西川

さっき別れたばかりなのに

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  • 短話休題

    短い記事です。まとめ読みにおすすめ

最近の記事

【短話休題】#2 トイレのドア

最近家で用を足す時にトイレのドアを閉めるのが億劫になってきた。 トイレのドアノブに触るのが不潔で嫌だとか、そういう潔癖症的な理由ではなくて単純にドアを閉めるのが面倒くさい。どうせ他に誰もいないから何も問題はない。近頃はもうドアを外してもいいんじゃないかと考えてしまっているレベルだ。 でも、もし家に人を呼んだ時にもいつもの調子でドアを閉めずに用を足したらかなり驚かれるんだろう。その習慣がもはや日常になってしまっているので誰かに言われるまで気づかない可能性がある。逆に、ドアの

    • 【短話休題】#1 えちえち

      えちえちってなんだよ。 理由はうまく言語化できないけど「えちえち」って表現がすごく嫌いです。わたしはYouTubeでよくASMRを漁るんですが、"そういう"作品にはかなりの確率で「えちえち」っていう枕詞が付くんです。 マジで何なんですかねあれ。普通に「えっち」って言えや。 萎えるからやめてくんねえかな。 まあそれはそれとして普通に音声は聞くんですけど。 https://www.youtube.com/live/vn219mjbbII?si=_Jvb81HzFne5r6

      • シンギュラリティ

        近頃、AIの話題がしばしば世間を賑わせている。 サブカルチャーの分野においては既にAIの及ぼす影響は甚大で、子供の頃私が夢想したAIが街中に溢れる未来図も近いうちに夢想でも未来図でも無くなってしまうのでは、とさえ思える。 ただ、イラストの分野なんかでは画像生成AIの素材に無許可で他者のイラストを使用してしまうことが問題になっているし、それと同じ様に有名声優の音声をボイスチェンジャーのAIの素材に無断使用するなんてことも起こっている。法律が整備されていない分、こういう事例が生じ

        • 爪切り

          昔から爪を切るのが嫌いだ。 爪が短いとどうにも落ち着かず何となく不安な気持ちになる。 あるいは、私には手持ち無沙汰な時に頭を掻く癖があって爪が短いと気持ちよく掻けなくなるというのも理由の一つかも知れない。 あんまり筋の通った理由とは言えない。少なくとも人に言えるような理由とは言い難いし、頭を掻く癖にしてもみっともなくてカッコ悪い。 一方で、“怪童丸”と呼ばれた早逝の天才棋士、村山聖さん(『3月のライオン』の二階堂晴信のモデルになったと言われる人)は髪や爪を切るのを嫌ったこ

        【短話休題】#2 トイレのドア

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        • 短話休題
          2本

        記事

          おひさ

          どうも 最近少しずつ執筆の意欲が湧いてきたので いい加減更新できたらなあと思っています。 とりあえず次回書くことは決まっているので 明日あたりに更新できると思います。 敬具

          オレ様は菊花賞大好きマン

          はい、こんにちは。 前回言った通り、競馬の記事を書きます。 今回の記事のテーマは中央競馬クラシック三冠競走の最終戦、「菊花賞」とそのトライアル競争である「朝日杯セントライト記念」「神戸新聞杯」について。各レースの概要についてはWikipediaを参照されたし。 初めに前置きしておくと私がクラシック三冠で一番好きなレースは菊花賞だ。だからこそ今回記事にしたといってもいい。そもそも長距離レースが好きだというのもあるけれど。 3歳馬の長距離王を決めるに相応しい3000mの長丁場

          オレ様は菊花賞大好きマン

          嘘とワンダーランド、言い換えるならば近況報告

          こんにちは。私です。 実に9か月ぶりの記事更新です。しばらく見ない間にnoteの様子もすっかり変わっていて何だか取り残されたような気分。こういうのもウラシマ効果と言ったりするんだろうな。(しない) では手短に近況報告を。 月並みな言い回しではあるが、この9か月いろいろなことがあった。 3月には大学卒業祝いで高校の友人たちと一緒に3泊4日の四国旅行に行ってきた。大学の卒業旅行なのに高校の友人たちと行ったんかい、みたいなことは言わないで欲しい。別に仲悪かったとかじゃないから。

          嘘とワンダーランド、言い換えるならば近況報告

          我、無冠の帝王にあらず

          世の中は様々な「賞」に溢れている。ノーベル賞、アカデミー賞、芥川賞、エトセトラ…。 「賞」とは偉業を成した人間に許されるものであり、「賞」を得た人間を、人々は称え、尊ぶ。人は人の成した偉業を忘れないために「賞」を与えるのだ。当たり前だが誰にでも許されるようなものではない。 自分はこんな「賞」とは無縁の人間だと思っていた。何かに真剣に打ち込んだ経験もなく、突出した才能もない自分にとって、「賞」とは憧憬の対象そのものだ。 しかし、自分にとっては過ぎたものである、とも心のどこかで

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          話題がないという話題

          早いものでもう三日目の更新。 自ら意識してやろうと思えば毎日文章を書くことなんて意外と簡単じゃん、とか単純なことを考えてしまう。 単純な考えというものは時に人を救い、時に人を苦しめる。結局のところ、一番大切なものは「丁度よい」ということなのだろう。丁度よく、単純なことが人生を豊かにしてくれるのだ。何の話だっけ。まだ何の話も始まってなかった。ちなみに、見出しの我が家の写真については何の意味もない。適当に選んだだけだ。 そんなわけで今日の話題は、 ない。 いやホントに。自分は

          話題がないという話題

          更新二日目。是れ則ち阿修羅也。

          なんか久々に記事を書いていく内に自分の中の文章バイタリティというか創作意欲みたいなものがどんどん刺激されてきて気づいたら二つ目の記事。 モチベーションが上がっている内は毎日更新していきたいと思う。 突然だが自分は鳥が好きだ。 基本あらゆる生き物が好きなのだが中でも鳥は別格だ。中学・高校時代は近所の公園によく鳥を見に行ったものだ。可憐にして華奢なカラ類は思わず守ってあげたくなるし、獰猛さと気品を併せ持つ猛禽類には思わず守ってほしくなる。大空を自由に翔けまわる海原を渡る鳥も遍

          更新二日目。是れ則ち阿修羅也。

          お久しゅうござる。モンハンの話少々

          今が何月何日なのか、前回の投稿から果たしてどれほど時が経ったのか。 最早私にはわからない。 ただの一つ。 私に出来ることはただの一つだけ。 記事を更新することだけだ。 皆さん、お久しぶりです。西川です。お元気でしたでしょうか。 記事の更新が長らく途絶えていたことに関してですが、「卒論の制作に追われていたんですう」とか「就活が忙しかったんですう」とか、中途半端な言い訳をする気は毛頭ありません。 単にめんどくさいのでサボっていました。 というかそもそも卒論も就活も碌にやっ

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          子供の頃欲しくてしょうがなかったものランキング発表!

          僕は子供の頃から物欲の化身のような人間で様々なもの次々と欲しがった。大抵の場合は買ってもらえないとなるとすごすごと引き下がるのだが、中には20過ぎた今になっても欲しくてしょうがない、と思っているものもある。何故欲しがったのか、今となっては思い出せないものもいくつかあるが人間の欲求というものに無理やり理由付けするのはナンセンスだ。強いて言えば『本能』とでもいうべきものなのだろう。 今回はそんな「僕が子供の頃欲しくてしょうがなかったもの」をランキング形式で紹介していく。誰が読む

          子供の頃欲しくてしょうがなかったものランキング発表!

          辛味 -後編-

          前回までのあらすじ 自身の辛味克服のため友人とともに激辛麻婆豆腐に挑まんと意気込む 筆者だったが中華屋で彼に待ち受けていたのはあまりに残酷な結末だった。 ああ 終わった。 俺はきっと ここで死ぬだろう。 最初に「それ」を見たとき、あまりの熱気と赤黒さに土鍋にマグマが盛りつけられているのかと本気で思った。どろりとした餡は冗談のようにぼこぼこと煮え立っている。何だこれ。洒落になってないぞ。この中華料理屋はシェフに海軍大将赤犬を雇っているのか?異様な熱気に目をすぼめながらよ

          辛味 -後編-

          辛味 -前編-

          自分は昔から辛い食べものに耐性がない。 辛いものが嫌いだとか、全く食べられないというわけではないのだが大抵は大汗かきながら涙目で食べる羽目になる。柿の種などは大好物だが一袋食うのにもヒイヒイいっている。それでも食べるのはやめないあたり、辛味を完全に拒絶しているわけではないのだろう(と思いたい)。 同時に僕は辛いものを平然と食える人に対してある種の羨望のようなものを抱いている。巷の辛味否定論者たちは口をそろえて「辛味は味覚じゃなくて痛覚」「自らすすんで辛い物を食べてる人は異常

          辛味 -前編-

          ある昔の記憶

          ※若干汚い話をします。苦手な人は読まない方がいいかもしれません。 一日を終え、自宅の風呂に浸かりながらエレファントカシマシの『俺たちの明日』を熱唱しているとサビに差し掛かる直前辺りである昔の記憶が突如として甦った。 僕の一家は毎年の正月と夏休みになると遠方にある父方の祖母の家に帰省する。今年は例の感染症が流行していることもあって帰省することはできなかったが、毎年数回の田舎での生活はある意味で僕の原点であるといっても過言ではないほどかけがえのないものだ。今回はそんな田舎での

          ある昔の記憶

          note、始めました。

          「先輩、なんかつまんなくなりましたね」 高校の後輩にそう言われたのは二年ほど前に母校の文化祭に行った時のことだった。 大学に通い始めて性格が変わった、なんてのは割とよく聞く話だし僕とその後輩が特別仲が良かったわけでもないのだが、「面白さ・ユーモア」を人間の価値の大きな基準とする僕にとってこの言葉はなかなかショックだった。 高校までの僕ははっきり言ってどうしようもない人間だった。宿題なんて当然のようにやらない、授業は眠るか友達と喋るか、教師の説教は右から左に受け流し、休み時

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