決められない中高年の皆様へ～簡単じゃない～クリックまでの道のり

ネットショッピングは、便利だ。いつでも買い物を楽しめる。
早朝でも深夜でも、雨の日も風の日も猛暑の日も、家から出ることなく自分のタイミングで買い物ができる。
しかも次の日にはちゃんと家まで届けてくれる。非常に効率がいい。

たとえば、傘。
検索窓に、傘、軽量、ワンタッチ、晴雨兼用など、条件を打ち込むと、何万点とある商品から、瞬時に選別し、表示してくれる。
候補のものが決まったら、材質や質感などを写真で観察。在庫や送料、お届け日時を確認し、購入用のカートに入れる。
必要事項を打ち込んで、最後のクリックで無事購入となる。

しかし、ここまできて、気持ちが揺れる。
踏ん切りが付けられず、考えすぎてしまうのだ。
あのお店の方が安いかも、思っていたのと違う色かもしれないし、質感も違うかもしれない、しっかりとこの目で確認して、開いて、差し心地を試した方がいい。
そして、今どうしても買わなくてもいいか、ひとまずおちつこう、慌ててはいけないと画面を閉じてしまう。

この思い切りの悪さは、性格なのか。
それともネットに慣れていない世代の問題なのか。
2人の娘たちを見ていると、クリックに戸惑いは一切なく、流れるようだ。やっぱり歳のせいか、それならしかたなし。
いやでも待てよ…とまたあれこれ思考は続いていくのである。