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恋する詩

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春の詩うた

春の詩うた

今日の終わりを
指折りかぞえて
逢えない日々に
願いを灯す

何度も読み返す
便りは
歌のように
優しく 沁みて

 春の詩  春の詩
 蕾に息を吹きかけて

澄み渡る  空の下
伸ばせば届くその頬に

 閉じた瞳に
 約束を重ね

桜色の恋の下で

夢のほとり

夢のほとり

きみを待つ 夢のほとり
陽射し舞う 虹色落ち葉

終わらない歌
  拾いあつめて
耳をあてて
  目を閉じて

花びらみたいに
笑ってよ
  抱きしめたい
 蜜の匂いの前で

きみを待つ 夢のほとり
星の降る  夜露の落ち葉

 逢えないから

 逢えないなら

ふたり

ふたり

風の感じ方が
違うから
もっと知りたくて
手を繋ぐ

  星の数え方が
  違うから
  もっと寄り添って
  目を閉じる

持ち合わせるものを
分けあって
重ね合えるものを
足しあって

を閉じて、、

を閉じて、、

指が触れるとき

溶かし合うものを
受け入れるために
  ことばを閉じるのです

唇が触れるとき

あなたでいっぱいに
なりたくて
  目を閉じるのです

ふたりだけに
開かれた色彩

この身を委ねて

優しい瞳

優しい瞳

優しい瞳

詩の柔らかさ
みたいに

優しい瞳

包んでくれる
肌で聴こえる
温もり

音のない歌
満ちて このまま

大好きな人の
優しい瞳

『便り』

『便り』

便りの中に浮かぶ声
湧き出したら
記憶で抱きしめて

ひとりでいられずに
ふたりでいられずに

まだ遠い約束の日は
願いで抱きしめて

募り めくれば
虹のあとには 桔梗色

大きな月と並木路

大きな月と並木路

告白の余韻は
繋いだ手のなかに

温もりーー
会話の鼓動は
まだぎこちないまま

銀杏の葉々は透けて
オレンジ色の街灯

見上げたきみの
笑顔を照らして

蜜と秘密

蜜と秘密

全てをあげると
囁きながら
届かぬ蜜を
隠してください

全てが欲しいと
願いながら
息かけぬ秘密
残してください

花は欠け
月は枯れても

この恋の期限が
訪れないように