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家族の帰省:整理整頓で冷蔵庫の不安を克服した話

秋の気配が、ほんの少し風に混じる夏の終わり、
子供たち三家族が帰省してきた。
皆30を超え、それぞれ結婚し、実家の山梨を離れ都内で暮らしている。
久しぶりの宴。

心配なのは、冷蔵庫の収納量だ。

昨年9月、娘と息子にそれぞれの子どもが、5日違いで生まれた。
1歳の誕生日のお祝いも兼ねて、みんなで集まりたいとのことだった。
帰省予定まであと10日ほど、早速準備に取りかかる。
みんなの好みをあれこれと思い巡らせながら、買うものをリストアップしていく。
飲み物も必要だし、ワインも飲みたい。

いや、ちょっと待て。冷蔵庫、大丈夫だろうか。

 今年の6月、冷蔵庫を買い換えた。そ
れまでの容量500㍑の大型タイプから300㍑のスリムタイプへとサイズダウンした。
大容量をいいことに、どんなものも自動的に冷蔵庫に放り込んでいた生活を見なおし、
庫内に忘れ去られるフードロスを防止しようと決めたのだ。
コンパクトになった冷蔵庫内、風通しもよくなり、頭の中まですっきりしたように感じた。

☆☆

 大人数が集まるとなると、食材もそれなりの量になる。
このままではぜったいに入らない。
帰省まであと10日、冷蔵庫の整理ギアを、一段階上げた。
まずは、冷蔵庫の中身を全て出し、
今ある食材で乗り切れるか計算し、すぐに使えるように設置し直す。
新しい食材は、最小限にして暮らし、ストック品は、激安でも買わない。
このようにして、準備を重ねていった。

 努力の甲斐あって、スペースを確保。
食材もケーキも飲み物も、そしてワインも、問題なく入れることができた。
達成感と満足感で、喜々としていたというのに、
子供たちは、「冷蔵庫替えたね」と一言のみ。
色や形、何よりこのすっきりした庫内について、もう少しリアクションがほしかった。

しかし、あまりにも自然に物を出し入れする姿を見ていたら、
どうでもよく思えてきた。
家族なんてそんなもん、
みんなが集まって楽しく過ごせたならそれだけでいいのだ。

☆☆☆

冷蔵庫問題。
今回は、なんとか乗り越えた。
しかしながら、これから向こう数年、
この作業は、帰省の度に繰り返すことになる。
コンパクト冷蔵庫の購入に、間違いはないと思いながらも、
よかったのだろうかと首をひねっている自分もいる。


☆テーマ:片づけ  
☆ターゲット:冷蔵庫の買い換えを考えている人たちへ



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