理された空間は心地良くて快適。住まいをシンプルにできると、生活のいろいろなこと整理されるようになる。
お金...新しい価値を生み出すエネルギー
私たちが一生で使えるお金には限りがある。余計な物事にお金を浪費すれば本当に欲しいもの、必要なものは手に入らなくなる。
本当に大切なモノのために、自由になるお金を確保する必要がある。
特に、選び抜いたモノに囲まれて過ごすのは嬉しい。団欒のひと時には、暖かな照明が欠かせない。
精神...モノを持てば持つほど気持ちが圧迫される
それは、モノが常に情報を発信しているから。「埃をかぶっているから掃除して」と言っているリビングの置物、「高価なんだから、もっと手入れして」と言っている上質な家具、「もう少しきれいに拭いて」と言っている食器。
モノが多いほど、心に余裕が持てなくなる。それで、本当に大切なことや優先順位が見えなくなってしまう。それは、本来発揮されるエネルギーがモノのエネルギーによって阻害されてしまうから。
最後に
「あれが欲しい」「もっと欲しい」というモノへの欲求が減ると、もっと別のことで喜びを見だすようになるだろう。大切なモノを見極めることが必要である。
モノを少なくすることは、心を豊かにし、精神を高めていくこと。
そして、それが丁寧に毎日を送ることにつながる。
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