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「被害者」をやめないと人生は前に進まないという話と、とはいえ復讐はスッキリするよねという話
日々の仕事の中であった印象的な相談と、それに伴い考えたこと、やってみたことを、久々に文章を書いて残しておきたいと思う。
なお、前半の事例に関しては本人や関係者が読んでも特定できないよう改変を行っていることをご留意いただきたく。
「被害者」をやめないと人生は前に進まない長く診ている30代の男性からの相談だ。彼はかつて学生時代にひどい虐めに遭い、重度の後遺症が残ったため紹介されて私の診察を受けていた
公開からだいぶ時間がたったのといろいろあるのでアーカイブを有料化します。
すみません。
「女性だけの街」の元ネタと「優しさ」資源の話
少数派のためだけの便利で快適で清潔で安全な街づくりを推し進めましょう。多数派が。
しばらく前、「女性だけの街」というミームが一部の暗黒インターネットで流行った。
今回はその元ネタの話である。
「女性だけの街」を発したひとはきっと普段男性に由来する被害感情が強く、自信の不安や苦痛への責任を男性そのものに求め、自身が傷つけられない安全に過ごせる街が欲しい、程度の素朴な呟きだったのだろう。男性全てが
生き延びたあとの、透明な人生の話
定期的に児童の虐待死がニュースになる。
そのたび、その死を悼んだり、殺した親を責めたり、殺した親を擁護したり、行政機関を責めたりする声と、自身の経験を想起して苦しむサバイバーの方の声など、様々な立場からの声が聞こえてくる。
目に見えないピラミッドの裾野ハインリッヒの法則、というものがある。
「1件の重大事故の裏には29件の軽微な事故と300件のヒヤリハットがある」という、労働災害における考え方
支援者としての矜持の話
ビッグイシューにはホームレスへの支援者として恥ずかしくない振る舞いをしてほしい。
中学生の頃、帰り道友人と歩いていたら公園でホームレスの男性がガラの悪い若者に蹴たぐり回されているのを見た。
若者は何かを喚きながら蹴り続け、ホームレスの男性は座ったまま目を瞑り、それに耐えていた。
まだ陽は高く、それを通り過ぎざま目に留める者はいたが、止めに入る者はなかった。
110番を、と思った私だが、当時携帯電
その怒りの炎が灼いているものは?という話
その怒りは、本当に今のあなたの怒りだろうか?
ーー
自身が被害者であることを理由に、他者に度を越した配慮を求めるものがいる。
“性虐待や身体的虐待を受けた、学生時代いじめを受けた、男性からレイプされた経験がある、乱暴な男性と付き合ってきた経験がトラウマになった。
特定の表現を見ると自分の症状が悪化する。
だからその表現をやめてくれ。
おまえはキャンセルされてくれ。“
特定のツイートをあげつ