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カレーは、スパイスから作る事にしよう。

40歳を越えてから、食事に油物があるとつらい。
消化が追いつかないのか、身体が重くなる。
ショック。

家カレーは市販ルーを使っていた。市販ルーを使ったカレーの食後、胃もたれ症状が出現してきた。そして最後の鍋洗いがめんどくさい。鍋は大きいし、重いし、油でギトギトだ。湯で擦り洗いして洗剤で二度洗い。この一連の流れがストレスだ。 

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場面は変わり、ある日の日曜日。
インド人のカレー屋に子ども2人を連れて行った。地方在住の私達は、海外の方と話すことは稀であり、しかも異文化のレストランへ行く機会は数えるくらいしか無い。子どもがどういう反応するか気になるところだ。

席につくと、インドの男性店員さんが「いらっしゃいませ。何する?」と目の前にメニューをグイッと突き出される。「おねえさん(おばさんの私)これオススメね」と強引な日本語でメニューを誘導される。子どもたちの顔が強張り、体ごと引いている。日本の片隅で暮らす今の私にも、直球コニュニケーションを瞬時にさばく器量が無かった。

私と娘はほうれん草カレー、息子はバターチキンカレーとキーマカレーを注文。

見慣れない銀色の器に入ったカレーとナンが運ばれ、香りとともに食欲はピーク。子供たちが興奮したのは、平面にした大人の長靴サイズのナンである。ナンと自分の手と大きさ比べを始める。娘は食べても食べても小さくならないナンを両手で持ち、“いないいないばぁ”で私と兄を楽しませる。焼き立ては美味しい。
意外だったのが、息子がスパイスの効いたカレーを「美味い」と言い、口の周りにカレーをいっぱいつけた状態で完食。娘はナンを食べきれず、持ち帰りを希望したところ、アルミホイルを渡され、それを包んで夫と姑のお土産にした。レジスター前に座っているガネーシャに見送られ、店を出たら、息子がまた来たいと言う。そして、家のカレーも店屋のように作ってとリクエスト。

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スパイスの効能を勉強しつつ、カレーを作るためのスパイスを揃えた。

スパイスカレーの本も数冊買った。クミンシード、シナモン、カレーリーフを油で炒める。
玉ねぎ、塩を追加し茶色になるまで待つ。それからにんにくと生姜をすりおろしたものをいれる。コリアンダー、クミン、ターメリック、パプリカパウダー、唐辛子を混ぜた物を炒め合わせてトマトを投入。それから水、チキン、食べごたえが欲しくてひよこ豆を入れ煮込む。

ここまで2時間。作っている時間は、非常に集中しており、ワクワクする。食材を触り、香りを嗅ぎ、スパイスの色や変わりゆく玉ねぎの色などの変化目でを愉しむ。炒めている音を聞きながら家族と他愛もない会話をする。

できたてはやはり美味しい。
息子が喜ぶ。その上を喜ぶのが同居の姑だったりするのがうちの家族のおもしろいところ。

しかし残念ながら、娘は私が作るスパイスカレーを喜ばない。炒め作業中、トマトを入れてから嫌な匂いに変化するという。夫も塩味と酸味が合わないという。

アーユルヴェーダの先生が、インドのトマトは水分が少ないし、種も酸味が強いと言っていた。では、量を減らすか、種を取るか、水分をもっと切るか…。ネットを見ると、入れすぎ説が書いてあり、納得。主婦はいかに食材を無駄にせず使い切るかが勝負だったりする。欲張った。次はトマト無しのカレーレシピでチャレンジしようか。アーユルヴェーダは唐辛子は好まないって言ってたから使わないほうが良いか…。カレーに正解はないといってる人がいるなぁ…色々悶々、思考が巡る。

スパイス量や配合、合う食材、シード、フレッシュスパイスの組み合わせ、火加減、時間等々、もう少し研究し、美味しいを作りたい。そして、ドーシャや体調を考慮してスパイスを使えるようになれば、“私、かっこいい!!”と想像が膨らむ。
(浅っ!!(-_-;))

まだまだ試行錯誤。
なんだかんだ言われますが、食べてくれる家族ってありがたいです。(>_<)

※表紙写真は、作ったカレーです。鍋もギトギトに悩まず洗えます。笑。

〈続く〉

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