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「健康被害のないドーピングもある」という考え。ゲートウェイドラッグの話(全文無料)

今日も今日とて柔術は楽しい。

前回のドーピングの記事が思った以上に読まれていてうれしいです。ドーピング、ステロイドは絶対的に悪です。容認してはなりません。(医療的な目的をのぞく)

今回はその補足的な記事です。


1.健康被害のないドーピングは存在するか?

ドーピングについて詳しくないので、断言はできないのですが、おそらく健康被害の限りなく少ないドーピングも存在するのだと思います。

これも分かりませんが、適量で適切な使用方法(?)で使用すれば健康被害なく能力を上げることもおそらく可能です。

でも「だったらドーピングを解禁してもいいじゃないか?」「健康被害の少ない量に制限すればより競技の発展につながるのでは?」という意見もあるでしょう。

では「健康被害のないドーピングがあれば、より効果が高いけど健康被害のあるドーピングは使わなくなるのか?」

2.そんなわけあるか

現状、禁止されているのにも関わらず、少しでも有利になろうとドーピングを使用する選手がいるのです。そんな中「適切で健康被害の少ない範囲ならドーピングOK」「健康被害の少ないドーピングならOK」としたところで選手がそれを守ると思いますか?まず間違いなく健康被害が出るレベルまでドーピングを使うでしょう。

「健康被害の少ないドーピング」は
「健康被害は出るかもしれないけどより効果の出るドーピング」

につながります。

健康被害の少ないドーピングは、健康被害の大きいドーピングへの入り口になります。いわゆるゲートウェイドラッグ。

※ゲートウェイドラッグ
コカイン、ヘロイン、覚せい剤など他の更に強い副作用や依存性のある薬物の使用の入り口となる薬物。脱法ドラッグ、大麻など

大麻などは「健康被害は少ない」と言われていますが。。。

3.ちょうどいいドーピングの使い方なんてない

世の中にはドーピングで健康被害を出すこともなく競技を優位に進めることができた人もいるでしょう。でも全体的な傾向として「高い効果が出るなら多少の健康被害が出てもいい」という考えの人が必ず出てきます。

ドーピングは競技では禁止薬物です。反則で禁止です。

「適度な利用ならコカインも麻薬もアヘンも覚せい剤もいいよ。やりすぎなければ健康被害もほとんどないし。たまにやりすぎちゃう人もいるけどそこまでやらなければ大丈夫~」というヤツがいたらカスですが、個人的には「健康被害の少ないドーピングもある」という意見はこれと同レベルだと思っています。

前回の記事でも書きましたが、「キッズにそれできるのか?自分の子どもにやらせたいと思うのか?」って話です。「健康被害の少ないドーピングもあるから俺は自分の道場のキッズや息子や娘にも打つよ」という人がいたらどう思いますか?

大人なら自己責任、とかバカは黙ってろ。大人が使うから子どもも使うようになるんだよバカ

4.まとめ

前回の記事でも書きましたが、ドーピングは悪です。長期的な競技の発展も選手の人生と幸福も周りの人も社会的な影響も悪です。

健康被害の少ないドーピングならOK、というのは私の中ではありえません。

2024/7/2 アンディ

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