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銀のナイフは錆びつかない
あんたァ作家を目指してるんだってな。
都から取材旅行でこんな片田舎にわざわざ来たって、大将に聞いたぜ。
あんたァ相当なモノ好きと見込んで、俺のとっておきの話を聞かせてやるよ。
俺はこの街でしがない金物屋をやってんだ。扱ってるのは只の金物じゃあねぇ。
化物狩人の得物さ。
物書き見習いってんなら化物狩人くらい知ってるよな。
そういう血生臭ぇ荒事を生業にする、曲者相手に商売してんだよ俺は。
おっ
ゴーストVチューバー・スパチャ恐喝事件
——列島怪異犯罪二十四時。
——丸妖それは怪異犯罪対策課の総称。
——昼夜を問わず怪異を取り締まる緊迫の現場にカメラが迫る。
「最近はコロナ禍の巣ごもりを狙ったサイバー怪異犯罪がここ数年で増えました」
M県警三雲署の怪異犯罪対策課課長の山岸は、渋い表情を浮かべながらインタビューに答えた。
「最近Vチューバ―を装った幽霊のスーパーチャット恐喝なんてのがありましてね。サイバー犯罪課との合同捜査で検
百合がわからねえけど百合を書く
年末に1本、掌編を書いた。
5,852 文字。
10分程度で読める軽い掌編を3日で書き上げ、12月24日クリスマスイブに公開した。
あらすじはこうだ。
ゾンビに噛まれたカップルが人生の終わりを悟り、二人の関係が始まった思い出の場所を目指す。
ゾンビ化に伴い徐々に失われていく人間の感覚に関連付けた、二人の思い出を走馬灯で披露する構成の重たい話である。
この掌編はピクシブにて2021年11月29
死都調布 南米紀行を読むとパスポート無しでグレートジャーニーが始まるぞ!
高速道路で車を転がすのは快適だ。
しかし物足りない。
だから私は未舗装の峠道をトロトロ走ってみた。 すると美しいく厳しい自然が織り成す景観が車窓を流れ。
そして落ち着いて思考のエキサイトができた。
今日紹介するのは『死都調布 南米紀行 」
舞台は南米。深夜3時の夜行バスから物語は始まる。
南米の刺激的なイメージを煮凝らせたような画造り、多くを語らない雄弁な台詞に、ざらざらとし