浅田吉兵衛

文章を書くのが好きです。

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「花束みたいな恋をした」レビュー

先日、遅ればせながら「花束みたいな恋をした」を鑑賞した。 Awesome City Clubの「勿忘」につられて観に行ったけど流れないんかい!とか、カップルで観たら別れるとか、普通につまらないとか、観る前から情報が様々飛び交っていて、(ACCが勿忘で一気にメジャーバンドになって嬉しいやら悔しいやらという気持ちも相まって)なんだか上映期間は観る気になれなかった。 上映期間も終わって流行りも落ち着いた近頃、久しぶりに行ったTSUTAYAでたまたまこのタイトルを見つけた。他に洋

    • 親離れ

      私の母は過干渉であった。教育熱心がゆえだろう。おかげで一般的な教養と学歴は得ることができたが、それ以上に、母親の強い依存と、反動による突き放しの連続に揉まれ、大きな精神的負担を感じていた。 大学に進学するときに親元を離れて一人暮らしを始めた。一人暮らしをしても実家から近いとつながりが出来てしまいそうだから、なるべく地元から遠い大学に進学した。おかげで、自分から実家に帰省した時以外は母親と関わらなくてよかった。一人暮らしを始めて3年半経ったが、帰省もほとんどしていない。 一

      • 「やりたいことをやる」についての考察

        やりたいことをやるべきだ、とよく言われる。はなはだ最もである。 でも、自分のやりたいことって何だろう?なんとなく好きなことはあるけれど、これは本当に「やりたいこと」なのだろうか? こういう疑問を持っている人は多いのではないか。俺もそう思っていた。しかし長い疑問の期間を経て、この問題に解決の光が差してきたので、共有したいと思う。 基本的な欲求が満たされているか?「やりたいこと」とはすなわち「欲求」と言い換えられそうだ。 よって、まずは人間の欲求は何があるか考えてみよう。

        • ブログを書くことの効用。

          長い間ブログから離れていて、久しぶりに自分の記事を読んでみたら意外と面白くて感心した。よく書けてるじゃんか。 文章自体はずっと書き続けている。誰にも見せないけれど、ひと月ごとにwordファイルをつくって、毎日起こった出来事や、考えたことを書く。あまりにも要領を得ない文章が多いので、最近は、書きながらだらだらと思考を巡らせたい時専用のサブファイルもつくるようになった。メインのファイルのほうは、事実として起こった出来事や、結論の出た思考だけを書き留めるようにしている。 ちょう

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          人が好き。

          考えるのが好きだ。色々なことを考えて、ノートにまとめて、また考える。人一倍ものを考えているという自負があるし、考え過ぎて日常のやるべき事や趣味などがおろそかになっている。興味や好奇心から湧いた疑問を考えるのも好きだし、日常の悩みや目標達成のために何をするかを考えるのも好きだ。考えることは俺のライフワークになっている。 毎日毎日ものを考えていると次第に気づくのは、自分の考えていることがいかに流動的かということだ。日記を見ると分かりやすいのだが、一昨日熱心に書いた考えを、今日は

          人が好き。

          コミュニケーションオタクのつぶやき

          僕はコミュニケーションオタクだ。 日本人のほとんどはコミュニケーションに興味があると思うが、僕は度を越している。ように思う。ほぼ毎日書いている日記(と言えるほどまとまったものではない雑多とした文章)の中には、今日のコミュニケーション方法はどうだったとか、相手にこう思われただろうとか、次はこうしたいなどと、コミュニケーションに関する事柄ばかりだ。 コミュニケーションオタクになったのは、人間関係が苦手だったからだ。別に今も得意というわけではないが、昔は本当に社会不適合者と言え

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          カイジが面白過ぎた。

          賭博黙示録カイジ。名前ぐらいは聞いたことがあると思う。「ざわ…ざわ…」「福田のおっちゃん!」「キンッキンに冷えてやがる!」など名言も多く、よくモノマネなどでも使われることから、何となく知っている気になる。 かくいう俺も、映画こそ1,2と観たが、原作の漫画、そしてそれに近いアニメはついぞ観たことがなかったので、知っているようであまり知らないという状況だった。 だが最近、たまたまカイジを読む機会があったのでパラパラと読んでいたら、これが信じられないほど面白い。あっという間に1

          カイジが面白過ぎた。

          おすすめのASMR配信者を教える

          ASMR、それは耳が気持ちのいい音声及び動画のことである。詳しい定義とかは他に書いてあるから割愛して、とにかく聴いて心地よく、リラックスできる、時に快感を伴うような音声のことをASMRと言う。 ASMRを聴き始めて早5年。最古参とまではいかないが、以前から数多くのASMRを聴きまくってきた。そんな俺が、YoutubeでアツいASMR配信者をピックアップしたので、是非見て欲しい。 おすすめ配信者①Hatomugi ASMRASMR界のNHK。かなり古参の配信者で、以前は日本

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          「そして、バトンは渡された」レビュー

          最近話題になっている「そして、バトンは渡された」を観た。原作は瀬尾まいこの小説。上映終了日が迫っていたため夜中の上映に滑り込みで観たが、すごく面白かったので無理矢理観た甲斐があった。 いつにも増してネタバレ全開(しかもネタバレを観ると面白さが半減しそう)なので、未鑑賞の方は読まないほうが良いです。 伏線の回収が気持ちいい全体の構成がしっかりしていて、伏線や違和感が綺麗に回収されるのがすごく気持ちよかった。原作の小説の緻密さ、丁寧さが感じられる。 前半はみーたんと優子のそれ

          「そして、バトンは渡された」レビュー

          親知らずを抜いてきた

          先日、親知らずを抜いてきた。思っていたよりも面白い体験ができたので、noteで共有したい。 親知らずを抜いたのは、歯科矯正のためだ。自分は外見的な特徴になる程の(ねずみ男みたいな)出っ歯ではないのだが、横から見ると明らかにかみ合わせが悪い。周りの人はあまり気にしていないようだが、こういうのは大抵本人が一番気にしている。ダイエットと同じだ。 ここ数年ずっと気になっていた歯科矯正。コロナ禍のマスクで口元を隠せるし、時間もあるし、金も……金はないけど、まあちょうどいいタイミング

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          音楽的美しさの本質は「調和しつつ違いがある」という矛盾である

          美しさの源は「差異」僕はアカペラをやっている。 アカペラとは、楽器を使わず人間の出す音のみで音楽をつくりだす活動である。 アカペラの基本的な構成は、リード、ファースト、セカンド、サード、ベース、パーカスだ。リードがいわゆる「ボーカル」で、それ以外はハーモニーを作り出すパートになり、ボーカルをより美しく聞こえるように音を装飾する。パーカスはリズムとノリをつくりだす役目、ベースはハーモニーとノリの両方の役目を担う。 アカペラの練習でやるのは、なるべく正しい音を発声し、なるべく正

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          【アドラー心理学②】「可能性の中に生きる」ことをやめる

          アドラー心理学①はこちら https://note.com/ann_ann/n/n74b6b407f713 今日知り合いの女の子と会った。その後、わざと近くのファミレスで勉強する事をそれとなく伝えて、その子が来る事を期待していた。結局その子がファミレスに来ることは無く悶々としながら無意義な時間を過ごした。 ここら辺で勉強できる場所がそこしかないからとか、外で勉強したほうがはかどるからとか、自分すら騙して合理化していたが、100%その子と一緒にファミレスに行きたかったのが理由

          【アドラー心理学②】「可能性の中に生きる」ことをやめる

          麻雀は人生に通ずる

          久しぶりに麻雀を打った。麻雀を打つ友達が周りにいないので基本的にオンラインで麻雀をしていたのだが、今回は先輩に誘われて初めて雀荘に行き、対面での麻雀をした。 一見倉庫にしか見えない建物の二階に上がりドアを開けると、一面たばこの煙で真っ白。分煙が進むこのご時世によくもまあこんなアウトローな場所が存在しているものだと変に感服してしまった。麻雀自体はクリーンで楽しいのだが、麻雀をやる層の治安が悪すぎて、世間からのイメージが悪くなっている笑 純粋にゲームとしてもっと麻雀を流行らせたい

          麻雀は人生に通ずる

          【アドラー心理学①】「嫌われる勇気」

          「嫌われる勇気」という本を読んだ。5年ほど前に流行ったアドラー心理学の入門書である。アドラー心理学については最近強い興味を持っているので、この本での内容を絡めてアドラー心理学について書いていきたい。 ただ、いかんせん勉強を始めてまだ少ししか経っていない。これから書く事は、あくまで現状での理解であることを前置きしておきたい。 ライフスタイルの転換を狙う アドラー心理学がもたらすものは、「ライフスタイルの転換」である。本書によるとライフスタイルとは その人が「世界」をどう見て

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          月に移住したい

          先日、大学の講義で原始的社会から資本主義社会が形成されるまでのプロセスの解説がなされた。一般的には、原始的社会から国が生じ、奴隷制が生まれ、封建制になり、資本主義社会へと移行する。日本も多少の個性はありつつも、基本的にはこの流れに沿って社会システムが成熟した。では、資本主義社会の次はどのような社会が待ち受けているのだろうか。 現状維持の時代 個人的に、キーワードになるのは「安定」なのかなと思う。 現在日本では少子高齢化が進み、未婚率や晩婚率も上昇し続けている。総人口もゆるや

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          「若いうちにやっとけ」に翻弄されない

          毎日が穏やかに過ぎていくのはよろしくない。俺はなるべく日常に変化があって、自分にも変化がある状態を求めている。そういう意味で、類人猿分類的に言うとオランウータンの気質がしっかり残っているのだなと分かる。 ※類人猿性格分類についてはこちら https://note.com/ann_ann/n/ne5729c6d5024 1年前の自分と比べると、内面も外見も違う。それが楽しいし、生きがいでもある。自分を変えるために日々行動していると言っても過言ではない。 「若いうち」に追わ

          「若いうちにやっとけ」に翻弄されない