あんど

本、ぼちぼち読んでます。 営業してます

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マガジン

  • 読むことで学んだ普段のこと

    普段の生活をより良くしようと本を読み、 本を読んだそばから忘れてしまうので、メモのようなもの。 本を読んで、すぐに忘れてしまう方むけ。

  • 『人体600万年史』を読む

最近の記事

OMMから愛のために。

2020年11月13日 13日の金曜日だ。キリスト教じゃないから、特に不吉でもないか。でも、チェーンソーくらいには気をつけよう。使わないけど。そもそも持ってないけど。 こないだオリジナルマウンテンマラソン、略して、OMMに出てきた。2日間のお祭り。走りたいやつは走り、飲みたいやつは飲む。ストイックに競ってもストイックに楽しんでも充実す。 それで、アマチュアスポーツについてちょっと思う。プロじゃないとストイックに追い詰めてはいけないわけでもないし、プロみたいにストイックになら

    • ヒロシマメモランダム

      2020年11月5日 15年ぶりに広島へ来た。原爆ドームは改装中で、日差しの強い日だった。15年前もそう。日差しの強い日で、朝、アストラムラインに乗ろうとホテルから歩いているとホームレスのおじさんがおはようと言って話しかけてきた。 俺は友人に騙されて一文無しになったんだ、お金をくれたら俺の持っている特許をあげるから東京までの飛行機の運賃をくれ。 と。 そうなんですね、おはようございます。 と彼に言って、私は川辺を逃げるように歩き去った。その男性は川辺のごみを拾って、歩いて

      • 『狩猟、始めました』を読み終えました。

        2020年10月13日 先日、山を走ったとき捻挫してしまった。捻挫を怪我というかは人それぞれだろうけど、なかなか長く走ってきた人生ではじめての怪我だった。無事之名馬、と信じてたけど、もう無事でもなんでもない。無事でもなんでもないから名馬でもなんでもない。そもそも馬ですらない。存在価値がない。もう怪我なんてしないなんて言わないよ絶対。 走れなくはないけど、2週間後にレースがあるから走らないことにした。走らないことにした2日後にみんなとナイトトレイルランをしようと話したので走っ

        • 長い、長い前置きからの、『ロング・ロング・トレイル』。

          2020年9月19日 iPhone落としたの。御岳渓谷の草むらの中に。あぁ、もうやんなっちゃう、ってどんどんテンションが下がる。 朝、4時に起きて子どものご飯を作り、4時半に家を出る。久しぶりに子どもなしで外の岩を登りに行けるって、ワクワクしすぎたのだろう。浮き足立っていたのは否めない。もともと落ち着きがない。いつまで経っても大人げない。iPhoneには最新の注意を払ってたのに、落としてしまった。そういや、素敵な女の子たちとお酒を飲んだら、7割の確率でiPhoneの画面にひ

        OMMから愛のために。

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        • 読むことで学んだ普段のこと
          1本
        • 『人体600万年史』を読む
          2本

        記事

          最近の『すばらしい新世界』より。

          朝の3:30に起きる、外は暗いが、暑いはずだったのに、もう秋。ワラーチを履いた足、露出した肌が寒い。凍える、冬が来る、怖い。 夜が明けるのも曇りがち、日差しはなくて、いつの間にか世界は明るい。まあまあだ、今日も変わりなく世界は私を置いて進んでいき、いつの間にか1時間が過ぎている。 家へ戻ると次男が起きていて、テレビアニメを観ている。シャワーを浴びて、子どもらの朝ごはんを作りながら、ヨーグルトにプロテインを混ぜ合わせて食べる。私の朝ごはんは、それとキャベツにオリーブ油をかけたも

          最近の『すばらしい新世界』より。

          『アフリカの日々』を読み終えて

          2020年9月3日 初夏に捕まえたクワガタが死んだ。悲しいね、と次男に言うと、彼は悲しくないよ、と返した。ミミズもセミも公園にはたくさん死んでいるよ、と教えてくれた。 7月の後半くらいから4時に起きている。 10kmから20kmのあいだを走り、子供2人のご飯を作る。コーヒーを淹れて、洗濯物を畳む。 息子を保育園へ連れて行き、電車に乗って都心へ向かう。世の中は第二波だったけど、不謹慎な私には訪れることはなかった。このまま何事もなく過ぎていってはくれないだろうか。 『ソラリ

          『アフリカの日々』を読み終えて

          『ソラリス』を読んで

          2020年8月19日 久しく書いていなかった。 『ソラリス』を1ヶ月前に読み終え、紹介を兼ねて感想を書こうとしたものの手が止まった。どうも梅雨が長いと苦しい。酷暑の方が好き。かんかん照りにならないと気持ちが動かない。 『ソラリス』スタニスワフ・レム著 沼野充義訳/早川文庫SF (2015年) 1961年に刊行され、最初の邦訳はロシア語版からだった。ロシア語版は、検閲対策として作品の一部を削除したため、完全な形で邦訳されてはいない。 2005年に国書刊行会よりポーランド語

          『ソラリス』を読んで

          久しぶりに山へ行ったこと、そのほか自由に。

          2020年6月27日 明けて間もない空が薄いピンク色に染められている。朝の4時半、目覚ましのアラームが鳴る。ほとんど同時に上の息子が寝室の扉を開き、おはよう、と声をかけてくる。 自粛、県跨ぎの禁止とか。抑圧された数ヶ月の間に、寒かった季節も暑い夏になった。春の予定は全て崩れて、ランニングもクライミングも目標が宙に浮いたまま、ぶらりぶらりと揺れている。 長野県と山梨県、群馬県あたりの県境にある日本のクライミングの聖地、小川山へゴールデンウィークに行く予定だった。もちろん、その

          久しぶりに山へ行ったこと、そのほか自由に。

          帰省できないこと、得体の知れない不吉な塊とか

          2020年6月24日 北京で仕事をしている人から、コロナウィルスの第二波のために、ふたたび在宅勤務になった、と連絡が来た。はじめに自宅待機になった時は、春節の長い休みに入ったまま外出禁止となった、ということを教えてもらえるようになるまで、1ヶ月近くかかった。仕事が滞ってしまい、申し訳ございません、と謝罪を込めたメールが届いた。 二度目の在宅勤務はすでに準備もできているし、それほど業務が滞ることもなさそうだった。それでも契約書のやり取りには時間がかかってしまうだろう。どうしよ

          帰省できないこと、得体の知れない不吉な塊とか

          『旅をする木』を読みはじめたことと、ビキニの由来についてとか。

          2020年6月20日 世の中の大切なことで覚えていることは、ほとんど何もない。たしかに言えることは、3日前、もしくは1週間前、たった一度だけその時を経験はしていたということ。生まれてから今まで、すべての歳月の記憶はしっかりと頭の中に収めらていて、どこかへ散り散りになったことはない。それでも、覚えていることはほんの一握りだけ。 「世の中の大切なことは忘れちゃっているのに、アラスカの歴史のことになると本当につまらないことまで覚えているのよ」 たぶん、『旅をする木』を3日前に

          『旅をする木』を読みはじめたことと、ビキニの由来についてとか。

          夜ご飯がカレーだったことと、手のひらの皮が剥けてしまったこと

          2020年6月17日 島田潤一郎さんが本の雑誌で連載されていた『本屋さんしか行きたいところがない』が書籍として、発売されるようだ。業界の諸先輩方を見ていると(自社も含めて)、私の本に対する(本屋さんも含む)愛の足りなさたるや、情けなくなる。山にも川にも海にも行きたい。ジムにも行きたいし、旅行にも行きたい。どこもかしこも行きたい。 本屋さんへ行って、岩の話や山の話ばかりしているような気がしてくる。もっと本を読もう、と手にした本が『旅をする木』。三つ子の魂百まで、と言ったところ

          夜ご飯がカレーだったことと、手のひらの皮が剥けてしまったこと

          『パタゴニア』を読み終えたことと、完璧な日。

          2020年6月16日 昨夜は気分が乗らなまいまま11km走る。走り出せば案外気持ちが良いもの。走って良かったなと思う。でもね、ゆっくり走ったわりに、ひどい疲れ。この頃は疲れが溜まりやすい。連続して走りに行けない日が続く。今日も今日とて、気持ちは昨夜と同じ。あまり乗り気にならない。まあいいや、とオーストラリアの長距離選手、ロン・クラークが言ったことを思い出し、ワラーチを履いて家を出る。 走り出さずに後悔したことがあっても、走り出して後悔したってことはない。ポッドキャストの10

          『パタゴニア』を読み終えたことと、完璧な日。

          走らなかったり、本を読まなかった日のこと

          2020年6月14日 朝、6時に起きる。ご飯を食べ終えると、妻が走りに行くというので、子どもたちと留守番をする。長男が、二段ベットの一階部に布を貼り、ビーズクッションを持ち込む。秘密基地らしい。学校からもらった5色くらいに色が変わるライトを点灯させ、ラジカセも持ち込んでいた。その中で、次男はニルヴァーナのlithiumに合わせてバチを叩いている。 妻が戻ってきたので、ボルダリングへ行こうとしたら、買い物へ行くから待って、と言われる。10時30分くらいに、長男と一緒にボルダリ

          走らなかったり、本を読まなかった日のこと

          早起きしたこととか、本屋へ行ったこととか

          2020年6月13日 朝4時に目が覚める。最近は夜になるとすぐに眠くなる。いつも10時に走ると決めている。そこまで起きていられない。気がつくと寝ている。 開けたままになっていた窓から雨の湿った空気が流れ入る。雨降り。早く目覚めても、走れない。薄暗闇の部屋、充電中の携帯電話を手元に引っ張り込む。自粛中に見る習慣が減ったSNSなんかを見てみる。三、四人くらいの投稿を見て、アプリを閉じた。みんな外を走ってた。登りに行っていた。 少しずつ普段が戻ってきたのかもしれない。 リビング

          早起きしたこととか、本屋へ行ったこととか

          久しぶりにボルダリングジムへ行った話とか。

          2020年6月4日 昨日は久しぶりにボルダリングジムへ行った。常連のお客さんたちと、二か月ぶり、三か月ぶり、先週から、みたいな会話一通りした。3グレードくらい登れなくなって、悲しい気持ちになったけど、登れないイライラが楽しかった。3時間くらい登ったあと、5kmほど走って帰る。約2kgの荷物を背負う。自粛前はよくやっていたのだけど、久々だとしんどい。仕事帰り、登った後に走るって結構ハードだ。家につくなり風呂に入り、ご飯を食べてすぐに寝た。 週に3日くらい通勤をするようになると

          久しぶりにボルダリングジムへ行った話とか。

          あちら側とこちら側。

          2020.5.27 ゴールデンウィークが終わった頃から体調が優れない。上手に走れないので少しイライラする。登ってもないので余計そう感じるのかもしれない。 うつ伏せで横になっていると、長男が背中を踏みつけてきたので、マッサージをお願いした。ひとたび彼がマッサージをすると調子が改善される。神の子たちだ。 彼の手は暖かく、いつも汗をかいて湿っている。クライミングの時は滑り止めのチョークを大量に消費し、岩に張り付いているとすぐに岩肌には彼の手形が残る。 その温かな彼の手のひらは、私

          あちら側とこちら側。