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中高年に向けて、無理ない旅をご提案。 無理して観光地をめぐりはもうやめよう(。・ω・。)
私の数少ないフォトギャラリーを使用していただき、ありがとうございます。
はじめに 『源氏物語*』を読んだことはありますか。 今年は特に大河ドラマの影響もあり、古典文学への関心が高まっているように感じます。 しかし、『源氏物語』はその長さや複雑さから、全巻を読み通すのはなかなか難しく、手が出しにくいと感じる方も多いでしょう。要約版を読んでも、やはりわかりづらい部分が多いのも事実です。 宇治へ 約ひと月前、10月中旬に5年ぶりに京都・宇治を訪れました。 『源氏物語ミュージアム』を堪能し、宇治川の流れを眺めながら、千年の時の流れを感じていると
「旅行に行きたいけれど、体力に自信がない…」と感じていませんか? 60代を過ぎると、体力に不安を覚え、遠出や長時間の移動が億劫になる方も多いでしょう。 大人数で行くバス旅行は便利ですが、自分のペースで自由に旅を楽しみたいという気持ちもあるはずです。しかし、ひとり旅となると不安がつきまとうことも少なくありません。 そこで、心から楽しめる「ひとり旅」をご提案します。 新しいことを追い求めるよりも、昨日の心地よい時間をそのまま今日に引き継ぎながら楽しむ、穏やかな旅です。 大切
いつも急いでいる 早く起きなきゃ、早く寝なきゃ、早く早く・・・ なんでいつも急いでる? いつも何かに追われてるみたいで落ち着かない気持ちのまま 誰かに急かされているわけでもないのに 止まれ、そして深呼吸 おちつけ
山梨県立文学館₁、そこはまるで時間がゆっくりと流れる別世界。古書が並ぶ書架の奥深くに、無数の物語が眠っている。 ☆ 静かな館内の空気に包まれ、私は月1回のペースでボランティア活動をしている。 主な仕事は売店の番だが、展示会の受付やイベントの補助、ポスターの発送など、様々な仕事を手伝うこともある。 どれも特別難しい仕事ではないので、少し体力に自信がなくなってきた私でも、何とか続けることができている。 9時15分に出勤し、本日のイベント情報など軽い打ち合わせ、レジチェッ
8月7日。 清里旅行に出かけた。 清里フィールドバレエ2024「白鳥の湖」を鑑賞し、一泊する。 横浜に住む長女とバレエ少女の孫娘2人、そして私たち夫婦、5人。 突然の雷雨によって、バレエは中止となってしまったが、この夜のことは、忘れられない記憶として、心に残った。 日本唯一の長期野外バレエ公演、清里フィールドバレエは、今年で35回目となる。 山梨県民として、清里は、好きな場所の一つで、季節を問わず何度となく訪れている。しかし、バレエはみたことはなかった。 まず、インドア派と
五能線は、JR屈指の絶景路線である。 東能代駅(秋田県)川部駅(青森県)間、43駅147.2㎞をおよそ4時間で結ぶ。 白神山地を回り込む海岸線に線路が敷かれ、多くの区間で日本海側を走っている。 観光列車として名高い「リゾートしらかみ」は、なかなか予約が取れず、海側の席を確保するのは、特に難しい。 初めて訪れたのは冬だった。 あいにくの天候で、荒れ狂う日本海を車窓から眺めたとき、その迫力に言葉を失い、しばし呆然としたのをおぼえている。 10年前の12月、50代半ば。 古くか
偉そうなことを書いてしまった。先月の文章講座のワーク。 “人は誰でも、嫉妬する。・・・中略・・・しかしながら、年をとるにつれて嫉妬は驚くほどなくなった。誰が何を買おうが、どこに行こうが何をもらおうが、全く気にならない。“ ☆ 先日、友人の1週間の北海道一人旅の話を聞いたとき、心底羨ましいと思ってしまった。 東北新幹線で新青森を飛び越え、北海道新幹線で新函館北斗へ。 函館、札幌、小樽、旭川と好きな街を巡り、好きなものを好きなだけ味わう。電車とホテルだけ予約し、あとは思いの
コーヒーメーカーを買い換えた。 スタイリッシュな黒のボディ、コンパクトなのに、豆も挽いてくれる。 しかも予約機能まである。 これをネットで見つけたときは、「ほしい!」と思わず叫んでしまった。 朝起きたら、コーヒーがすでにできているなんて、夢のようだ。 そんなことができるなんて、60を過ぎても考えたこともなかった。 早朝の作業は失敗が多いから、なるべくじーっとしているに限る。 目が覚めるのを待ちながら、(コーヒー飲みたいなぁ…)とうだうだ思っているだけだったのに。 予約って、
あなたにとっての春とは?と聞かれたら、土なのではないか・・・という気がする。 冬の冷たい空気の中に、ほんの一瞬湿った土のにおいがしたとき、ああ春がもうすぐなのだと感じる。 それは、ほんのり温かな細長い空気になって、鼻孔の隙間から入って、冬の間に縮こまってしまった心を緩ませてくれる。 ☆ 今から48年前、高校生の時『枕草子』(清少納言)を初めて知った。 古典の授業は退屈で、全く興味が湧かなかった。 古文体は難解で、意味もわからず、脳内にとどまることなく消え去っていく。 ただ
春から通い始めた通信制大学でのオンライン授業でのこと。 「次までに読んできてください。」教授が言う。 「全文PDFファイルにしてありますからね」。 樋口一葉の『十三夜』。 明治を代表する名作である。 読んだことはない。 早速プリントアウトし、読み始める。 「例(いつも)は威勢よき・・・」。 冒頭のこの文章でいやな予感。 さらに10行目。 「ゑゝ厭や厭やと・・・」。 確信した。 これは、歴史的仮名遣い*だ。 (終わった。) がっくりしながらも、文字を追う。 全体が、暗号のよ
ロキソニン鎮痛剤は、かつて私の常備薬であった。 辛い頭痛を、一撃でとは言わないが、なんとか日常を送れるくらいには収めてくれる。 3人の子どもたちがまだ家にいた頃は、特にひどく、2、3日に一度、また時には、連日お世話になることもあった。 それが50代を境に激減し、60歳を過ぎた今では、ほぼ服用することはなくなった。 心配事が減ったからか、体質が変化したのか、それとも痛みに鈍感になったのか、理由ははっきりわからない。 頭痛の種は、前触れなくポッと芽を出す。 放っておいて収まるこ
寒すぎた冬の夕暮れ時にみられる。いつもの赤い夕焼けの代わりに。 太陽が遠くの山に沈もうとしたその時、山際が真っ青になる。 その瞬間に願い事を唱えたら、必ず叶うと言われている。 メリットは、誰でも必ず真剣に願えば叶えられること。 老若男女、年齢も貧富も関係ない。誰でも平等。 しかも運が良ければ、一生のうち何度でもみられるし、何度もお願いすることができる。 デメリットは、金銭に関わることはNG。 少しでもお金のにおいがしたら、もう絶対に叶わない。 しかもその瞬間、もう一生、二
まだ両親が健在だった頃は、お正月にはまだ幼かった子どもたちを連れて実家へと遊びに行ったものだ。 子どもたちが成長し、だんだん親と行動を共にしなくなると、実家への足も遠くなった。 両親が亡くなり、子どもたちもそれぞれ結婚し、家を出て行くと、今度は自分たちの家が子どもたちの実家となる。出向く立場から、今度は迎える立場へと変化する。 今年は、コロナ禍以降久しぶりに全員そろった年末年始だった。 総勢12名で迎えるお正月は、賑やかを通り越して戦争のようだった。 食べることから洗濯、
小川こころ先生との出会いは、とあるビルの化粧室だった。 4年前の春、先生の単発の文章講座を受講すべく、銀座にいた。時間より少し前についたので、トイレへ向かう。まずは落ち着きたい。手を洗ったり、顔を直したりして、準備を整えたい。 この講座をストアカで見つけたときは、行きたい、絶対、とわくわく感でいっぱいだったのに、少し後悔しはじめていた。 ここは銀座だ。名前のイメージだけで、すでに圧倒されていた。 講座だってきっと若い人ばかり、浮いてしまわないだろうか。それよりついて行けるの
秋の気配が、ほんの少し風に混じる夏の終わり、 子供たち三家族が帰省してきた。 皆30を超え、それぞれ結婚し、実家の山梨を離れ都内で暮らしている。 久しぶりの宴。 心配なのは、冷蔵庫の収納量だ。 ☆ 昨年9月、娘と息子にそれぞれの子どもが、5日違いで生まれた。 1歳の誕生日のお祝いも兼ねて、みんなで集まりたいとのことだった。 帰省予定まであと10日ほど、早速準備に取りかかる。 みんなの好みをあれこれと思い巡らせながら、買うものをリストアップしていく。 飲み物も必要だし、ワ
何でもない日常の中で織り成す一コマ。ほんの些細な出来事だけれど、心に刻まれた夏の夜の花火。懐かしさが胸を満たす。 人生の中で大切なのは、特別なイベントだけでなく、何気ない瞬間にも宿る喜びと幸せ。あの夜の笑顔とキラキラ花火が教えてくれたこと―それが今回のお話。 25年前の記憶 花火が好きだ。 夜空に燦然と輝く大きな打ち上げ花火もすばらしいけれど、家族で楽しむ手持ち花火がいい。 子どもたちがまだ小学生だった頃、夏休みの夜、よく花火を楽しんだ。 夕飯も早々に済ませて、準備開始。