青い夕日

寒すぎた冬の夕暮れ時にみられる。いつもの赤い夕焼けの代わりに。
太陽が遠くの山に沈もうとしたその時、山際が真っ青になる。
その瞬間に願い事を唱えたら、必ず叶うと言われている。

メリットは、誰でも必ず真剣に願えば叶えられること。
老若男女、年齢も貧富も関係ない。誰でも平等。
しかも運が良ければ、一生のうち何度でもみられるし、何度もお願いすることができる。

デメリットは、金銭に関わることはNG。
少しでもお金のにおいがしたら、もう絶対に叶わない。
しかもその瞬間、もう一生、二度と青い夕日には巡り会うことはできないと決まってしまう。

願い方の具体的な方法は不明。
手を合わせるだとか、お辞儀を何回だとか、その場で三回まわるとか？
わかっているのは、とにかく真剣に願うということだけ。

青い夕日

冬の晴れた日の夕暮れは、寒いけれど外に出て、
向こうの空を眺めるのが日課だ。
願い事が必ず叶うという青い夕日に会いたい。
本当かウソかはわからないけど、いやいや･･･ウソに決まっているけれど
もしや･･･と思って空を見上げる。
一生に一度くらいお目にかかってみたいものだし、願いだって叶えてほしい。

そんなに待って、何を願いたいかって？
そりゃーさーいろいろ願いはあるけど、
結局のところ健康に勝ることはない。
月並みだけど、結局は健康だよね。
家族みんなが健康で、
楽しく健やかに暮らしたいと思うのが一番だと実感している。

でも･･･

世界中を旅して回れるようになりたいし
新幹線ではグリーンに乗りたいし
飛行機はファーストクラスへ
ホテルはやっぱりスイートとかとまってみたい。
別荘もあったらいいとも思うし
家も建て替えってのもいいねぇ。
それに、何より老後に不安がないようにしたいよね。

やっぱり金か？

青い夕日

今日も夕日が向こうの山へと沈む頃
ゆっくりと、空を真っ赤に染めていく。
あたりがだんだん暗くなり、今日が終わっていく。

金銭がらみの願いしか考えられないのだから
きっと一生チャンスは来るまい。
ま、いいか。へへへ･･･