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ダーウィンはこの世界を「絡み合った土手」と表現した【憂世で生きる智慧】

ダーウィンはこの世界を「絡み合った土手」と表現した
たとえば、ある害虫を駆除したら、近くの木が枯れてしまうことがある。
ネズミを駆除したら、猫も餓死してしまったというのなら、因果関係は分かりやすいが、害虫と木に何の関係があるのか全く分からない。
風が吹けば桶屋が儲かる状態……その因果関係は複雑すぎてまったくわからないのです。まさに「絡み合って」いるのだ。
自然界では、さまざまな動物や植物が人間の想像もできない無数の複雑な関係性で成り立っている。機械を修理しようとして、不要な部品を取り除いたら、機械が動かなくなってしまうことがある。
一見不要でも、実は意味がある。そもそも「不要」と判断したのは人間。「絡み合った」関係性を理解できるほど賢くはない人間が、誰が必要か不要かなんてことを判断する 資格はない。

YouTube:古典教養大学

ある害虫を駆除したら、近くの木が枯れてしまう。なんとも不思議な現象に思えるが、自然界の複雑な絡み合いを示す一例だ。たとえば、ネズミを駆除したら、猫も餓死する。これは因果関係が明確だ。しかし、害虫と木の関係は一見して理解しがたい。このような現象を「風が吹けば桶屋が儲かる」と表現するのは、因果関係の複雑さを示す巧妙な言い回しだ。

自然界では、動物や植物が無数の複雑な関係で成り立っている。これを理解するためには、まるで巨大な蜘蛛の巣のように絡み合った生態系を一つ一つ解きほぐす必要がある。たとえば、ある害虫が木の敵である別の昆虫を食べていたとしよう。その害虫を駆除すると、木を守るはずの昆虫が増え、木が被害を受ける。つまり、害虫駆除が一見有益に思えても、実際には逆効果を生むことがあるのだ。

機械の修理も同じだ。不要と思われる部品を取り除いたら、機械が動かなくなることがある。一見無用の部品も、実は全体の機能を支える重要な役割を果たしているかもしれない。不要と判断するのは人間の浅はかな見識に過ぎない。絡み合った関係性を理解することがいかに難しいか、自然界や機械の例が教えてくれる。

人間は、複雑なシステムの中で何が必要で何が不要かを判断する資格があるのか。その答えは、自然の絡み合いを解明することができない限り、否である。自然の繊細なバランスを尊重し、軽率な判断を避けるべきだ。この世は、無数の見えない糸で結びついているのだから。

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