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作品ありきの作家性
36.寺崎亮さん取材編集後記
山梨県甲府市にある寺崎coffeeオーナーの寺崎亮さんに取材をさせていただきました。
寺崎さんにお話を聞いて1番感銘したのは、彼の謙虚さでした。
しっかりした意志があって、豆選び、焙煎、そしてお店をつくられている。
それでいて、「それを知ってください!」という押し付けがましさがまるでないというか。
“僕はいつもみんなにも自分にも言うのが、かっこよくコーヒーを淹れる瞬間とかじゃなくて、渡す瞬間。ありがとうございますって言って渡す瞬間を大事にしようねって。
それ以外は全部過程というか。
もちろんその過程も大事なんですけど、やっぱり最後に渡す瞬間が、最終的な僕らの仕事じゃないですか。
お客さんで完結する、みたいな気持ちがあるので…。”
以前、「作家のことを知っているから作品がよく見えることがある」とお話しくださった方がいます。
ややもすれば、作家 > 作品ということですよね。
それはそれで、その方の人間性が魅力に溢れてるということだしすてきだなぁと思います。
でもその「私らしさはここです!そこを見てください!」となってしまうと、相手の反応を求めるしんどさが双方に出てきてしまう。
個性を見せやすい時代だと思います。
それは一方で、「個性を出さなければいけない」という焦りや行動を、生じさせやすい気もします。
そういう意味で、寺崎さんは作品あっての作り手だなぁと。
おいしい・癒しのひとときの中に、見えずとも確かに寺崎さんの大切にしていることが内存されている。
それって本当にかっこいいことだな、と、身に染みて感じました。
寺崎さんの取材記事、ぜひ読んでみてください〜!そして山梨県甲府、あるいは北杜市へ行かれたら、ぜひ寺崎coffeeへ!
▲マガジン『LAMPPOST』¥500
先がわからない不安やこれでいいのだろうかという悩みをいつも抱えていました。
それらの恐れは自分自身を知ることで溶けていくことが分かったのですが、意外なことに「自分自身を知る」いちばんの方法は「他人のコアを知る」ことでした。
新しい見方、気づいてなかった自分自身に出会うことで、より自由に。唯一無二の「自分」という存在を生かして生きる人が増えますように。
▲書籍版LAMPPOST ¥2200
「固定概念の外を照らす灯り」となることを目的に制作された126ページ、異色の25組30人のインタビュー集。インタビューイのポートレート共に集成しています。
この本が自分自身に立ち返る、ひとつの「場所」となりますように。
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