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こんにちは!

ストレングス&コンディショニングコーチでありムーブメントコーチの山越です!

今回はあの大人気(?)シリーズ「もう止めました」の第3弾です。

これが最終回です。

過去のシリーズはこちらからご覧ください↓

「もう止めました」シリーズ


もう止めました③スタート

これは私が専門学校で教えていたときの話です。

ここの専門学校には高卒の学生だけでなく、社会人から専門学校に入り直した学生、併設の高等部に通いながら、専門分野を学ぶ学生と普通の大学や専門学校より幅広い年齢層の学生がいました

僕が所属していたのは、プロバスケットボール選手を目指す人たちが入ってくる学部。

そこで僕はコートではムーブメントトレーニング、ウェイトルームではレジスタンストレーニングを指導していました。

基本的にウェイトトレーニングではペアになって行ってもらっています。

片方がやっている間、片方が休めるので、時間効率が良くなるからです。

あるペアに高校生の学生、新卒の学生と言う組み合わせのペアがありました。

そこの高卒の学生の方(学生Aとしましょう) に注意をしました。

正直内容までは覚えていないのですが、おそらくトレーニングのフォームについて休憩中に指摘していたのだと思います。

でもその指摘をしたときに、その学生Aはトレーニングが終わって休憩に入ったペアの学生に向かって

「おい、◯◯、山越先生に注意されてるぞー」

とペアのほうに言い、僕からの指摘を受け流したのです。

さすがにこれは良くないと思い、僕は

「A、お前に言ってるんだよ。」

と再び言いました。

するとAは再び

「◯◯ほら言われてるぞ〜」

と、再び受け流す態度を取りました。

沸点に到達



さすがにここまで明らかに注意していることを逸らされたので、僕の怒りは瞬時に沸点に到達。。。

「おいA、お前に対して言っているんだよ?お前のために言っているんだよ?それなのにそれをまともに聞き入れないっていうのはどういうことなの?そういう態度って失礼だと思わないのか?」

ということをかなり強い口調で言いました。
多分怒鳴ってた。

それを聞いたAはさすがに罰が悪そうでした。

「お前のためにしているアドバイスを、そういう風に受け流したり、茶化すような態度を普段から取っているのであれば、お前に何かを言ってくれる人はいなくなるよ。少なくともバスケを上手くなるという目的で来ているのであれば、コーチであったり、トレーナーの言う事はまずしっかりと聞き入れるべきだと思う。その上で、疑問があったり、自分の考えがあるのであればそれをぶつけるのは構わない。そういう考えもあるのだなっていうふうに俺ら大人も気づかされるし、俺ら大人が答えを持っているものに関して言えば答えることもできる。ただし、アドバイスを聞き流す、もしくはまともに聞いていないんじゃないかと受け取られるような態度を取る事は間違っている。自分にそういう風にマイナスに作用してしまうことをなくしたいのであればその態度は改めるべきだ。」

的なことをかなり熱を込めて伝えました。

おそらく、僕もそういう時期があったのですが、人のアドバイスを素直に受け取れない、もしくは受け取ったとしても、それを正直に態度で表すのが恥ずかしいと思ってしまう年頃だったのでしょう。

それは、新卒の学生とかでもアドバイスをしても
・「はい」と小さい声での返事
・うなずくだけだったり
・「っす」みたいな感じで蚊の鳴くような声で返事をする
こんな学生もいました。

でもみんな、返事自体はしているアドバイスを聞き入れたという態度を示している。

僕が許せなかったのは、アドバイスをまともに聞き入れてないと受け取れる態度を目の前で示されたこと。

本人的にはそのつもりはないという事だったのですが、そんなのは受け取る側の解釈の問題なので、僕には全く伝わりませんでした。

気づいたこと

その専門学校でコートの中、外で長年にわたりトレーニングを指導していて気づいたことがあります。

それは、バスケの能力が優れている、筋トレで重い重量を上げられるということではなく、下手だろうが、上手かろうが謙虚に地道に取り組めていた選手は、伸びるスピードが早かったということ。

コーチ、トレーナーに言われたことを謙虚に聞く、言われたことをコツコツ地道に練習する、こういったことが着実に積み重なっていき、その選手をレベルアップさせていたのだと思います。

つくづく思ったこと、成長に必要なのは態度。

言われたことを素直に受け入れる。
疑問があれば、それを素直にぶつける。
指摘された部分を直すための努力をする。
その努力を継続する。

これは、スポーツに限らず、ビジネスでも同じだなぁと最近痛感しているところです。

なので、僕はこの気づきを自分にしっかりと活かし、今教えている中学生たちからでも教われる事はしっかりと教わるつもり。

指導者側では気づけない、選手側の視点てたくさんあるもの。

選手から教わるものなんてない、というのではなく、やはりスポーツ現場におけるクライアントとは選手なので、選手の声もしっかり聞くというのはとても重要。

鵜呑みにしろと言っているわけではない。

ただ、サボりたいがためだけに、もっともらしい意見を言ってくる選手もいるので笑

まぁ、何にせよ、相手が誰だろうが、人の意見を聞く態度というのは重要だなというのを改めて気づかされたのがこの時です。

今は、パーソナルトレーニングで、僕より大人な方たちをトレーニング指導することが多いです。

そんな僕よりも、社会経験が長いもしくは社会的地位が高い方たちを見させてもらっている以上、意見を聞く姿勢・聞く態度というのは謙虚でなければいけない。

そんなことを過去の事例を思い出しながら、思いました。

過去、選手に対して、怒りをあらわにしたと、いうことだけを書くのでは、ただただ僕の未熟さを露呈するだけ。

そうではなくて、そこから僕が何を学びとったかということを知ってもらえることで、このノートを読んでくださった皆様にも何か気づきが与えられれば幸いです。

もう止めましたシリーズ、これにて完結です(とりあえず)

お読みいただき、ありがとうございました!

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関節調整スペシャリストとして、大手フィットネスクラブで50店舗中No.1の売上を叩き出したノウハウ、接客スキルなどについて書かれています。




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