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変態的美術鑑賞

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変態的美術館 第七話

変態的美術館 第七話

前回の続きになっております。

四人で話している間テオは
 ずっと香織の方を見た。
それに気付いてるのは麗華と健一だけだった。

香織はお酒が入っている事もあり目線に気付かず
無邪気にギャラリーに来る風変わりな常連の話などをした。

そしてテオの熱い眼差しにも気づかない香織の無邪気さも麗華は気にいらなかった。

そうして互いの仕事の事情などを話している間にワインは空き、

カウンターから
「どうす

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変態的美術館 第六話

変態的美術館 第六話

皆がワインを一口飲みグラスを置いた
タイミングで私は

「次は私の番ね」
と言って自己紹介を始めた。

「吉田香織です。30歳です。
仕事はアートギャラリーに勤めてます。
趣味は読書と美術館巡りです。よろしく」

と簡単に自分という人間を紹介した。

健一はそんな事知っていると言わんばかりの
我が物顔でワインを飲みながら私の自己紹介を聞いていた。

テオは両肘をテーブルに付け前のめり風な姿勢でいた

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変態的美術館 第五話

変態的美術館 第五話

そうして私達四人はお洒落にライトアップされた
テラスに近い窓際のテーブルに座った。

(、、、、、、、、)

四人の中に少し居心地の悪い沈黙が数秒流れたが、
佐々木さんが来た時は誰もがホッとした。

「なーんだ!香織ちゃんが言っていたオペラグラスの彼って、テオ君の事だったのか〜
いや、それにしても世間は狭いねえ、だって二人
僕の店の常連さんなんだもん」

と笑いながら言った。

彼も佐々木さんに向

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変態的美術館 第四話

変態的美術館 第四話

※前回の続きになっております。

私は健一にもたれながら歩き
お店を出ようとしたその時

『いらっしゃーい』

という声とともに

ドアが開いた。

そこにいたのは日中美術館で会った

彼が居た。

『あっ!』

お互いびっくりした顔で見合わせた。

そして無意識に私は健一から離れた。

『ほんと僕達、偶然が凄いですね。笑』

あたしもこんな事あるのかという思いで
その言葉に何度もうなずいた。

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変態的美術館 第三話

変態的美術館 第三話

※前回の続きになっています。

そこには彼の姿はなく
私はガックリした。

(どうしよう、次はいつばったり会うかわからないし
連絡先もしらないのに、。)

仕方なくオペラグラスは持ち帰ろうと
美術館を出た。

私は今日の思いがけない嬉しい出来事のおかげで
気分が良くなり、

美術館に行ったらよく行く
カジュアルイタリアンで

ワイン一杯飲むことにした。

店に入ると

『やぁ〜香織ちゃん久しぶりだ

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変態的美術観賞 第二話

変態的美術観賞 第二話

※前回の続きの物語になっています。

さて、私には美術館でのもう一つの密かな楽しみがある。

30歳の女が週末の美術館通いで
飲み会にも行かない、

出逢いがないんじゃないか、と
人に思われるかもしれないが

意外にもある。

私が美術館に行く時間帯は主に老人ばかりだ。

老人達に混ざり合って絵を観賞していると
自分も老人になったかの様な錯覚に陥る。

だかそんな日ばかりではない。

稀に

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変態的美術鑑賞

変態的美術鑑賞

趣味といえば昔から読書や美術館に行く事。
友達も少ない。
顔は皆から綺麗と言われるほうだけど、
彼氏はいつもいない。

平凡というより人から見ると真面目とみられ
つまらない三十路の女だ。

休日は上野や六本木にある美術館によく出かける。

クロードモネやフェルメール、ルノワール、
西洋美術が大好きだ。

私は学生時代、美術の授業が苦手だった。
それにはこんな影響があった。

美術の先生は女性だった

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