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短歌

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#子どもに教えられたこと

短歌:分かってなかった

短歌:分かってなかった

「おかあさんのやくにたてない、わたしって」
店の出口で児は外を向く

次女(4歳)とドラッグストアに行きました。

お買い物の最中に、
「ハロウィンの絵のトイレットペーパー、楽しいんじゃない?」
「チョコレート、おいしいんじゃない?」
などと次女が言います。

その度に私は「買わないわよ」と
言っていました。

そしてお店を出る時に、次女が
「私は、お母さんの役に立ってない」。

聞くと、
ハロウ

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短歌:赤ちゃん絵本

短歌:赤ちゃん絵本

焼くはずの赤ちゃん絵本を子が取って
くまさん達に読み聞かせする

娘たちが読んでいた赤ちゃん絵本を
そろそろ処分しようかと思っていました。

長女(10歳)が赤ちゃんの頃から読み聞かせていたものもあり、
何回も補修したりしてボロボロです。

ところが、次女(4歳)が絵本を手に取って、
くまのぬいぐるみ達に読み聞かせを始めました。

次女の下には子どもがいないので、
もう読み聞かせの相手はいないと

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短歌:娘の指摘

短歌:娘の指摘

「お母さん、小松菜食べたらどうかなぁ?
カルシウムがイライラに効くよ」

小松菜の胡麻和えを出したところ、
娘(10歳)に、上記の言葉を言われました。

「そんなにイライラしてるかなぁ?」
と聞くと、
娘はニヤッとして、黙って大きく頷きました。

うーん、反省せねばなりませんな。

短歌:お揃いのTシャツ

短歌:お揃いのTシャツ

お揃いのTシャツに手をたたき合い
側転をする6歳差姉妹

暑くなってきたので、子供たちにTシャツを買いました。
お揃いが良いと言うので買ったところ、2人とも大喜び。なぜか側転までし始めました。

私自身は歳の近い姉とのお揃いを着るのが嫌でしたが、子供たちはお揃いが好きとのこと。
年が違うからこそ、同じものを着たいと思うのかもしれません。

自分の感情を押し付けずに、子供たちの希望を聞いていこうと思

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短歌:お母さんの似顔絵

短歌:お母さんの似顔絵

似顔絵のお母さんはいつも怒ってた
今は笑ってハートが一つ

一時期、娘が描くお母さん(私)は怒った顔でした。心身ともに疲弊し切っていた頃です。

最近の似顔絵は、にこにこしているものばかり、ハートも描かれるようになりました。

私の心身の健康は、自分のためにも娘のためにも必要なことだと、自分に言い聞かせています。

短歌:お母さんに似合う

短歌:お母さんに似合う

お母さんに似合うと娘が差し出すは
身にあまる色ベニカナメモチ

公園で娘と遊んでいたら、「お母さんにぴったり」とベニカナメモチの赤い葉をくれました。

ベニカナメモチは艶やかで肉厚、新芽は鮮やかな赤です。

私は地味でパッとしない人間ですが、そんな私でも娘は肯定的に見てくれているようです。
卑下しすぎは良くないなと思いました。

※画像は著作権フリーのものをいただきました

短歌:チョウを見る親子

のどかな日 地にチョウの影を見る母と
空にアゲハの姿を見る子

娘と散歩していました。
考え事をして地面を見ながら歩いていたところ、チョウが飛んでいる影を見つけました。
娘が「あっ、アゲハチョウ!」と言ったので私は顔を上げましたが、
すでに飛んでいった後でした。

地面を見ている私と、
上を向いている娘。

何だか象徴的な出来事でした。

短歌:娘に言われたこと

短歌:娘に言われたこと

「お母さんに似てる」と娘が言う人は
まばたきせずに遠くを見てた

テレビを見ているときに、
娘から「この人お母さんに似てる」
と言われました。
私の仕事の忙しさで、
あまり娘のことを見ていないと
娘に思われているのかもしれません。